I. 中央準備委員会委員
一般の平信徒の使徒職と王たるキリスト
最終会議である第七次準備会議で、ルフェーブル大司教は世俗の事柄に対しても王たるキリストが君臨しなければならないと力強くと主張した。
6月 18日、信徒使徒職に対して、それが司祭の司祭職に依存することをはっきり断言することを求めた。聖ピオ十世に従って、ルフェーブル大司教はこの従属には、二つの程度があることを区別した。
第一は一般信者が「司教らの警戒活動の支配を受ける」ものであり「職業と市民社会の聖化」における広義の意味での信徒使徒職である。
第二は平信徒が「疑う余地もなく、司教の権威、或いは司教らによって任命された司祭たちの権威に、直接的にそのまま依存する」教義の意味での使徒職であり、何故なら、この教義の使徒職はキリストによって司教たちに委ねられた使命そのものでありそれを平信徒が行うからである。
[Acta et documenta de concilio Vaticano II apparando; Polygl. Vat. series II (praeparatoira), vol. II, pars IV, 558 - 559.]
このように違いを明確に区別した後に、ルフェーブル大司教はそれにもかかわらず現世の領域と霊的な領域を分離することができない、何故なら一方で現世の秩序が超自然的秩序の中に実際に位置づけられているから、また他方で聖職者は現世的事物の管理と所有で排除されることができないからだ、と付け加えた。
最後に彼は「後で超自然的になることができるようにまず自然の秩序だけを回復しよう」という主張にある誤った原則を告発した。そのような考え方は「本当の使徒職を崩壊させるもの」であるからだった。
ルフェーブル大司教はこう言った。
「私たちの主イエズス・キリストは、同時に自然及び超自然の次元の秩序回復であり、私たちにそのような原則を一度も教えなかった。何故なら私たちの主の聖寵は私たち[の自然の秩序] を癒し、同時に私たちを [超自然の次元に] 高めてくださるからだ。」
============
ブログランキング <= クリックで応援して下さい。兄弟姉妹の皆様の応援を感謝します!
============
第12章 公会議の嵐に直面して
I. 中央準備委員会委員