あるとき、ねこは
サーカスの 手品つかいの ねこでした。
ねこは、サーカスなんか きらいでした。
手品つかいは、毎日
ねこを はこの中に いれて、
のこぎりで まっぷたつに しました。
それから まるのままのねこを
はこから とりだし、
はくしゅかっさいを うけました。
ある日、手品つかいは まちがえて、
ほんとうに ねこを
まっぷたつに してしまいました。
手品つかいは、まっぷたつに
なってしまった ねこを
両手に ぶらさげて、大きな声で なきました。
だれも はくしゅかっさいを しませんでした。
手品づかいは、サーカス小屋の
うらに ねこを うめました。
「100万回生きたねこ」 佐野洋子 著
いやはや、バカげた飼い主の手品師
自分の命よりも大切な愛ネコを
よりによって本当に真っ二つにするとは
バカを通り過ごして、自分こそ死んでしまえ!
とでも言いたい気分
不可抗力ならまだしも、
自分のミスで自分の手を汚して死なせるとは・・・
呆れ果てる
それに、もっとも、まずいのは、
死んだ愛ネコを両手にぶら下げて泣いたとか・・・
さらに、サーカス小屋の裏に埋めたという
これにはもう許しがたい
きっとネコを思う気持ちがこの程度ということである
これではネコも浮かばれない
ネコはなぜこんなアホな飼い主を選んだのか、
神様はなぜ、それをお許しになったのか
とても不思議
ネコの手品師の元で何を学んだのだろう
次に生まれ変われるときは
もう少しマシな飼い主を選んでほしいものだ
早起き鳥
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