『こちらゆかいな窓ふき会社』
ロアルド・ダール:作 クェンティン・ブレイク:絵
清水達也、清水菜緒子:訳 評論社
たまには、家に溜まった本を読もう!ということになり、息子と二人、本棚の前に並ぶ。息子のリクエストは、「笑える本がいい!」。
ああ・・・・・。そうくると思っていました。
ロアルド・ダールは、これで二冊目。一冊目は、映画に合わせて読んだ『チョコレート工場の秘密』でした。けれど、母は、あまり好きになれなかったのです。悪い子は、こうなっちゃうよ!そんな知育本のようなイメージが拭いきれず・・・。あ、もちろん、息子にとっては、大笑いのお気に入りの一冊だったのですが。
しかし、この本は、素直に面白かった!
本の中には、登場人物が、歌う場面がたくさん出てくるので、母は、気分はミュージカル女優!になることも出来ましたし。
これが、この物語の歌として、息子の中に固定されてしまうと思うと、本当に可哀想なのですが・・・でも、勝手に節をつけて歌うのは、なんて楽しいんでしょう~♪
こんなことばかりやっているから、息子が、くだらない替え歌ばかりを作るようになってしまうのだろうなあ・・・と、ちょっと反省したりもして。
さてさて、この本は、かわいい娘・ゼラネアスキリン、やせっぽちのサル、口ばしをバケツ代わりにできるペリカンと、なぜか、マネージャーになってしまった、近所の古い空き家にお菓子やさんを開きたい夢を持つ子ども、ビリーの、楽しい「窓拭き会社」のお話しです。最後には、ワンカ工場からお菓子が届くおまけつき!
それにしても、奇想天外のドタバタ劇。息子は、お約束の「ありえね~」の連発。
普段は、言われると腹のたつ、息子の「ありえね~」も、「確かに!」と、膝を打ってしまう程のロアルド・ダールの世界なのでした。
特に、キリンの首が伸びていく場面ではね、、、さすがに耐えられずに噴出しました、私も。誰もが考えつきそうで、考えないよなあ~~普通。
それにしても・・・ゼラネアスキリンって?どんなキリン?
本当にいるのかな?と頭をかしげた私は、まだまだ、ロアルド・ダールのジョークがわかっとらん新米読者です。