人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン」のチケットを買う/是枝裕和監督「海よりもまだ深く」を観る~ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第14番」が流れる

2016年12月09日 07時59分05秒 | 日記

9日(金).昨日の朝日朝刊に,米『タイム誌』選出の「今年の人」に 次期米大統領に決まったトランプ氏が選ばれたというニュースが載っていました 表紙には本人の写真の下に「The Divided States of America」(アメリカ分断衆国)の大統領」と記したとのことです 今年は 大統領選を争ったクリントン氏やロシアのプーチン大統領らが最終候補となっていたそうですが,トランプに決定する時に「ちょっとタイム」と叫んだ人もいたのではないかと推測します.しかし,トランプ以外の候補者にはトランプのような”切り札”が無かったようです

ということで,わが家に来てから今日で801日目を迎え,米国株式市場でダウ工業株39種平均が7日,前日比297ドル上昇し,3日連続で過去最高値を更新したという記事を見て感想を述べるモコタロです

 

          

           期待先行のトランプ現象はいつまで続く? トランプで占ってみる? 

  閑話休題  

 

昨日,夕食に「鶏ももキャベツの味噌マヨガーリック」,「生野菜とアボガドとサーモンのサラダ」,「インゲンのお浸し」を作りました 寒い夜は熱燗ですね

 

          

 

  も一度,閑話休題  

 

来年4月17日(月)午後7時から東京オペラシティコンサートホールで開かれる「トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン」の公演チケットを買いました このコンサートは毎年サントリーホールで開かれてきましたが,来年の2月6日から8月31日までサントリーホールが全面的な改修工事を行うことから会場が変更になったものです

プログラムは①ベートーヴェン「コリオラン」序曲,②同「ピアノ協奏曲第4番ト長調」,③モーツアルト「交響曲第35番ニ長調”ハフナー”K.385」,④シューベルト「交響曲第6番ハ長調」です ②のピアノ独奏は金子三勇士,芸術監督はウィーン・フィルのコンサートマスター,フォルクハルト・シュトイデです

 

          

 

実は12月3日がチケット発売開始日だったので,さっそく チケットぴあ に行ったのですが,即日完売だったのです 半ばあきらめていたのですが,会場となる東京オペラシティのチケットセンターならまだ残券があるだろうと思って行ってみたらS席が残っていました かなり後方の席ですが,仕方ありません.聴けるだけで良いのです ウィーン・フィルのメンバーを中心とするこのオケは「少数精鋭」を絵に描いたような音楽集団で,毎年聴くのを楽しみにしています

 

  最後の,閑話休題  

 

昨日,神楽坂のギンレイホールで是枝裕和監督「海よりもまだ深く」を観ました これは2016年公開 117分の映画です

中年男の良多(阿部寛)は15年前に文学賞を受賞したものの,その後はまったく売れず,作家として成功する夢を追い続けている 彼は探偵事務所で働いて生計を立てているが,周りにも自分自身にも「小説のための取材だ」と言い訳をしている 良多は別れた妻・響子(真木よう子)への未練があり,彼女を張り込みしていて,新しい恋人とデートしているところを目撃してショックを受ける ある日,団地で一人暮らしをする母・淑子(樹木希林)の家に集まった良多と響子と11歳の息子・真悟は,台風で帰れなくなり一晩を過ごすことになる

 

          

 

現状を顧みて「私の人生は こんなはずじゃなかった」という家族それぞれの人生模様が浮かび上がってくる作品です しかし,この作品は悲劇ではなくコメディーです 母親(樹木希林)と長男(阿部寛),その姉(小林聡美)との丁々発止のやり取りが,どこの家庭にもありそうな会話なので,思わず笑ってしまいます 核になっているのは母親役の樹木希林です.この人の存在感は凄いと思います.そこに居るだけでも重みがあり,台詞をしゃべると軽いのに深みがあります

台風の夜,良多は真悟を誘って暴風雨の中 公園に行ってタコの形の滑り台の下に潜り込んで,真悟に響子の新しい恋人はどんな男かと聞いたりします そこへ響子が様子を見にやってきますが,二人で買った宝くじが風で飛ばされてしまいます 「宝くじなんてギャンブルなんだから 子供に知恵を付けないで.どうせ当たらないんだから」という響子に,良多は「宝くじはギャンブルじゃない.夢を買うんだ」と反論します.ここに二人の人生観の違いが現れています

この映画では,母・淑子が密かに慕う”先生”(橋爪功)の主催する「レコード・コンサート」でLPレコードを聴くシーンがありますが,ここで流れたのはベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲の傑作「第14番嬰ハ短調作品131番」第7楽章「アレグロ」のフィナーレでした この曲はベートーヴェンの死の8か月前,1826年7月に完成しましたが,全7楽章は休みなく続けて演奏されます ベートーヴェンの死後,カール・ホルツがシューベルトを連れてこの曲の初演を聴いた時,シューベルトはたいへん興奮したと伝えられています

  

  最後の,閑話休題  

 

「ギンレイ・シネ・パスポート」が12日に期限切れになるので,更新手続きをしました 1人用のシングルカードは1年間有効で税込み10,800円です.ギンレイホールは基本的に2本立てで2週間のサイクルで映画を上映しているので,年間52本の映画が何度でも観ることができる計算(1本当たり208円)になります ただし,上演するのは半年くらい前に公開された作品です.ロードショー映画館では1本1,800円が普通なので6本観ただけで10,800円になってしまいます ギンレイが いかに割安かが分るでしょう 場所がJR飯田橋駅,地下鉄有楽町線,東西線,南北線,大江戸線の飯田橋駅のB4出口からすぐ と交通の便が良いので,土・日はもちろんのこと,ウィークデーも朝からかなりの観客が鑑賞しています

最新のロードショー作品にこだわらない映画好きの方にお薦めします

 

          

コメント
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