8日(土)。わが家に来てから今日で1957日目を迎え、トランプ米大統領は5日、自らの弾劾裁判で有罪票を投じた共和党のミット・ロムニー上院議員について、「ロムニーは我々をだました。民主党の回し者だ」などとやゆする動画をツイートした というニュースを見て感想を述べるモコタロです
自分に歯向かう者は排除する まるで北朝鮮の金正恩委員長と同じ 気が合うはずだ
昨日から娘が仲良しグループ4人でシンガポール旅行に行ってしまったので、しばらく夕食作りはお休みすることにしました 新型コロナウイルスが世界的に拡散している中で、どうかと思いましたが、前々から計画して楽しみにしていた旅行なので、せいぜいマスクを着けて 手洗いを頻繁にするように言って送り出しました それにしても、料理って自分のためというより家族のために作っているんだな、とつくづく思います
昨日は午前11時から上野の東京文化会館小ホールで「上野 de クラシック ~ 髙木凛々子 ヴァイオリン・リサイタル」を、午後7時から池袋の東京芸術劇場で「都民芸術フェスティバル・オーケストラ・シリーズ」参加公演=東京フィルのコンサートを聴きました ここでは髙木凛々子ヴァイオリン・リサイタルについて書きます
開場30分前の午前10時に文化会館に着いたのですが、すでに小ホールに続くスロープに列ができていました それでもD29番、右ブロック左から2つめの結構よい席を押さえることができました。会場は文字通り満席です
プログラムは①チャイコフスキー「懐かしい土地の思い出 作品42」、②バルトーク「ルーマニア民俗舞曲」、③ヤナ―チェク「ヴァイオリン・ソナタ」、④ラヴェル「ツィガーヌ」です 伴奏は日下知奈です
赤の鮮やかなドレスの髙木凛々子さんがピアノの日下知奈さんとともに登場、髙木さんがマイクで演奏曲目を簡単に紹介してから演奏に入ります
1曲目はチャイコフスキー「懐かしい土地の思い出 作品42」です この曲はピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840‐1893)が1878年に作曲したヴァイオリンとピアノのための作品です 第1曲「瞑想曲」、第2曲「スケルツォ」、第3曲「メロディ」の3曲から成ります
髙木さんの演奏で第1曲「瞑想曲」に入りますが、ヴァイオリンのカンタービレが美しく響きます 第3楽章は単独でも演奏される親しみやすいメロディーの曲ですが、髙木さんは丁寧に美しい音を紡いでいきました なお、演奏前のトークで第1曲「瞑想曲」は当初、「ヴァイオリン協奏曲」の第2楽章として構想されていたと解説していました こういうトークは参考になります
2曲目はバルトーク「ルーマニア民俗舞曲」です この曲はベーラ・バルトーク(1881-1945)が1909年から1915年にかけて作曲した作品です 第1曲「棒踊り」、第2曲「飾り帯の踊り」、第3曲「足踏みの踊り」、第4曲「プチュムの踊り(角笛の踊り)」、第5曲「ルーマニア風ポルカ」、第6曲「速い踊り」から成ります
バルトーク国際コンクール第2位入賞の実績を持つ髙木さんは、この曲を暗譜で弾きました おそらく「自分の曲」として自信があるのでしょう リズムもテンポも自由自在に、色彩感豊かに弾き切りました この曲では、作曲者と会話しながら演奏しているように見える髙木さんの姿がありました これは彼女の演奏の大きな特徴だと思います
3曲目はヤナ―チェク「ヴァイオリン・ソナタ」です この曲はレオシュ・ヤナーチェク(1854-1928)が1913年に作曲(1921年改訂)した作品です 第1楽章「コン・モート」、第2楽章「バッラーダ・コン・モート」、第3楽章「アレグレット」、第4楽章「アダージョ」の4楽章から成ります
髙木さんの演奏で第1楽章に入ります 演奏前の解説で語っていた通り 民俗色濃厚な曲想です。第2楽章では日本人が感じるノスタルジックな曲想も聴かれ、また第4楽章では鞭を打つような荒々しい感情表現も聴かれました
プログラムの最後はラヴェル「ツィガーヌ」です この曲はモーリス・ラヴェル(1875-1937)が1924年に作曲した作品で、「ツィガーヌ」とは「ロマ(ジプシー)」のことです この曲も自信があるのでしょう。髙木さんは暗譜で臨み、超絶技巧を駆使して、テンポや音色の変化が激しいこの曲の魅力を最大限に引き出しました
第3回東京音楽コンクール・ピアノ部門第3位の日下知奈さんのピアノ伴奏も、とても良かったと思います
二人はアンコールにクライスラーの「ロンディーノ」を爽やかに演奏し、大きな拍手に包まれました
なお、この曲は「ベートーヴェンの主題によるロンディーノ」として知られる作品ですが、タイトルにある「ベートーヴェンの主題」がどの作品のどの主題なのかが不明で、「実はクライスラーが作品を覚えてもらうために、ベートーヴェンの名前を借りてすべて自分で作曲したのではないか」という説があります 真偽は解りませんが、親しみやすく名曲であることには違いありません
4月25日(土)に髙木凛々子さんが出演するコンサートがあります 彼女が得意な曲の一つ、サラサーテ「カルメン幻想曲」を演奏します 神奈川方面の方はお出かけになってはいかがでしょうか。きっと素晴らしい演奏になると思います