バブルが崩壊して
地価が大きく下落しても、
ほとんどの人には何が起きているのか
まるでわからなかった。
それから10年ほどかけて、
不動産業界にようやく
世界標準の考え方が定着した。
収益を生まない不動産の理論価格は
笑顔と同じくゼロ円だが、
日本ではいまだに土地は
それ自体で価値があると信じられている。
しかしこれは「権利には義務が伴う」
という当然のことを失念した錯覚だ。
地方自治体の中には、
老朽化した住宅を引き取って
公費で解体しているところがある。
所有者に修繕する資力がなく、
廃屋が「危険物」になってしまってからだ。
「臆病者のための億万長者入門」
橘 玲 著
土地の所有者になるということは
国土の一部を所有させてもらうわけだから、
所有という権利は
管理という義務が伴うのも当然
だが、その義務の方はいささか厄介なもの
べらぼうに高い不動産取得税に
家賃のような固定資産税
年寄りになって
僕のように子供のいない世帯は
いずれは管理義務を負えなくなる
これは火を見るより明らか
夢だったマイホームを定年退職と同時に手放し、
いまは街中のマンション暮らし
家は狭い方がいい・・・
雪かきはしなくていいし、
草むしりもしなくていい
電車の駅も近いから
車のない暮らしも健康的でいいかもしれない...!
朝のウオーキングコースは街中の一等地
でも古ぼけた廃屋が何軒あるだろうか
いやはや恐ろしい不況の波はまだまだ消えそうにない
早起き鳥
人気ブログランキングに参加
読者の皆様のご支援に心から感謝申し上げます。