人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

新日本フィル室内楽シリーズを聴く~残念!篠原英和さんのプレトーク最終回!!

2013年07月26日 07時00分13秒 | 日記

26日(金)。昨夕、すみだトリフォニー小ホールで新日本フィル室内楽シリーズ2012-2013の最終回を聴きました プログラムは①モーツアルト「ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲K.423」、②ストラヴィンスキー「兵士の物語」です

開演前に、いつものように新日本フィル第2ヴァイオリン奏者・篠原秀和さんによるプレトークがありました。残念ながら今回が最終回です いつもは原稿らしきペーパーを譜面台に置いてトークを始める篠原さんですが、今回はまったく原稿なしです。とはいうものの、いつも原稿は用意するのに、まったく見るそぶりを見せないので同じことです ほとんど”暗譜”でプレトークに臨んでいるのです

最終回のこの日は「私の中の三本柱」と題して「アマデウス弦楽四重奏団」、「ブタペスト弦楽四重奏団」「ボロディン弦楽四重奏団」を取り上げ、さらに篠原さんが師事したアマデウス弦楽四重奏団のヴァイオリン奏者・ブレイニンさんについて熱く語りました また、今回のトークで初めて、この室内楽シリーズがクリスチャン・アルミンクの提唱で始まったことを知りました 

篠原さんは約8年もの長きにわたりこの室内楽シリーズのプレトークを担当されました どれほど、聴く側のわれわれが音楽の知識を吸収するのに貢献したか、図りしまれません 最後の最後まで各四重奏団のメンバーの名前から歴史に至るまで正確な知識を披瀝され、われわれを驚かせました 私自身はこのシリーズとは2年間ほどのお付き合いですが、本当に勉強させていただきました。感謝に耐えません 

次回からプレトークを担当されるコントラバスの村松さんから篠原さんへ花束の贈呈がありました 村松さん、とんでもない大役を引き受けましたね 篠原さんとは違ったパーソナリティ―で、この難局に臨まれることと思いますが、ご健闘をお祈り申し上げます

さて、1曲目のモーツアルト「ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲K.423」は、ヴァイオリン=山田容子、ヴィオラ=木村恵子によって演奏されました

         

          

 

篠原さんがプレトークで語られたように、この曲は「オペラだらけ」の曲です。歌心にあふれた楽しい曲でした 山田さんも木村さんも演奏を楽しんでおれれたように見受けました

休憩後のストラヴィンスキー「兵士の物語」の演奏は、クラリネット=重松希巳子、ファゴット=石川晃、トランペット=杉木淳一朗、トロンボーン=奥村晃、ヴァイオリン=佐々木絵理子、コントラバス=廣嶋嘉人、パーカッション=山田徹、語り=吉田孝というメンバーで演奏されました 語りの吉田孝さんは、どこかの番組の「スーパーニュース」のナレーターでお馴染みだそうです(私はテレビを観ないので分かりませんが)。

この演奏は新日本フィルのソリストが本当に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。が、それを圧倒したのがナレーターの吉田孝さんでした 約1時間の演奏時間のうち半分はナレーションと言ってもいいほど語りの出番が多いのですが、主人公の兵士や悪魔等を七色変化の声で使い分けて聴衆を圧倒しました 彼は音符が読める と感心し、プロとはこういうものかとました。声が良く通るので、彼の顔の表情を見ると、耳に掛けたメガネのツルのような器具が集音マイクになっていて、それが声を拾っていることが判りました

この曲はもともとジャン・コクトーの詩に音楽をつけたものですが、今回演奏されたのは新井鷗子さんの台本によるものです ナレーターの吉田さんが「ジェジェ」など最近のはやり言葉を入れて飽きさせない工夫して再構成した台本によって上演されました

こんなに楽しい「兵士の物語」を聴いたのは初めてです 驚いたのは測ったように9時ちょうどに演奏が終わったことです。これは何チャンネルかの「ジルベスタ―コンサート」じゃないよね と思ったりしました。

この曲を聴いていて思ったのは「ストラヴィンスキーは何故、このような音楽を作曲したのだろうか」ということです。「マーラー、ブルックナーで交響曲の時代は終わった」という判断のもと、まったく違う音楽表現の道を歩もうと決心したのだろうか、と思いました

終了後、いつも通り500円会費のワンコイン・パーティーに参加しました モーツアルトでヴィオラを演奏した木村恵子さん、兵士の物語でヴァイオリンを演奏した佐々木絵理子さん、同じくナレーターを務めた吉田孝さんがインタビューに応じていました

パーティー会場には篠原さんの奥様のMさんのコンサートのチラシが用意されていたので、いただいてきました。どうです、美人でしょう あっ、ここで一言お断りしておきますが、このチラシはご本人の許可を取らずにアップしています。このような行為は通常、肖像権侵害、著作権および著作隣接権に抵触、軽犯罪法および東京都迷惑条例違反に該当します。よい子はマネをしないでね

 

          

 

篠原さんとの約束で、パーティー終了後、軽く飲みに行くことになっていたので、しばらくワインを4杯ほど飲んで待機していました すると、二次会の幹事役のAさんを紹介してくれました。あと、篠原さんの奥様Mさんと、篠原さんのファンで新日本フィルを陰で支える3人のボランティアの素敵な女性がたで、トりフォニーホール近くのワイン・ダイニング「DIGO」というお店に繰り出して”打ち上げ”をやりました その時初めて、私は自分の本名と勤務先、そして寅年生まれでタイガース・ファンであることからtoraのブログを書いていることを明かしました

後から木村恵子さん、新日本フィル事業部のNEさん、NHさんが加わって再度打ち上げをしましたNEさんは室内楽シリーズのプログラムの充実に尽力された魅力的な女性で、篠原さんはさかんに感謝の言葉を述べておられました NHさんも広報・宣伝プロデューサーとして篠原さんをはじめ新日本フィルの活動を支えていらっしゃいます 私も某新聞関係団体の事務局職員を長年務めたので裏方の苦労は相当共有できると思います ”事務局”は楽しいことばかりではありません。むしろ縁の下の力持ちですから、日ごろは地道な仕事をこなさなければなりません。お二人ともきっと音楽がお好きなのでしょうね 人は見れば分かります。

 

          

 

何だかんだ飲んでしゃべっているうちに時計の針は23時50分を指しています。楽しいことはあっという間に過ぎます 秋葉原で乗り換える時に篠原さんはじめ皆さんにお別れしました。篠原様ご夫妻はじめ打ち上げにご参加の皆さま、楽しいひと時を過ごすことが出来ました。ありがとうございました また飲みたいですぅ

買い物をして巣鴨の家に帰って洗濯して雑用をこなして就寝したのは3時過ぎでした 洗濯なんて朝やれば、と言うかもしれませんが、私の場合はいつやるか、今でしょ、って感じです(昨夕の「兵士の物語」でも出演者による不慣れな演出がありましたね)。とにかくセンタクの余地がないのです ツッコミを入れるのなら今です。これを洗剤一隅のチャンスといいます

と言うことで、今朝は6時に起きてこのブログを書いています。昨夕は8日連続コンサートの初日だったので、まだまだ序の口ですが、最初から飲んだくれていていいのだろうか、と反省する今日この頃です今日はバッハ・コレギウム・ジャパンを聴きに行きます

 

          

 

コメント (2)
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