人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ディヴィッド・ゴードン著「二流小説家」を読む~まさかのどんでん返し

2013年07月11日 07時05分23秒 | 日記

11日(木)。昨夕は、警備・清掃業務を委託しているT社の10人の皆さんと当社のいつもの飲み会メンバー4人で有楽町の高級割烹Tで暑気払いをしました 長い間、清掃業務の責任者を務めてこられたT社のYさんの慰労会、その後任のF君の激励会、7月24日に開かれる自衛消防訓練審査会に出場する3人の警備隊員の壮行会を兼ねて開かれたものです Yさんは引き続きアドバイザー的な役割で残っていただきます。ところで、自衛消防訓練審査会というのは、丸の内消防署管内の各ビルの防災センター隊員が3人一組(指揮者、一番員、二番員)になって、正制限時間の中で消火栓を操作してホースの水で的を倒す競争をするものです。因みに当PCビル自衛消防隊は一昨年35チーム中5位という輝かしい成績を収めています 

出場する3人の中で指揮者のI君は4年連続の出場ですが、I君なくしてこのチームはあり得ないほど頼りになる存在です 一番員のT君は昨年に次いで2度目の出場ですが、指導者を質問攻めにする熱心さの持ち主で頼もしい存在です。二番員のS君は今年当ビルに配属されたばかりの新入りですが、他の地域での審査会に出場経験がある隊員です ただし、丸の内地区の審査会には初めての出場で、審査内容がこれまでと異なるため、最初のうちは練習で考え込んでいる姿が多く見られました。しかし、ここにきて、T社の新しい指導員Uさんの厳しい指導のもと、めきめきと実力を発揮するようになってきました 3人の本名がこのブログで紹介できるような成績を納めてくれることを祈っています

という訳で、一次会が終わるちょうどいいタイミングでX部長にかかってきた電話に誘われて、3人でタクシーで上野に向かいました。(また上野かよ) つい先日まで通っていたカラオケスナックFは経営不振でつぶれましたが、ここにきて次の店の登場です。ほんと~に疲れました 今夜もコンサートあるし・・・・・・・・参っちゃうなあ

 

  閑話休題  

 

ディヴィッド・ゴードン著「二流小説家」(ハヤカワ文庫)を読み終わりました 彼はクイーンズ生まれで、現在もニューヨークに住んでいます。2010年にこの「二流小説家」で華々しくデビューし、各紙誌で絶賛されました この小説は宝島社の「このミステリがすごい!2012年版」の海外編1位など、ミステリ部門で三冠を達成しました 着想から約10年かけて書いたデビュー作です

しがない小説家ハリーは、SFを書くときはバングストローム、ミステリを書くときはジョンソン、ヴァンパイアものを書くときはシビリン・ロリンド・ゴールド、ポルノ記事を書くときはトム・スタンクスというペンネームを使い分けています そんなハリーに、残忍な手口で4人の女性を殺害した疑いにより死刑判決を受けたダリアン・クレイから手紙が届きます 死刑執行を前にして、ダリアンが事件の全貌を語る本の執筆を依頼してきたのです。世の中を震撼させた殺人鬼の告白本です。べストセラー間違いなしです しかし、刑務所に面会に行ったハリーはダリアンから思わぬ条件を突き付けられます。それは、ダリアンあてに届いた女性達からの手紙を頼りに、彼女達に会って話を聞き、それをダリアンのためだけのポルノ小説にしろというのです

ハリーは、女子高生でビジネスパートナーであるクレアの力を借りながら、その難題に取り組んでいきます しかし、その途中で、手紙の贈り主の女性達が、かつてダリアンが下した同じ手口によって次々と殺害されていきます ダリアンは牢獄の中。果たして、真犯人は誰なのか・・・・・・

 

          

 

この本は2009年4月4日から2009年7月9日までの出来事が、時系列によって第1部から第5部までに分かれています。私がこの本を読み終わったのは7月9日のことでした。なんという偶然でしょうか 

さらに、7月9日の朝日夕刊の文化欄には「『二流小説家』デイビッド・ゴードンが来日」の記事が載っていました。インタビューの中で、彼は「日本の本を好んで読んできたが、逆に日本で自分の本が読まれているのは不思議な感じがする」とコメントしています

 

          

                (7月9日付・朝日新聞夕刊文化欄より)

 

本書は557ページに及ぶ大作です。途中で事件が解決したかと思いきや、そこでどんでん返しがあり、またまた物語が続きます 一つ付け加えると、この小説の面白さを一層際立たせているのは青木千鶴さんの翻訳ではないかと思います。久々に本格的な面白いミステリ小説を読みました

コメント
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