人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

期待を裏切らない作家・道尾秀介「龍神の雨」を読む

2012年02月09日 06時47分57秒 | 日記

9日(木)。昨夕、テナントOのOさん,Tさん,紅一点のKさんと9階記者クラブレストランで会食しました 当方はいつものS監査役,E部長と私です.ヒレ酒を飲みながらフグ料理をいただきました.OさんはO事務所の代表に次ぐ実力ナンバー2の優秀なプロフェッショナルです Tさんはその後輩で有望な20代です Kさんは優秀な筆頭秘書であちこちで引っ張りだこの魅力的な20代女性です 前夜も仕事がらみでほとんど寝ていないと言っていました 子ども時代にヴァイオリンを習っていたとのことで,「サントリーホールに是非行ってみたい」ということだったので,今度ご一緒することにしました いいコンサート探さなくっちゃ

ヒレ酒が効いて2時間がアッという間に過ぎました.E部長の発案で「六本木に歌いに行こうただし採点なしで」ということで全会一致.うさぎさんチームとねこさんチームに分かれタクシーに分乗してミッドタウン前のカラオケ・スナックAに乗り込みました

ウイスキーの水割りで乾杯した後,さっそく「カラオケ・タイム」になりました E部長の加山雄三ショーから始まりましたが,驚いたのはテナントOの皆さんの歌の上手なことです もっともこの事務所は採用の最終面接がカラオケという恐ろしい会社ですから,そのDNAを引き継いでいるのでしょう.Oさん,Tさんは持ち歌をなかなかの熱唱で聞かせてくれました.そしてさらに驚いたのは,紅一点のKさんです.「お好きな歌手はいらっしゃいますか?」と訊かれたので「高橋真理子です」と答えると,「桃色吐息」を歌ってくれました 感激です その後も男性陣の相次ぐリクエストに応えて坂本冬美の「まだ君に恋してる」,AKB48,大塚愛のヒット曲を披露してくれました.何でこんなに幅広く歌を知っているんだろうと一同感心しきりでした おまけに私と「銀恋」のデュエットまでしてくれました どんなリクエストにも応えることができ,しかも声がきれいで歌が抜群に上手なのです 2時間ほど全員で歌い回して解散しましたが,本当に楽しいひとときでした Oさん,Tさん,Kさん,長時間にわたりお付き合いいただきありがとうございました また,こういう機会があれば嬉しく思います

 

  閑話休題  

 

道尾秀介著「龍神の雨」(新潮文庫)を読み終わりました 大藪春彦賞受賞作です。

添木田蓮と楓は事故で母親を失い継父と3人で暮らしています。一方、溝田辰也と圭介の兄弟は、母親と父親を相次いで亡くし、継母と生活しています 蓮はかつて暴力を奮っていた継父の殺害計画を立て、実行に移そうとします。結果として継父は死にます。溝田兄弟が事件にからんで物語が複雑になっていきます。いったい誰が継父を死に至らしめたのか。最後の最後までわかりません

著者の酒飲み友達でライターの橋本満輝が「”龍神の雨”もう一つの姿」と題する解説を書いていますが、鋭い分析をしています ミステリー小説の常として、ここに紹介する訳にはいきませんが、読みが深いです その解説の中で、道尾秀介が大藪春彦賞受賞記念インタビューで「運命というのは、誰もその姿を見たことはなく、巨大で荒々しい。それが龍というものによく似ていると気づいたとき、龍をモチーフに使おうと考えたんです」と答えていたことを紹介しています。

文庫本の帯に「道尾秀介は、決してあなたを裏切らない!!」という文字が浮かびますが、その通り、読み始めたら止まらない面白さです 道尾秀介の小説を読んでつまらないと思ったことは一度もありません。お薦めします

 

           

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする