人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

小菅優+スダーン+東響でグリーグ「ピアノ協奏曲イ短調」を聴く~フェスタサマーミューザ・オープニング

2013年07月29日 07時00分21秒 | 日記

29日(月)。昨日、ミューザ川崎で「フェスタサマーミューザ・オープニングコンサート」(オール・グリーグ・プログラム)を聴きました 川崎はこの日も朝から暑い1日でした

 

          

 

午前11時に会場前の「歓喜の広場」でユベール・スダーン指揮東京交響楽団金管・打楽器奏者により「オープニング・ファンファーレ」が華々しく演奏されました

 

          

 

この日のコンサートのチケットを持っている人は11時半からの公開リハーサル(ゲネプロ)を聴くことができるというので、すぐに列に並び入場しました リハーサルだけ自由席とのことだったので2階のCA5列14番を確保しました。会場は1階席、2階中央席、P席(舞台裏)を中心に観客が入っています。全体の半数くらいでしょうか

舞台上で直前の練習を重ねるオケの面々はそれぞれ自由でラフな服装をしています カラフル&カジュアルというのがぴったりです 時間になるとステージマネジャーのような人が出てきてリハーサルの説明をしました

「今日の演奏は午後3時から本番です。リハーサルは本番とは順番を入れ替えて最初に「ペールギュント」を演奏し、少し休憩を入れてから、「ピアノ協奏曲」のリハーサルに入ります それではスダーンさんをお迎えします

スダーン氏も上が白のシャツ、下がジーンズといったラフなスタイルです。指揮台上の椅子に座り、日本語で「オハヨウゴザイマス」と挨拶してから、さっそくリハーサルに入ります グリーグの劇音楽「ペールギュント」から、花嫁の略奪、イングリットの嘆き、山の魔王の宮殿にて、オーセの死、朝の気分、アラビアの踊り、アニトラの踊り、ソルヴェイグの歌、ペールギュントの帰郷・嵐の夕べ、ソルヴェイグの歌(歌なし)の順にさらって行きます スダーンは、本番前のゲネプロのためか、基本的に曲を途中で止めて修正することはしません 一つのエピソードが終わったところで主な注意点を英語で指摘して次に移ります。楽員は彼の言っていることを理解しているようです

ソルヴェイグの歌では、ソプラノの期待の新人・新垣有希子が本番と同じダークブルーのドレスで登場し、美しい歌声を披露して拍手を浴びました この曲のリハーサルは12時22分に終了、52分かけたことになります

15分の休憩時間に、ピアノがセンターに設置されています。さっそく黒の上下の衣装を着た小菅優がピアノに向かい速いパッセージを弾いて練習しています 12時37分、スダーンが登場し「ピアノ協奏曲イ短調」を最初から合わせます 小菅はリハーサルだからといって最初から最後まで手を抜きません。すごい集中力です 楽章間はほとんど間を置かずどんどん先に進めます。リハーサルの段階からパワフルなピアノで聴衆を魅了します このリハーサルは聴衆の拍手の中13時10分に終了しました。33分かけたことになります

本番の3時まで1時間50分もあるのでコーヒーを飲むことにしました。とはいうものの、ミューザのあるラゾーナ側は日曜日でどこも混んでいるので、商店街がありそうな駅の反対側の東口に出て喫茶店を探しました。幸いコーヒーチェーンDに席を確保することが出来ました コンサートで良い席を確保するのと同じくらい苦労しました 暑くてクールでいられないので、ホットにしました

 

          

 

午後2時過ぎ再度ミューザ川崎に向かいましたが、川崎駅からラゾーナ側を見ると人だかりが出来ていました 2週間前の日曜の午後、同じ場所で剛力彩芽に人々が群がっていたという情報がありましたが、昨日は誰が人集めをしていたのでしょうか?非力謝零(ヒリキアヤマレ)か

ということで、午後2時半に同じチケットで再度ミューザ川崎に入場し、自席の2CB2列49番に着席しました。会場はほぼ満席です 拍手に迎えられ舞台に現われたオケの面々は、男性が上が白のブレザー、下が黒のスラックス、女性は上が白のブラウス、下が黒のロングスカート(管・打楽器はパンツルック)で統一しています 個人的には女性は全員パンツルックで統一した方がカッコイイと思います

楽員と同じ衣装で現われたスダーンが登場、指揮台の椅子に腰をかけてグリーグの組曲「十字軍の兵士シグール」から「忠誠の行進曲」を勇ましく堂々と演奏しました

次いで、舞台右サイドからピアノがセンターに移動、小菅優がスダーンとともに登場します。2曲目の「ピアノ協奏曲イ短調」が全身全霊をかけた小菅のピアノにより開始されます 小菅はパワフルなピアノで聴衆を唸らせます。しかし、第2楽章のアダージョは静かに聴かせます。そして第3楽章では再度、迫力のあるピアノを披露します

小菅は何度も舞台に呼び戻されましたが、スダーンに合図し、フルートの甲藤さちを立たせ、拍手を送りました

鳴り止まない拍手に、グリーグの「叙情小品集」から「夜想曲」を静かにゆったりと演奏し、聴衆の熱い心をクールダウンさせました。再び、心のこもった拍手が起きました

休憩後はリハーサルで最初に取り上げた「ペールギュント」の音楽を順番に演奏しました 「朝の気分」はフルートの甲藤さちとオーボエの荒絵理子のコンビが爽やかで気持ちの良い演奏をしました そして「ソルヴェイグの歌」では、新垣有希子が美しいソプラノを聴かせてくれました。この人はこれからどんどん活躍が目立ってくるでしょう

終演後、スダーンがチェロの席に行き、一人の男性奏者と会話を交わし握手しました 多分、定年を迎えるチェリストなのでしょう。スダーンは団員が辞める時には必ずこのような心配りをします。心温かい人なのだと思います 彼が今年度限りで東響を離れるのが惜しまれます

今夕はサントリーホールにチョン・ミュンフン指揮アジア・フィルを聴きに行きます

       

          

 

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