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気だてのよい小人たちは、王子の心もちを気の毒に思って、
その棺をさし上げることにしました。
王子はそれを家来たちに命じて、
肩にかついで運ばせました。
ところが、まもなく、
家来のひとりが一本の木につまずきました。
で、棺がゆれたひょうしに、
白雪姫がかみ切った毒のリンゴの一切れが、
のどから飛び出したのです。
「おやまあ、わたしはどこにいるんでしょう。」
と白雪姫が言いました。
それを聞いた王子のよろこびは
たとえようもありませんでした。
「私のそばにいるんですよ。」
「白雪姫」 グリム
人気ブログランキングへ ガラスの棺をつくり山のみんなで嘆き悲しんだ小人
小人たちの想いどんなことでも叶えると
説得に懸命の王子
棺の中の姫でもいいから持ち帰りたいと
その健気な王子の
優しいこころに打たれた小人たち、
そして、白雪姫を取り巻く人たちの
本当に優しい心根が実に美しい、
白雪姫の美しい姿と相まって、
このものがたりの、
美しいものと醜いものが明確に顕在化
醜いものとして存在するは
人の嫉妬のこころ
その嫉妬のこころを持つ役どころ
まま母王女がお気の毒
その嫉妬のこころさえなければ
白雪姫に勝るとも劣らない美貌であっただろうに…！
早起き鳥
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