あの町この街あるこうよ

歴史散策まち歩きの記録
たまに丹沢・大倉尾根を登る

桜に誘われ駒場の前田邸に

2019-03-31 14:15:44 | 東京散策
加賀百万石の大大名、前田家第16代当主前田利為(1885-1942)は、関東大震災後の復興計画で、江戸期に上屋敷があった本郷の本邸と東京帝国大学農学部の土地を等価交換し、現在の駒場に新邸を昭和3(1928)年から5年にかけ建設した。
建物は、地上3階地下1階建ての英国邸宅風の洋館と、これを渡り廊下で結んだ木造2階建て純日本風の和館である。
この建物は当時の技術を駆使し、上流社会の生活が偲ばれるもので、家族は6人に加賀出身の使用人が136人いたと云われる。

洋館



玄関

1階



階段広間より玄関を眺める


サロン


大客室


窓から眺めた満開の桜


階段広間と蛇紋石の柱

2階



ステンドグラスがあしらわれている窓


夫人室


夫人寝室


会議室


書斎




2階から眺めた桜

渡り廊下
洋館側は洋風に、和館側は和風に、中間の東屋は洋風の建物に瓦屋根を載せるなどのそれぞれ趣を凝らしている。


和館
木造2階建て近代和風建築。派手さはないものの材料は吟味され、節のない上質なものが選ばれている。
内部は廊下まで畳敷きで、襖を外せば40畳以上の大広間に変化する。
洋館との渡り廊下側には茶室と待合が供えられており、外国からの賓客をもてなすための趣がでている。



和館門



1階書院造





加賀梅鉢の家紋がついた襖金具






四季図が描かれている杉戸絵



茶室


渡り廊下


2階数寄屋風






2階や茶室を観たいならばガイドさんの案内が必要で、それがないと40畳を見るだけに過ぎない。


庭から眺めた和館 江戸式の雪吊りが見える


戦後は昭和32(1957)年まで米軍に接収されて洋館は事務所に和館は生活エリアに使用されていた。
平成25(2013)年重要文化財に指定される。


駒場公園の満開の桜








近くの建物

古賀政男音楽博物館


訪れた日:2019.3.28



横浜小満んの会最終回を「長屋の花見」でかざる

2019-03-17 11:13:35 | その他
1994(平成6)年から横浜で続けてきた「横浜小満んの会」が3月16日、150回の節目で幕を閉じた。
会場は満席であった。




     1994(平成6)年正月に横浜小満んの会は始まり、四半世紀の永きに渡り続演された。
     初回の演目は「時そば」、「居残り佐平次」、「妾馬」の三席だった。
     それから100回目までは同じ演目はなかったという。
     実に少なくとも三百のレパートリーがあると云うことだ。
     時には関西落語の話もあったと記憶する。
     今回の落語の定石である「長屋の花見」は2回目に話されている。

100回の記念に撮らせてもらった