ペンギンのひとりごと。

とにかく何事にも好奇心旺盛なペンギンのひとりごと。

西荻グルメ探索(その2)奇跡の定食屋

2010-03-05 15:44:03 | グルメ
西荻が吉祥寺と大きく異なるのは道路の狭さだろう。
駅の東側を南北に貫く通りだけがバスがまともに走れる幅で、他の道は自家用車でさえすれ違うのが大変だ。
でも、そのため人が安心して歩ける道ばかりになり、それが心地良いのだ。

さて、今回はなんとなく定食が食べたい気分だったので、まずネットでいろいろと検索してみたところ、
ロンドンという店がひっかかった。
あちこちのブログに写真が出ているすき焼き定食がおいしそうだったのだ。
週末で雨が降る寒い夜、私達はそこへ行くことにした。

南口駅前の喧噪を抜け高架沿いを吉祥寺方面に向かう。
右手に古本屋の大きな看板が見え、もうそろそろかなと思うが
ちょっと新しめのマンションがあるだけでそれらしき店は見あたらず。
もしや取り壊されてマンションになっちゃったのかな?
すると友人がそれらしき店を発見した。
おお、ロンドンだ。

遠くから見ると店内の煌々とした明るさで分からなかったが、入口に立つと外観は相当くたびれていた。
私は意を決して曇りガラスの引き戸を開け入店。
小さなカウンターとテーブルのみの店内に先客は誰もおらず、良く見るとカウンターの中に小さなおばあさんが一人。
かなり高いソプラノでいらっしゃーいと声をかけられた。
ううむ。
店内をぐるりと見回すと、まるで3,40年ほど前にタイムスリップしたようで、
西荻はこういう店でも生き残って行けるからいいんだよなあと、
なぜか吉祥寺パルコのそばにあったタマゴ屋さんを思い出した。

壁面にずらりと貼ってあるメニューから、私はもちろんすき焼き定食¥800を、友人は中華風茄子炒めを注文した。
ついでにビールを頼むと、おばあさんはカウンターから出るのが大変らしかったのでこちらで取りに行く。
つまみにはちくわキュウリが山ほど。
20分後、まず茄子炒めができたのでカウンターへとりに行く。
さらに5分後、いよいよすき焼き定食の完成だ。
豆腐、しめじ、しいたけ、ネギ、しらたきなど大きめの鍋にはたっぷりと具が入っており、肉は豚肉だった。
生卵を解きほぐしさっそく一口いただいてみると、タレも上手に作られておりとてもおいしい。
おばあさん、やるなあ。
でもちょっと肉の量が多すぎるようだ。

15分後、常連さんらしき人が入店。
雑誌を手にカウンターに着席しおばあさんと雑談を始める。
さらに15分後、友人がとうに食べ終わった後、私もなんとか完食。
食器をカウンターに返すとともに、ダスターでテーブルを拭いた。
セルフサービスだな。

おばあさん、いつまでも元気で頑張ってね。

また今回も西荻の良さと奥深さを味わうことができた。



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2 コメント

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Unknown (tibetabi)
2010-03-05 23:17:08
吉祥寺のたまご屋さん!
懐かしいですねぇ~。
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Unknown (ペンギン)
2010-03-05 23:32:41
たまご屋さんを知っているとは、君もけっこう歳だねえ。
返信する

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