トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

居場所

2007-04-12 20:36:52 | 
ようやく仕事にも慣れてきた。
朝、娘のお弁当と自分のお弁当を作って出かける

会社に行くと自分の席があって、自分の仕事が待っている

お昼になると仕事仲間の人達とたわいのない話をしながらお弁当を食べる

仕事が終わるとホッと肩の力が抜ける
娘を迎えに行くと先生がニコニコと一日の事を教えてくれる

家に帰ると母が冷凍していってくれたおかずをレンジで温めて
お味噌汁を作りもう一品作って出す

子供達の笑い声と喧嘩する声を聞きながら、子供達が寝る9時半には
自分も布団に入って寝てしまう

私が帰るともう誰も帰ってこない我が家。
私が食べ終わるともう誰も食べる人がいない

ご飯を食べ終わった側から
「ねえ。おなかすいた。なんか食うもんないの?おにぎり作って。ラーメン作って」
と何度も台所に立つこともない

変わってしまった毎日が当たり前の毎日になりつつある
我が家の1日。

今、娘はぬりえ。お兄ちゃんは勉強。私はパソコン
テレビがガンガンと大きな音を立てることもない。

突然「兄ちゃん!なにやってんだ!」とわけもなく怒り出す人もいない

静かに、静かに時間が過ぎていく

子供の頃から何処にいても落ち着かなかった
「此処は私の場所じゃない。大人になればきっと見つかる」そう信じていた
でも大人になっても安らげる場所は見つからなかった

結婚すれば居場所が見つかると信じていた
部屋は広いのに自分の座る場所を見つけられなかった
時々心が呟いた「ここは私の場所じゃない。どこか遠くへ探しに行かなくちゃ」

見つけた。やっと見つけた。
此処が私の居場所。
居場所は待っていても出来ないのだと知った
誰かが用意してくれるわけでもなかった

自分の居場所は自分で作る物だったのだと気がついた

今日も聞いてくれてありがとう