降誕会 花まつり
待てば甘露の日和あり
意味は「待っていれば、甘露が降ってくるような日和もある。あせらずにじっくりと待っていれば、やがてよい機会がめぐってくる。」これは釈迦が、降誕され天から甘露の降雨がふりそそぎ祝福したということから来た言葉である。変形したのが『待てば海路の日和あり』である。
●降誕会大法要
降誕会(ごうたんえ)とは、4月8日の釈迦の誕生を祝う法会で、花祭りとか、灌仏会(かんぶつえ)ともいわれている。法堂に釈迦の誕生仏が安置された花御堂を置き、一山の僧侶50名ほどが会して法会が行われた。
中央の花で飾られた花御堂には見えにくいが、誕生仏が安置されている
降誕会を調べていて、失敗して物をダメにする事を「おしゃかになる」と表現するが、一説によるとこの言葉は、降誕会(灌仏会)に因んだことだと書かれていたので、余談であるが紹介する。
この言葉は、江戸の鍛冶(かじ)職人の隠語として、あぶり過ぎて鈍ってダメにしてしまった金物に対して、江戸っ子訛りで「しがつよかった(火が強かった)」→「四月八日だ」→釈迦の誕生日、とそれぞれ変化して成立して「おしゃかになる」が生まれたとされる。
●花まつり
午後は、三門前で、鎌倉仏教会が主催する法会が催された。
読経の最中、僧侶が散華(縦8.5cm、横5cmほど)を撒かれた。
●花供養
引き続き、「花供養」碑の前で、建長寺館長を交えて行われた。
会場は参拝客の献花で飾られているが、祭壇前は昨年よりも簡素であった。
●大花展
6日の日曜日から、生け花で境内を飾る大花展(だいかてん)が今日の花まつりに合わせて開かれている。
昨日に新聞によると、展示の作品は小笠流をはじめとする各流派や個人など、公募で集まった23作品で、大使館夫人の作品も出品されている。
「お釈迦様の誕生を祝うとともに、様々な花を楽しんでもらい、平和な生活が続くよう祈る一日になってもらえば」と建長寺関係者が話されている。
生け花の出品者と僧侶の記念撮影
●平家物語版画展(方丈)
この日は、鎌倉の他の寺院の花まつりも回った。
関連 : 建長寺花まつり・花供養2013
前回の鎌倉巡り : 鎌倉へ初詣2014