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明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1742)「即位の礼」と『放射線副読本』(人の世に熱あれ、人間に光あれ)

2019年10月22日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20191022 23:30)

「即位の礼」の日に天皇制に反対し、差別なき世、人権の輝く社会を思う

「即位の礼」が行われたこの日、野洲市の近江平安教会で放射線副読本について講演してきました。
とりいしんぺいさんが素敵な報告を書いてくださったので末尾に貼りつけてご紹介します。

僕的には天皇制という社会的差別の元凶であり、民主主義に逆行する儀式が行われたこの日に、近江の地の教会に呼んでいただけたのはとても光栄でした。
この教会には「人の世に熱あれ 人間(じんかん)に光あれ」という言葉が掲げられています。1922年、京都市岡崎の地で発せられた宣言の末尾の言葉です。


近江平安教会の内部 日本基督教団HPより

そう。人と人の間に差別などあってはいけない。生まれに貴賤などあってはいけない。誰もが平等なのです。 生まれつきの差なんて認めてはならないのです。それでこそ人と人の間に、にんげんに、光がある!

だから僕は天皇制に反対です。そもそも天皇家の方々も人権を奪われ、投票権もなく、さらには職業選択の自由もない。 それどころかプライバシーすらなく、女性にとって最もセンシティブな妊娠をめぐる密事すらがいつも公衆の好奇心のまとにさらされている。
そんな形で人権侵害がまかり通ったまま、ばんざい、ばんざいと叫ぶなんてとてもおかしい。

僕は「憲法1条から8条をなくし、皇室に人権を」と切に思います。この世に理由なく尊いと祭り上げながら人権を奪われ続ける人があってはならないからです。 またその存在が理由なく蔑みを受け、人権を踏みつけられる人々を作るから反対なのでもあります。


宣言 ネットより

『放射線副読本』も人権を踏みにじっている

さてそんな日に僕は放射線副読本の話をさせていただきました。この本は放射線被曝の危険性を一切書かないことで無視し、人々の防護の思いを解体して人に被曝を強制するためのものです。
その意味でこれまた人権蹂躙を進めるための本です。しかも危険性を訴える人、あるいは懸念する人を「風評被害を起こすな」と押さえ込むことを目的にしています。
だからこの本は「二度といじめをおこなさないこと」が目的にされている。放射性物質に不安をいだいた子どもが、「福島から来た子をいじめた!ひどい!」と構成されているのです。


『放射線副読本』 小学生向き

しかし、一番大事なのは二度と原発事故を起こさないことです。また一番悪いのは事故を犯した東電であり、それを指揮監督してきた日本政府なのです。
その一番悪いものの責任を一切問わず、放射性物質に怯える子どもをいじめの元凶にしていること。大人の大きな責任を子どもに押しつけ、あたかも子どもたちの心にいじめの心が宿っているかのように書いていることが本当にひどい。

いじめというならそもそもこんな風に子どもを悪者にしたて、大人の罪を覆い隠した冊子を作って配っている文科省こそが元凶です。
いや放射性物質を浴びせながら人々をほとんど避難もさせず、不安を唱える人を「風評被害を出すな!」と抑え込んできた国、県、そして東電こそ、いじめの大元なのです。
今日、僕はそのことを一生懸命に訴えました!みなさん、熱心に聞いてくださいました。


文科省こそいじめの元凶だ! 守田講演スライドより

あたたかな熱と光に包まれて

ただこの内容について、最後まで読み解きを行ってから初めての講演で、こなれてないというか、説明にちょっとキレを欠いてたなと自分的には反省している面もあります。
でも感受性豊かで素敵なものをパチっとキャッチしてくれるしんぺいさんが褒めてくれたから、まあ、やり切れたのかなあとかも思っています。
いやむしろしんぺいさんや教会の皆さんが熱と光を持って僕を迎えてくださったから、まだ力不足でもそこそこはやらせていただけたのかなと思います。心から感謝です!


入り口に僕の名を掲げて下さっている近江平安教会 なんと光栄なこと・・・

なお教会の入り口に僕の名前を貼り出してくださった写真をご紹介します。ああ、光栄だなあとしみじみと思いました。(メルマガの方はブログを見て下さい!)
みなさん。熱と光に溢れた世を目指して共に歩みましょう! なお僕が撮った写真は入り口の一枚。会場内の多くはしんべいさん、最後の1枚をにしむらしずえさんからお借りしました!


みなさん、熱心に聞いてくださいました! とりいしんぺいさん撮影 メガネの方です!


素晴らしい発言をしてくださった谷村徳幸さん(日本基督教団 水口教会牧師)


講演風景 にしむらしずえさん撮影
 

ちなみに僕はこの副読本を日野の高橋サチヨさん、宇治の中村あゆ美さん、近江八幡のにしむらしずえさんと読み解き、原稿にしてきました。 それが完成に近づいています。興味のある方はぜひご連絡ください。

以下にしんぺいさんの振り返りをご紹介し、その後に連絡フォームの案内を貼りつけておきます!

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今日はホンマ、よかった。以下、個人的ふりかえり。 10月22日が学校も休みになるという事は、半年ぐらい前に知り、家でおったらつまらん情報でうんざり死にそうになるな、それやったら子どもも大人も一緒に意味のある事しよ!と考えて集会をすることにした。 野洲で放射線の副読本を回収させたんやから、そのことを学び合いたいと思った。もちろん講師はあの人しかいない!! しかも博覧強記の守田さん、今回はお母ちゃんたちと対話を通して、クソ副読本を読み解いているという。 この話を聞くしかない!!

そして最高の2時間になった。まず、守田さんは今回の台風被害、河川の氾濫と国の危機管理の話から入った。まったく放射能・放射線の話ととてもつながっている。 私的には圧巻だったのは、文科省がいう風評被害といじめの啓発文書の欺瞞制を被爆2世の体験とからめてお話くださったもの。 是非、今日の話を子どもが直でわかるように、絵本にしてもらいたい。絵はもちろん市居みかさん!!私の妄想はどんどんふくらむ。

そして開会の挨拶にたった我等が谷村委員長の挨拶が本当によかった。 天皇制と環境問題。今日の集会の意味が見事に紹介されていた。

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放射線副読本の読み解き本について!

どのくらいの方が読みたいと思って下さっているのか、知りたいと思っています。連絡先入力シートを作りましたので入力お願いします。 スムーズに皆さんに情報をお届けするために、こちらから、ご連絡先を入力していただけるとありがたいです。

https://00m.in/d3Y0s

ご意見も募集していますので、いろんなお声を寄せていただけるとありがたいです。

※お渡し手段はまだ決まっていませんが、取得できる方法が決まり次第お伝えします ではではよろしくお願いします。

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