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歴史散策まち歩きの記録
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鎌倉大仏と長谷寺の散歩

2014-11-03 16:54:34 | 鎌倉巡り
以前から家族の者が大仏を見たいというので、鎌倉巡りとなった。
我が家から丁度1時間、JR鎌倉駅に到着。ここから江ノ電の乗り換え長谷駅に。
 
休日とあって長谷駅には多くの乗客が降り立つ。


高徳院・鎌倉大仏
鎌倉のシンボルともいうべき大仏を本尊とする寺院・高徳院は、開山、開基が不明である。
宗派は初期は真言宗で、のちに臨済宗に属し、江戸時代中期には現在の浄土宗になって、「高徳院」の院号を称するようになった。
国宝・銅造阿弥陀如来坐像、所謂大仏様は、像高11m余、重量およそ121t。
角張った、平面的な面相と猫背気味の姿勢は、真言ないし天台宗系の阿弥陀像とのことだ。
鋳造に際しては金属組成から、中国銭が使用されたと推定されており、建像当初は表面に金箔を貼っていたとされる。また、重量は耐震補強工事でジャッキアップした際に計ったという。
大仏が建立されているこの場所は、元々長谷の「おさらぎ」という地名であった。そのため、鎌倉大仏に限っては「大仏」と書いて「おさらぎ」と読む場合があるそうだ。作家の大佛次郎氏は、鎌倉大仏の裏手に住んでいたため、ペンネームを「おさらぎ」とした。
胎内のはいると、大仏像がおよそ40回に分けて鋳込まれていうこともわかるようだ。
 
 

観月堂
建屋はソウルの朝鮮王宮にあったものを、1924年に山一合資会社(後の山一證券)社長が寄贈した。内部には、江戸幕府・徳川二代将軍秀忠が所持していたとされる聖観音像が安置されている。
        

与謝野晶子歌碑
『鎌倉や みほとけなれど 釈迦牟尼は 美男におわす 夏木立かな 』と刻まれている。
ただ、歌に「釈迦牟尼」とあるが、鎌倉大仏は「阿弥陀如来」とのこと。
               

庚申塔・石仏



長谷寺
古くから「長谷観音」の名で親しまれている長谷寺は、奈良時代の736(天平8)年の開山と伝えられる。

観音堂
本尊は十一面観音像、楠の大木で2体の十一面観音を造り、その1体が大和の長谷寺の本尊、もう1体は海に流したところ、15年後に三浦半島に流れ着き、鎌倉に安置して開いたのが、鎌倉の長谷寺であるとされる。
 

大黒天像
江の島・鎌倉七福神巡りのひとつ。
          

弁天堂・弁天窟
弁財天像は、弘法大師が岩窟で彫ったとされる。
                
     

聖観世音菩薩像と玉手箱
境内に安置されている聖観世音菩薩石像の脇に玉手箱らしき石造物が置かれている。観音像の解説には一言も玉手箱については触れていない。
そこで調べたが、聖観音像と玉手箱が登場することいえば、浦島太郎伝説きりなさそうだ。だが、それが鎌倉長谷寺とどう結びつくのかは不明。
太郎が竜宮を離れる際に、乙姫が玉手箱と一緒に聖観世音菩薩像を渡したという話しである。
                    

地蔵
 
             和み地蔵                                良縁地蔵

見晴らし
鎌倉八景「長谷の晩鐘」と詠われる景勝地で、相模湾を望む眺めは、鎌倉随一とも称せれる。
                 
              はせでらへ まいりて沖を ながむれば 由井のみぎわに 立はしら浪(御詠歌)

菊花展
四季を通じて花木が彩を添えている。今は菊、それに冬桜も咲いていた。


 




鶴岡八幡宮
鶴岡八幡宮は、頼朝の絶頂期であった1191(建久2)年に勧請した。それまであった、これも頼朝が勧請した由比ガ浜の八幡宮(元八幡)と上下宮の姿に整えたのである。
幕府の儀式や行事はすべてここを中心に行われ、常に鎌倉のシンボルであった。のちに戦国武将や徳川幕府からも手厚い信仰を受けていた。
 

本宮(上宮)
 

菊花展
     
                       八幡宮や富士山を表現
 

舞殿
 
                         挙式がすすめられていた

 
小町通り
JR鎌倉駅前からおよそ360m北に延びる通りである。通りと脇の路地には250軒の店舗が構えている。
この通りは、八幡宮参拝客のほとんどが往復のどちらかに利用しているのではなかろうか。通りを歩くと、新店舗がたくさんあることに驚く。
                

近くの映画記念館で小百合さんの映画を上映する案内が掲示されていた。
                    


JR鎌倉駅
                
再び鎌倉駅に戻り、帰宅。

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