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第3回アシジ諸宗教の集いの暗い予告

2011年02月07日 | トマス小野田神父(SSPX)のひとり言
アヴェ・マリア!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 今年は、私たちの世界にとって、暗闇が重くのし掛かって新年を迎えたようです。それは第3回アシジ諸宗教の集いの予告がなされたためです。

 教皇ベネディクト十六世の2011年1月1日の「お告げの祈り」のことばによると、教皇ベネディクト十六世は、2011年10月にアッシジで、ヨハネ・パウロ二世が1986年に世界平和祈祷集会を開催した25周年にあたって、世界の宗教者とともに祈祷集会を行うことを発表しました。

「来る10月にわたしは聖フランシスコの町に巡礼を行います。そして、この巡礼に、諸教派のキリスト教の兄弟の皆様、世界のさまざまな宗教伝統の代表者の皆様、そして精神的な意味ですべての善意の人が参加してくださるよう招きます。それは、わたしの前任者が望んだこの歴史的な出来事を記念し、あらゆる宗教の信者が自分の宗教的信仰を平和のための奉仕として実践するという約束を荘厳なしかたで更新するためです。」

 最初のアシジ諸宗教の集会は、ヨハネ・パウロ二世が行った1986年10月27日のアッシジで世界平和祈祷集会。

アシジで御聖体の安置されている聖櫃の上に置かれた仏像





 第2回目は、2002年1月24日に、同じヨハネ・パウロ二世がキリスト教と12の諸宗教指導者とともにアッシジで同じ集会を開催。

 今年の10月に、もしもアシジの集会が実現すれば第3回目になります。

 しかし、教皇様、私たちの主イエズス・キリストだけがこの世を創った真の天主です。三位一体の天主のみが唯一の真の天主です。

「われは、天地の創造主、全能の父なる天主を信じ、またその御独り子、われらの主イエズス・キリスト、すなわち聖霊によりて宿り、童貞マリアより生まれ、ポンシオ・ピラトの管下にて苦しみを受け、十字架に付けられ、死して葬られ、古聖所に降りて三日目に死者のうちよりよみがえり、天に昇りて全能の父なる天主の右に坐し、かしこより生ける人と死せる人とを裁かんために来り給う主を信じ奉る。」

「主のみ聖なり、主のみ王なり、主のみいと高し、イエズス・キリストよ。」

 私たちは、使徒信経に反するアシジの祈祷集会がキャンセルされることを祈ります。

 使徒信経の第1条と天主の十戒の第一戒に反するアシジの集会が開かれないことを祈ります。

 唯一の真の天主の名誉のため、私たちの主イエズス・キリストの名誉のため、私たちは抗議の声をあげたいと思います。

 アシジで諸宗教の平和の祈祷集会をめぐって、マルセル・ルフェーブル大司教は、いまから25年前、次のような手紙を8人の枢機卿様たちに書きました。どうぞお読み下さい。

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エコンにて、1986年8月27日

枢機卿様

 教会において起こっているさまざまなできごとを前にして、そしてヨハネ・パウロ2世教皇様をその張本人とするこれらのできごとを前にして、テゼーで、また10月にはアシジですることが計画されていることを前にして、私は枢機卿様に筆を執らずに入られませんでした。それは歴史上かつてなかったほど屈辱を受けている教会の名誉を守ってくださるようにと、多くの司祭と信徒たちの名前で枢機卿様にお願いするためです。

 トーゴ、モロッコ、インド、ローマのユダヤ会堂でのヨハネ・パウロ2世の訓話と行動は私たちの心に聖なる憤りを呼び起こします。旧約と新約の諸聖人たちはこれについてどう思うことでしょうか!もし今でも存在していたとしたら、異端審問所は何をしたでしょうか?

 ペトロの座にすわるものによって公に足蹴にされているのは、使徒信経の第1条であり、天主の十戒の第一戒なのです。カトリック信者の霊魂において躓きは計り知れません。教会はその根底から揺るがされています。

 もしも、カトリック教会が救いの唯一の方舟であるという信仰が消えてしまったら、その時には教会自体が消えてしまいます。教会の全ての力、その全ての超自然的な活動は、私たちのこの信仰箇条を基としているのです。

 ヨハネ・パウロ2世は、公に、特にアシジで計画されているように、聖フランシスコの町のあらゆる道で多くの宗教代表者の取りまきと共に、いろいろな小聖堂や大聖堂をいろいろな宗教団体に振り分けて、そこで国連の考えているような平和のために彼らが独自の礼拝を捧げるよう招いて、カトリック信仰を破壊しようとするのでしょうか? これが諸宗教の集いという忌まわしい集会の責任者となっているエッチャガライ枢機卿様が発表したことです。

 教会においてこのような公の罪を排斥する公式の声が一つも挙がらないと言うのは考えられることでしょうか?マカベオたちは一体今どこにいるのでしょうか?

 枢機卿様、唯一の真の天主の名誉のため、私たちの主イエズス・キリストの名誉のため、公に抗議の声を挙げて下さい。カトリックとして留まっている司教たち、司祭たち、信徒たちを助けて下さい。

 枢機卿様、私が枢機卿様のもとにこのようなお手紙を書いたのは、私がこのことに関する枢機卿様のお考えを疑うことができないからです。

 この呼びかけは、以下に明記してある枢機卿様たちにもしてあります。それは枢機卿様がこれらの枢機卿様方と共に行動されることを考えてのことです。

 願わくは聖霊が枢機卿様の助けに来ますように。

 私たちの主キリストとマリアとにおいて。敬具

マルセル・ルフェーブル

チュールの引退大司教司教


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