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「カトリック教会よ、おまえはどこに行くのか?」(ローマ、2018年4月7日)の講話会の最後の宣言 Declaratio

2018年04月09日 | カトリック・ニュースなど
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

使徒勧告「アモーリス・レティチア」から生じた、離婚して再婚した人々の聖体拝領に関して、既に2016年に4名の枢機卿たちが「ドゥビア Dubia 」をフランシスコ教皇に提出しました。しかし、今に至るまでこの返事はありません。

今年4月7日土曜日に、その4名の枢機卿のうち2名(ヴァルター・ブラントミュラー枢機卿とレイモンド・バーク枢機卿)がローマで多くの参加者を募ってカンファレンスを開きました。最後に信仰宣言「Declaratio」を発表しました。

その宣言の日本語訳をご紹介します。

天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

「カトリック教会よ、おまえはどこに行くのか?」(ローマにて、2018年4月7日)の講話会の最後の宣言


使徒勧告「アモーリス・レティチア」の内容の矛盾する解釈のために、不満と混乱がますます大きくなり、世界中の信徒たちの間で広がっている。

明確な説明を求めて緊急の懇願が、およそ百万名の信徒たちと250名以上の学者らと数名の枢機卿らによって教皇様に提出されたが、まだ如何なる答えも受け取っていない。

信仰と教会の一致に対する重大な危険が出現しているただ中で、私たち、洗礼を受けかつ堅振を受けた天主の民のメンバーは、私たちのカトリック信仰をもう一度肯定するように呼ばれている。

第二バチカン公会議は、そうすることを私たちに許可しまた励ましている。教会憲章33番には次のようにある。「かくして、全ての信徒は、自分に授けられたその賜物の力により、「キリストから受けた賜物の量に従って」(エフェゾ4:7)、教会自体の使命の証人であり同時に生ける道具である。」

福者ジョン・ヘンリー・ニューマンも私たちにそうすることを励ましている。彼の預言的な随筆「教義に関することについて信徒に諮問する」"On Consulting the Faithful in Matters of Doctrine" (1859)で、信徒が信仰の証をすることの重大さを語った。

従って、教会の真正な聖伝に一致して、私たちは次のことを証し、信仰宣言する。すなわち、

1)二人の洗礼を受けた人々の間の承認され・完成された婚姻は死によってしか解消され得ない。

2)従って、有効な婚姻によって一つとなったキリスト者たちが、その配偶者がまだ生存している間に別の人と一つになろうとするなら、姦淫という重大な罪を犯すことになる。

3)私たちは、常に例外なく遵守すべき絶対的な道徳の掟が存在すると確信している。

4)私たちは、さらに、良心の主観的な判断が内在的に悪の行為を良い許されるものとすることが出来ないと確信している。

5)改悛の秘蹟による罪の赦しを与えることができるという判断は、犯した罪を罰することが出来ないから、によってなされるのではなく、改悛者が天主の掟に反する生活のやり方を放棄するという意向があるから、によってなされる、とも私たちは確信している。

6)離婚して民法的に再婚した人々で、節制の生活を送ることを望まない人々は、客観的に天主の法に反している状況において生活していること、従って、彼らは御聖体拝領ができないことを、私たちは確信している。

「私のことばを守れば、あなたたちはまことに私の弟子である。またあなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由な人にするだろう」(ヨハネ8:31-32)と私たちの主イエズス・キリストは言われる。

この信頼をもって、私たちの信仰を、教会の最高の牧者であり教師である教皇の前で、また司教たちの前で私たちは宣言する。そして彼らに私たちを信仰において固めてくださるように私たちは求める。

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2018年3月25日(主)  枝の祝別式の前のお知らせ「枝の行列の典礼の意味について」

2018年04月09日 | お説教・霊的講話
2018年3月25日(主日)枝の祝別式の前にお知らせ 
小野田神父


聖なる日本の殉教者巡回教会にようこそ!

