人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

バルトーク弦楽四重奏団創設者コムローシュ+東京藝大教授陣でブラームス「弦楽六重奏曲第2番」を聴く

2013年07月13日 07時14分43秒 | 日記

13日(土)。昨日は、夕方になって急にX部長に誘われ、5人で地下のRで飲みました と言っても私はコンサートがあるので、ビールを1杯飲み、いきなり仕上げ蕎麦を食べ、いつもの「冷やしトマト、エイヒレ、枝豆、串盛り」を食して、6時ちょうどに一人酒場を後にしました

 

  閑話休題  

 

という訳で、昨夕7時から上野の東京藝術大学奏楽堂で東京藝大室内オーケストラのコンサートを聴きました プログラムは①ブラームス「ヴァイオリン・ソナタ第2番」、②モーツアルト「弦楽五重奏曲第4番ト短調K.516」、③バルトーク「2つのヴァイオリンのための44の二重奏」より、④ブラームス「弦楽六重奏曲第2番」です。今回は藝大の教授陣がバルトーク弦楽四重奏団創設者ペーター・コムローシュをゲストに迎えています

 

          

 

もっと混んでいるかと思っていましたが、会場は6割程度の入りでしょうか 会場入り口に「本公演はNHK-FM ベスト・オブ・クラシックの収録をしている」旨の掲示がありました。全自由席なので、取りあえず通路側席をということで1階18列36番、右端の席を確保しました

照明が落とされ、コムローシュとピアノの渡邊健二が登場します。コムローシュは”白髪の老人”といった印象です。それはそうでしょう。1935年生まれと言いますから今年77歳~78歳です

1曲目のブラームス「ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調」が始まります。演奏の第一印象は、パワー不足で不安定ということです しかし、コムローシュの年齢を考えれば、いたしかたないことでしょう。プログラムにベートーヴェンが入っていないことが頷けます 年齢を考慮すれば”枯れた境地の演奏”ということになるでしょう

2曲目のモーツアルト「弦楽五重奏曲第4番ト短調K.516」は、向かって左から第1ヴィオリン=コムローシュ、第2ヴァイオリン=松原勝也、チェロ=山伸子、ヴィオラ=市坪俊彦、川崎和憲という態勢を採ります

他のメンバーが第1ヴァイオリンのコムローシュを気遣いながら演奏している様子が伺えます。この曲でもコムローシュのパワーが足りないので他のメンバーがなかなか強く出ることが出来ない状態です。それでもモーツアルトらしさは垣間見ることが出来ました

 

          

 

休憩後の最初はバルトーク「2つのヴァイオリンのための44の二重奏曲」のうち8曲をコムローシュと澤和樹が演奏しました 最初に演奏した第15曲「兵士の歌」を聴いて、まるでバグパイプの音だな、と思いました その名の通り「バグパイプ」という曲も演奏しました。面白いのは「蚊の踊り」という曲で、まるで蚊がブーンと飛んでいるようでした 最後に第44曲の「トランシルヴァ二アの踊り」を楽しげに弾き切りました。コムローシュはやはりバルトークの曲を演奏している時が一番生き生きとしていて演奏も素晴らしいと思いました

最後の曲はブラームス「弦楽六重奏曲第2番ト長調」です。向かって左からコムローシュ、漆原朝子(以上ヴァイオリン)、藤森亮一、山崎伸子(以上チェロ)、川崎和憲、市坪俊彦(以上ヴィオラ)という態勢を採ります

この曲でコムローシュは本領を発揮しました もちろん他のメンバーがコムローシュの動きを注視しながら盛り立てていたことは言うまでもありません 藝大教授陣の中ではチェロの藤森(N響)と山の二人が冴えていました とくにピチカートが音楽的で魅力に溢れていました

 

          

 

コメント (2)
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