22日(土)。昨日午前、毎年恒例の確定申告に行ってきました 豊島税務署は朝8時半に開くというので5分前に行ったら、すでに40人近くの人たちが並んでいました 建物内に案内されたのは良いのですが、9時15分に税務職員が来て説明するのでそれまで待てと言います お役所だなと思いました。例年のことですが 必要書類等について順番に説明を受けてからパソコン入力の部屋に行くと、スマホを持参していれば列に並ばなくても早く出来ると言われたので自分のスマホで入力作業をすることにしました 初めてのことでもあり、画面が小さいので画面を拡大したり戻したりを繰り返して、不明な点を訊きながら入力作業をしたら、申告作業が終わったのが11時40分になってしまいました これでは昨年と同じです。「どうして3時間もかかるのか」といつも思います 幸い今回は数千円戻ってくるのでまだ良いのですが、これが徴収されることになったら踏んだり蹴ったりです すっかり疲れ果てたので、いつもは朝一番で行く整骨院に行って、腱鞘炎の治療と共に身体のマッサージをしてもらいました これでやっと生き返りました
ということで、わが家に来てから今日で1971日目を迎え、トランプ政権は、米経済は景気拡大局面が過去最長の11年目に突入したことから「大いなる成長(Great Expansion)と名付け、1930年前後の大恐慌(Great Depression)や2008年以降の世界金融不況(Great Recession)と対比させた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
11月の大統領選でトランプが再選されると Great Dangerous が4年延長される
昨日の夕食は娘のリクエストで「とん平焼き」を作りました 豚バラ肉とモヤシを卵に絡めて塩胡椒で炒め、とろけるチーズを乗せてソースとマヨネーズをかけるだけのシンプル料理ですが、とても美味しいです
20日(木)の夜、サントリーホールでアンネ=ゾフィー・ムターの「ベートーヴェン・コンサート・シリーズ第1回『協奏曲』」を聴きました プログラムはベートーヴェン①序曲「コリオラン」作品62、②ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61、③ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲 ハ長調 作品56 です 演奏は②③のヴァイオリン独奏:アンネ=ゾフィー・ムター、③のチェロ独奏:ダニエル・ミラー=ショット、③のピアノ独奏:ランバート・オルキス、管弦楽=新日本フィル、指揮=クリスティアン・マチュラルです
ホールの入口で手を消毒するように求められました 新型コロナウイルス対策です。会場係の女性は全員 美人です 全員マスク着用です 場内アナウンスは「咳やくしゃみは マスクやハンカチで覆うよう ご協力ください」と訴えています 会場には「不要不急の外出は避けましょう」という呼びかけを ものともしない音楽好きが集まり、9割以上は埋まっているようです このうちマスク着用率は約50%です。この比率これから高まる一方だろうな
自席は2階LA5列9番、ステージ左サイドの2階最後列の左から2つ目です 新日本フィルのメンバーが配置に着きます。左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの新日本フィルの編成。コンマスは西江王子です 自席からはヴァイオリンセクションは背中しか見えません 管楽器もほとんど背中です。辛うじて第2ヴァイオリンの篠原英和氏を確認しました
1曲目は序曲「コリオラン」作品62です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1807年に悲劇「コリオラン」のために作曲した作品です
ルーマニア生まれ、2019シーズンからケルン放送響の首席指揮者を務めるクリスティアン・マチュラルは、新日本フィルから悲劇的でデモーニッシュな音楽を引き出しました
2曲目は「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61」です この曲はベートーヴェンが1806年11月下旬からひと月足らずで作曲し、1806年12月23日にアン・デア・ウィーン劇場でヨーゼフ・クレメントの独奏により初演されました 第1楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」、第2楽章「ラルゲット」、第3楽章「ロンド:アレグロ」の3楽章から成ります
女王ムターが黒のラメ入り衣装で登場、マチュラルの指揮により第1楽章がティンパニの4連打で開始されます オーケストラによって序奏部が演奏されている間、ムターはコンマスやチェロに眼(ガン)を飛ばし、まるで自分で指揮をしているような仕草を見せていました 西江王子などはすごいプレッシャーを感じたのではないかと推測します ムターは本当なら指揮ぶりをしたいのかも知れません。序奏に続いてムターの独奏ヴァイオリンが入ってきます 予想通りの輝くヴァイオリンです ベートーヴェンはこの楽章のカデンツァは作曲していません。ムターは技巧的なカデンツァを繰り広げましたが、誰の作曲によるものだったのでしょうか 輝くヴァイオリンは第2楽章で一層際立っていました。ムターはゆったりしたテンポにより美しいメロディーを紡いでいきます。演奏を聴きながら、これがカラヤン仕込みの流麗な音楽作りか、と感嘆しました 見事なカデンツァ(これはベートーヴェン作)を経てアタッカで第3楽章に入りますが、予想に反し 速いテンポで音楽を進めます ムターは躍動感あふれる演奏で堂々たるフィナーレを飾りました 演奏は終始ムター中心の華やかなパフォーマンスでした
鳴り止まない拍手とブラボーに、ムターはバッハ「無伴奏パルティータ第2番」から「サラバンド」を流麗に演奏し、再び満場の拍手に包まれました
カラヤンの秘蔵っ子時代のムターはこんな感じでした
カラヤン✕ベルリン・フィルとのベートーヴェン1979年9月録音(ムター16歳!)
プログラム後半は「ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲 ハ長調 作品56」です この曲はベートーヴェンが1804年に短期間で作曲した作品です 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「ラルゴ」、第3楽章「ロンド・アラ・ポラッカ」の3楽章から成ります
ピアノのランバート・オーキスを中央にして右にチェロのダニエル・ミュラー=ショットが、左にヴァイオリンのムターがスタンバイします 自席からはピアノの蓋が邪魔してチェロの姿が見えません。残念ながら音も十分には届きません。C 席なので仕方ありません この曲はムターだけが暗譜で演奏します。この曲においても女王ムターを中心に演奏が繰り広げられます ムター同様 オーキスの演奏も生で初めて聴きましたが、めっぽう巧いピアニストです この曲を聴きながら、2枚のCDを思い出していました 1枚はムターのヴァイオリン、ヨ―・ヨー・マのチェロ、マーク・ゼルツァーのピアノ、カラヤン指揮ベルリン・フィルによる「ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲 ハ長調 作品56」(上のCDと同じ1979年9月録音)です この時もムター16歳です
もう1枚(セット)はムターのヴァイオリンとオーキスのピアノによるモーツアルト「ヴァイオリン・ソナタ全集」(2006年2月録音・CD4枚組)です これはムターが43歳の時のライブ録音です
いずれのCDと聴き比べても、この日のムターの演奏は円熟味を増していますが、一貫して変わらないのはヴァイオリンの音色がキラキラと輝いていて演奏が流麗であるということです