日本の武士は源平時代の
華麗な武者のすがたが原型になている。
人間のいさぎよさ、
美しさを信じた上で成立しているのが、
日本の軍法である。
「逆だな」
と継之助はいうのである。
洋式軍法が普及すれば
武士は変質するだろう、
おそらくは武士も武士道も
この調練によって消滅するだろう。
しかしそれもやむを得まい。
「峠」 著 司馬 遼太郎
飛び道具を中心とする
軍隊ができあがる以上、
過去の華麗とか優雅とかいう
感傷は捨てざるをえない。
でも、調練という言葉は
何度も何度も身体が覚えるまで
訓練するわけで、
組織力による戦力、
言ってみれば目立つ必要はまるで無い。
相手を殺す、忠その一点で
訓練された集団である。
洋式軍隊や調練が当時の封建武士から
理解されるとはとうてい思えない。
さて、この月のゴールデンウィーク、
子供達は武者人形をどう見ただろう。
単なるお人形さんとか見ないだろうし、
なんの感慨もあろうはずはない。
でも古き良き時代の武士道精神を
彷彿させる武者人形
そしてその武者人形が醸し出す、
武者個人の勇ましさを
子供達に感じ取ってもらえるといいのだが…!
早起き鳥
人気ブログランキングに参加
読者の皆様のご支援に心から感謝申し上げます。
◆◆現在 9位◆◆