この枝の主日には、ミサの前に棕櫚の枝を持って行列をする、という行事があります。これは、この日、イエズス様がエルサレムに、オリベトの山から入城されたその時にヘブライの子供たちが、「ダヴィドの子にホザンナ!」と言ってイエズス様を歓迎した、という歴史の事実を記念することにあります。しかし私たちにとってもっと重要な意味があります。

それは、私たちがイエズス様と共に、霊的にお供することです。そこで聖伝によれば、私たちも3つの場所に行かなければなりません。

1つは、オリベト山を象徴する、このいつもの教会とは別の教会、あるいは教会の庭。

第2は、イエズス様がオリベト山から入城されたその道、それは私たちの枝の行列によって表わされます。

そして第3にエルサレム。エルサレムはこの御聖堂です、このいつもの御聖堂です。霊的には指定巡礼教会といって、聖ラテラノ教会に私たちは向かいます。

司祭が、外にあるオリベト山を象徴する別の祭壇に入堂する時、これはイエズス様がオリベト山から来られたという意味です。そこで聖歌隊は、「ダヴィドの子にホザンナ!」と歌い始めます。

聖伝によれば、ピオ十二世教皇様の典礼改革の前によれば、今日の典礼は非常に長くて、ミサがほぼ2回あるようなものでした。

なぜかというと、最初の枝の祝別では、ミサと同じような儀式があったからです。ただ聖変化と御聖体拝領だけがなく、聖変化の代わりに枝の祝別、そして御聖体拝領の代わりに枝の配布が行なわれていました。

なぜかというと、「私たちがイエズス様と共に霊的にお供する、最後までお供する、天国までお供する為には、私たちはヘブライの子供として、またイエズス様の兵士として、騎士として、あるいはイエズス様の証人として、殉教者として、特別な授与式を叙勲式を受けなければならない」と教会は考えてきたからです。

棕櫚の枝というのは、勝利のシンボルではありますけれども、これを叙勲するかのように私たちに教会は授与して下さり、そして私たちを騎士として、イエズス様の兵士として、聖別して下さいます。また勝利の棕櫚の枝を既に受けるという事は、「イエズス・キリストと共に殉教者として、イエズス・キリストの後に従え。イエズス・キリストの殉教に従え」という意味です。

その勝利の棕櫚の枝を持った私たちは、キリストと共にキリストの後に従って、行列に出ます。今回私たちは2階を廻るにはあまりにも手狭なので、2階からすぐに1階に降りて、外に一度出ます。外に出て、皆さんが一旦外に出ましたら、またこの元に戻ります。この中に入りますが、この教会は、行列が終わった時には、「天国」を意味しています。「天のエルサレム」を意味します。

そこで、侍者が本来ならば、十字架を以てドアを、十字架の足を以てドアを叩くのですけれども、3回ノックします。そして初めて天国の門が開けられて、キリストと共に私たちが天のエルサレムに入る、という行事があります。

その前に、枝の配布の間には、詩編の23番が歌われます。
Attóllite portas, príncipes vestras, et elevámini, portæ æternáles : et introíbit Rex glóriæ.
Quis est iste Rex glóriæ ? Dóminus fortis et potens : Dóminus potens in prǽlio.「さぁ門よ、扉を開け。框を上げよ。永遠の王が入る。」
「永遠の王とは誰か?」
「永遠の王とは、イエズス・キリストである。」
その詩編を歌い、私たちは入るのです。

聖歌隊はこの入堂と同時にこう歌います。“Ingrediénte Dómino in sanctam civitátem, Hebræórum púeri resurrectiónem vitæ pronuntiántes, Cum ramis palmárum : Hosánna, clamábant, in excélsis.”

「主が聖なる町エルサレムに入る時には、ヘブライの子供たちが命の復活を告げ Hebræórum púeri resurrectiónem vitæ pronuntiántes」と。

私たちが永遠のエルサレムに入る、天国の栄光の中にイエズス様と共に入る時に、ヘブライの子供たちは、私たちの命の復活をも告げています。ですから私たちがこのイエズス様の後に従って、十字架の後に従って、この御聖堂に一緒に入るという事は非常に深い意味があります。

でも教会は、「その命に入る為には何をしなければならないか。」「イエズス様の御受難に従わなければならない」と教えています。そこで、御受難の朗読がミサでは読まれます。

では、今から儀式を始めます。

--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

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