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鎌倉涅槃会2015

2015-02-16 14:23:46 | 鎌倉巡り
旧暦2月15日は釈迦の入滅した日で、釈迦の遺徳をしのぶ法会が鎌倉各寺院で執り行われた。
その中で、建長寺と妙本寺を参拝した。

巨福山建長興国禅寺
法堂内に「釈迦涅槃図」を掲げて、法会が行われた。

          

          

          

          

          

          
「首楞厳神呪(しゅりょうごんじんしゅ)」の経本を持って、経を読みながら堂内を巡る、行堂をする。
          
この経は、祖師の遠忌(斉会)に読まれるもので、どんな誘惑に出会っても動揺しない本心(金剛堅固な本心)を説いている。
         

         
75分の釈迦涅槃会が終了する。
この日、涅槃会の前と、午後に法話が山門の下で特別に行われ、
『涅槃とは、人間の苦の本質である「煩悩」の火を焼きつくして知恵を完成させた悟りの境地』等の解説があった。


長興山妙本寺
          

          
本堂の左手にある事務所から本堂へと周り、江戸末期に書かれたという「仏涅槃図」を観賞した。
(下の「仏涅槃図」はネットから探した)

          

                     
「仏涅槃図」には多くの動物が描かれている。50種くらい描かれているのではなかろうかという解説者もいる。それほど多くても、その絵の中に猫は描かれていない。それには諸説あるようだが、猫は信仰がなかったので釈迦に嫌われていた。そこで天上から投げ下ろされた薬袋が、沙羅双樹の木に引っかかってしまい鼠が取りに行ったところ、猫がその鼠を邪魔した。そのため、釈迦が薬を飲むことができなかったということから「仏涅槃図」には描かれなかったという。また干支にも猫は入れて貰えなかった。
これについて、建長寺での法話では、中国は猫が嫌いだから、その絵がそのまま日本に伝わったと簡単に話されていた。。
それでも現存最古といわれる高野山の「仏涅槃図」には、唐獅子が1匹描かれているだけだという。それが徐々に動物が増えて、江戸末期に描かれた涅槃図には、猫も混ざったとのことだ。
          

          
コメント
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