人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

井岡瞬著「悪寒」を読む ~ 中山七里顔負けの「どんでん返し」が待っている!

2020年02月01日 07時37分33秒 | 日記

1日(土)。今日から全国的に2月です。「二月は逃げる」と言います。29日しかないこともあって、あっという間に終わってしまいます 今月の予定はコンサート18回、映画10本、読書は目標4冊です

昨夕、元の勤務先の同僚S氏、E氏と新橋で呑みました 遅めの新年会といったところです 午後5時の約束の時間の前に時間があったので烏森神社の付近をうろついてどこかいい店はないかと探していたら、「蛇の新」という暖簾に出会いました この店は独身時代よく先輩に連れてこられて飲んだ店です 暖簾に「NHK交響楽団」とあるのは、NHKが渋谷に移転する前 内幸町にあった時に、N響楽団員の常連客が通っていた店で、彼らがこの暖簾を寄贈したのです さっそくS氏とE氏を誘って「蛇の新」に入り、ビールで乾杯しました お店の人の話では、最近はN響の人より新日本フィルの楽団員の方が店に顔を見せるケースが多いとのことで、高価な楽器を抱えて来ると緊張するそうです それにしてもどうして錦糸町が本拠地の新日本フィルの人たちが来るのか不思議です


     

 

お店の人の言うことには、この店は今年3月25日に閉店するとのことです 原因は後継者がいないということでした。とても残念です

 

     

 
この店で約2時間飲んだ後、地下鉄千代田線で、3人揃って湯島のE氏のボトルが入れてある「CoCo  Cafe」に移動しました 私は2度目ですがS氏は初めてです 前回この店に来て歌った時に、自分はなんて下手なんだと思ったので、最初は遠慮して歌わなかったのですが、そのうち「せっかく来たんだから歌わなくっちゃ」と思い直し、加山雄三と沢田研二の歌を歌いましたが、やっぱり下手になる一方でした。ここでは約1時間半いて、解散しました。もう歌うのは止めようと思います

ということで、わが家に来てから今日で1950日目を迎え、北朝鮮当局は31日までに、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの対策として、中国と北朝鮮を結ぶ全ての航空便と列車を停止する措置を決めた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ついでと言っちゃあ何だけど   船の瀬どりを止めてくれないかなあ  評判悪いよ!

 

         

 

昨夕は私が飲み会だったので、娘のために「鶏の唐揚げ」を作りました 前日、栗原はるみ先生の「うまみ醤油」(ニンニク、ショウガ、削り節、醤油)を作って冷蔵庫で冷やしておいたので、それを使いました 唐揚げを作るのはすっかり慣れ、もう失敗はありません    お気づきでしょうか? 月初めにあたりランチョン・マットを新調しました

 

     

 

         

 

井岡瞬著「悪寒」(集英社文庫)を読み終わりました   井岡瞬は1960年東京都生まれ。2005年「いつか、虹の向こうへ」で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞しデビュー   著書に「代償」「本性」などがある

 

     

 

大手製薬会社に勤務する42歳の社員・藤井賢一は、不祥事の責任を取らされ、山形の系列会社に左遷させられる 鬱屈する生活を送る中、東京で暮らす妻の倫子から「家の中でトラブルがありました。途中まで洗濯はしたのですが、妹に相談したら警察が来るまで掃除をしない方がいいと言うので、床はそのままにしてあります・・・・」という不可解なメールが届く その数時間後、警察から倫子を傷害致死容疑で逮捕したという知らせが入る。殺した相手は賢一が務める会社の南田常務だった 単身赴任中に一体何があったのか。ただ事ではないと感じた賢一は深夜バスで東京に向かう 一方、警視庁捜査一課の真壁刑事が真相の解明に向けて捜査を始める そこで浮き彫りになったのは、殺人の現場となった藤井の家に居合わせたのは殺された南田常務、倫子、倫子の娘・香純、倫子の妹・優子、賢一の母親・智代だったらしいことが分かる 倫子は「私が殺した」と自白したのに、香純も、智代も「私が殺した」と言い、優子は「智代が殴ったのを見た」と言う。誰かが誰かをかばっているが、真相は分からない 誰がどういう目的で南田を殺したのか? プロローグの裁判シーンで、被告人席で検事の質問に「わたしは、被害者を殺したいほど憎んでいました」と答えているのは誰なのか

私が井岡瞬の小説を読むのはこれが初めてですが、彼の構成力に圧倒されました どんでん返しに次ぐどんでん返しのストーリー展開で、中山七里顔負けの長編ミステリーです 

この小説のテーマは、一番身近な人をどこまで信じられるか、ということだと思います 一気読み必至です。お薦めします

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする