私たちが学んでいる日本史だって、
勝者の歴史に他なりません。
日本史はなぜか平城京や平安京など
近畿地方についての記述ばかりです。
当時だって、東北地方や九州地方に
人びとの営みはあったはずです。
でもそうした人びとの歴史は
ほとんど残っていません。
江戸時代に水戸藩で「大日本史」
という歴史書が作られました。
これは、江戸時代までの天皇の歴史が
いかに正統であるかという視点から
日本史を書き直したものです。
こう見ると勝ったものが記録を残し、
負けた者の記録は残っていないからです。
過去のさまざまな歴史というのは
勝者が残した記録を
構成の学者が分析をして作り上げたものです。
一方で敗者の歴史というのは、
この世界から抹殺されています。
ですから私たちが学んだ歴史は言ってみれば氷山の一角で、
実はそれ以外にも
知られざる歴史がたくさんあるということを
常に頭の片隅にとどめて置いて欲しいのです。
おとなの教養 池上 彰 著
知られざる歴史・・・
それは自分の爺さんや婆さんから
伝え聞く話ではないだろうか...!
子供の頃、田舎に帰って、爺さんや婆さんから
いろいろ聞いた面白い話が懐かしい
僕のご先祖様など敗者も敗者
争うどころか争いごとに蹴散らされたような立場
歴史などあろうはずはない
でも年寄りから伝え聞く話は
先祖代々の話だろうと思う
我々、庶民には民話とか昔話という伝え方を知っている
これが庶民にとっての庶民の歴史
と言えるのでないだろうか・・・
時代によって書き換えられることのない法則が
その昔ばなしには脈々といきている
まんが日本むかしばなしが僕は大好き・・・
このまんがこそが僕の大切な日本史である
そしてお年寄りの伝え聞く話が
子供たちが心の中にとどめておくべき歴史観・・・
そういう意味で
僕自身が若い人にどんな話を残していくかということは
とんでもなく、重要であることを
この池上さんの本を読んで感じた次第
早起き鳥
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