小さなお尻をひょこひょこ揺らして
あーちゃんはどんどん山を登って行った。
最初はお兄ちゃんが先にどんどん登って行っちゃって
見えなくなったのに途中でバテてた。
それを軽々と追い越してどんどん登っていくあーちゃん。
確かに先生が行ったとおり道幅も狭く、坂道も石の階段が続いているような山だった。
片側は崖になっている。
そんな風景もお構いなしにちょっと休むとあーちゃんの姿が見えなくなりそうで
ついて行くのが必死だった。
頂上に着くと足元に町並みが広がっていた。
岩場に座りみんなでお弁当を食べた。
前の晩に雨が降ったらしく、足場は泥で滑りやすくなっていた。
一休みして坂道を下った。
先生が心配していたのが嘘のようにあーちゃんはスタスタと降りていった。
『まってー。あーちゃん、すべって転んじゃうよ』
と言っているうちにスッテーンとあーちゃんがしりもちを着いた。
おしりは泥だらけ。
あーちゃんは「エヘへ」と笑ってまたスタスタと降りていった。
途中で笹笛を作った。
子供の頃はよく作って遊んだ。
あーちゃんはそれがすごく気に入ったらしく何本も作って
『プープー』と吹きながら山を降りた。
初夏を思わせるほど暑い一日だった。
あーちゃんは家に着くまでずっと歌を歌っていた。
『お母さん。面白かったね。楽しかったね』
何度もそう言った。
『お母さん、良い日曜日だったね』お兄ちゃんが言った。
『うん。そうだね』と言ったら、鼻の奥がつんとなった。
あーちゃんはどんどん山を登って行った。
最初はお兄ちゃんが先にどんどん登って行っちゃって
見えなくなったのに途中でバテてた。
それを軽々と追い越してどんどん登っていくあーちゃん。
確かに先生が行ったとおり道幅も狭く、坂道も石の階段が続いているような山だった。
片側は崖になっている。
そんな風景もお構いなしにちょっと休むとあーちゃんの姿が見えなくなりそうで
ついて行くのが必死だった。
頂上に着くと足元に町並みが広がっていた。
岩場に座りみんなでお弁当を食べた。
前の晩に雨が降ったらしく、足場は泥で滑りやすくなっていた。
一休みして坂道を下った。
先生が心配していたのが嘘のようにあーちゃんはスタスタと降りていった。
『まってー。あーちゃん、すべって転んじゃうよ』
と言っているうちにスッテーンとあーちゃんがしりもちを着いた。
おしりは泥だらけ。
あーちゃんは「エヘへ」と笑ってまたスタスタと降りていった。
途中で笹笛を作った。
子供の頃はよく作って遊んだ。
あーちゃんはそれがすごく気に入ったらしく何本も作って
『プープー』と吹きながら山を降りた。
初夏を思わせるほど暑い一日だった。
あーちゃんは家に着くまでずっと歌を歌っていた。
『お母さん。面白かったね。楽しかったね』
何度もそう言った。
『お母さん、良い日曜日だったね』お兄ちゃんが言った。
『うん。そうだね』と言ったら、鼻の奥がつんとなった。