23日(木).昨夕,E部長と地下の炭火焼鳥Oで飲みました.いつもは生ビールから飲むのですが,いきなり日本酒「きりんざん」から飲みました 解散の8時には一升瓶は空になっていました(もともと半分しかなかったし) 上手なご飯の炊き方から不動産業界を取り巻く全体状況まで,話は取りとめなく広がりましたが,最後は民主党政権下の不安定な状況下にある当面の日中問題に焦点が絞られました.
私:相変わらず,日中は寒いねぇ
E部長:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
閑話休題
荻原浩の「オイアウエ漂流記」(新潮文庫)を読み終わりました 荻原浩は「コールドゲーム」「噂」「メリーゴーランド」ほかを読みましたが,ユーモア感漂う独特なテンポが何ともいえない魅力の小説家です
南太平洋の上空で小型旅客機が遭難し海に漂着,無人島に流されます 物語の主人公は出張中のサラリーマン達と取引先の御曹司,新婚旅行中のカップル,ボケのおじいちゃんと孫の少年,それと環境保護活動家の外国人,そしてパイロットの飼い犬1匹が加わります
彼らは生きるために島にある”食料”を捕獲していきます.動物では巨大コウモリ,ヤシガニ,巨大海がめ,魚,伊勢海老,植物では椰子の実,マンゴー,バナナ・・・・・・食べられそうなモノは何でも捕獲します
100円ライターが使えなくなると,木をこすり合わせて火を起こします 動物の骨で銛(もり)を作って魚を追いかけます 彼らはネアンデルタール人の立場に立って”絶体絶命”の中,生きるために行動します
人に飼いならされていた犬は,急に人間から離れて野生化します.それはなぜか?・・・・最後にその理由が明かされます.そして犬の本当の名前が・・・・
さんざん笑わせておいて,最後にはほっこりさせる物語の展開に”さずが荻原浩”と叫んでしまいます.文庫とはいえ670ページの大作ですが,面白くてあっという間に読み終ってしまいます.お薦めします