あの町この街あるこうよ

歴史散策まち歩きの記録
たまに丹沢・大倉尾根を登る

桜の京都をめぐる

2019-04-23 11:47:36 | 京都
桜が咲く季節に京都を歩く。

伏見稲荷大社





3万社の「お稲荷さん」の総本宮。和銅4(711)年にご鎮座され、平成23年には1300年を迎えた。
境内には、本殿に脇に枝垂桜が1本、社務所前に八重桜が1本、植えられている。


琵琶湖疏水沿い


蹴上インクライン





南禅寺近くの琵琶湖疏水に沿っておよそ90本の染井吉野が咲いている。

南禅寺











安土桃山時代の大泥棒で豊臣秀吉の手勢に捕らわれた、石川五右衛門が山門の上で「絶景かな」と云ったそうで、その山門の楼上から境内の桜を一望できる。

禅林寺永観堂



"もみじの永観堂"と呼ばれるほど、紅葉のイメージが強い永観堂であるが、庭園内には数種類の桜が咲く。

熊野若王子神社



裏山には、陽光桜が植えられている。室町幕府足利尊氏・義政がのこの辺りで花を愛でる宴を開いたと云われる桜の名所。

哲学の道







熊野若王子から銀閣寺参道までの琵琶湖疏水路に沿っておよそ2kmにわたり、染井吉野など500本ほどの桜がトンネルをつくっている。近くに居を構えていた日本画家の橋本関雪(かんせつ)と夫人が、大正(1922)年に桜の苗木を植樹したことから誕生した。そのため、桜並木を「関雪桜」とも呼ばれる。この道は、もともとは疎水管理用の小道であった。

岡崎神社





紅枝垂れ桜、八重の紅枝垂れ桜が植えられている。
ウサギは多産なことから、子宝に恵まれ、子授け・安産の神とされる祭神(奇稲田姫命=くしいながひめのみこと)の使者とされた。

平安神宮

左近の桜












八重紅枝垂桜を主に20種類300本が植わっていて、花の季節にはライトアップされる。応天門を通って境内に入ると、向かって右側に「左近の桜」が見える。
谷崎潤一郎の『細雪』、川端康成の『古都』の春の舞台になった。


疏水の桜を舟から楽しむ


知恩院



風格ある三門の左右に、また境内で、200本余の染井吉野や山桜などが咲く。

建仁寺





境内のあちらこちらに桜を見る事ができる。また塀越しに咲く桜も京都らしい風情がある。華やかな花街と隣り合わせに位置するが、境内は静かで落ち着いた雰囲気がある。



安井金毘羅宮





悪縁を断ち良縁を結ぶご利益を授かる神社。祇園花街に近いことから、桜が咲く春はピンク色に染まり、ご利益は一層と思われる。

祇園白川沿い





染井吉野32本、枝垂桜7本、山桜3本、さと桜1本の桜を見る。特に巽橋・辰巳大明神付近は、桜と石畳と柳が相まって京都らしさがかもしだされる。

京都御所

紫宸殿前の左近の桜





下鴨神社



京都で一番古い神社のひとつ(紀元前90年以前)。朱塗りの社殿に桜が映える。

清水寺





音羽山一帯の境内に染井吉野、山桜など1000本ほどの桜が咲き誇り、雄大な景色が堪能できる。「清水の舞台」からの桜も絶景。また、三重塔の周辺の桜も見応えがある。


松原通り



地主神社(じしゅじんじゃ)



一樹に八重と一重の花を持つ「地主桜」まだツボミ

平安時代の初め、嵯峨天皇は、あまりの美しさに二度、三度と車を引き返しては眺めたと云われることから「御車返し(みくるまかえし)の桜」とも呼ばれた。

四条鴨川沿い





鴨川左岸の三条通~七条通は「花の回廊」と呼ばれる地域。ここを中心に御池通~五条通の約1.8キロに桜並木がある。特に三条大橋~四条大橋辺りが花見客で賑わう。

 


高瀬川沿い











森鴎外の小説「高瀬舟」に出てくる高瀬川。伏見に通じる高瀬川沿いの四条から五条の間に染井吉野が植えられており、その数およそ200本。


訪れた日:2019.4.1~4.3


京都桜の名所・円山公園 朝6時

2019-04-10 16:58:07 | 京都
円山公園は京都屈指の桜の名所である。
園内には680本のソメイヨシノやシダレザクラが咲く。見ごろの期間はライトアップもされる。





















二代目シダレザクラ
通称「祇園の夜桜」と云われている。
二代目シダレザクラ(一重白彼岸枝垂桜)は樹齢90年、高さおよそ12m、根周り4m。
初代は樹齢200年余りで昭和22(1947)年に残念ながら枯死した。現在の二代目は初代の種子から成長したもの。「区民の誇り シダレザクラ」の札が立っている。













訪れた日:2019.4.2


蹴上インクラインから銀閣まで桜の下を歩く

2019-04-09 15:41:51 | 京都
 蹴上インクライン



蹴上インクラインは、高低差36mの琵琶湖疏水の急斜面で、船を運航するために敷設された全長582mの世界最長の傾斜鉄道跡である。
沿路には桜が植えられていて、桜並木の下を歩いて楽しめる。












南禅寺
臨済宗南禅寺派の大本山、京都洛東に位置する。山門上からも桜が眺めれれ、石川五右衛門同様「絶景かな、絶景かな」。






禅林寺永観堂
浄土宗西山派の総本山。哲学の道の出発点。




哲学の道
日本を代表する哲学者西田幾多郎(1870~1945)が思案にふけって散策した、疏水べり2kmの道。
道の両側には関雪桜が植えられている。




















熊野若王子神社
足利尊氏・義政がこの辺りで花を愛でる宴を開いたという桜の名所。
日本サッカー協会のシンボルマークである八咫烏はこの神社のシンボルでもある。








大豊神社
宇多天皇の病気平癒祈願のために889年に創建された。
古事記の記述による大国主命が野火に囲まれたときにネズミが洞穴導いて救った記述に基づいている。
全国で8万社神社が存在するが、狛ネズミがあるのはここだけ。








銀閣寺(慈照寺)
室町時代建築の国宝建造物。室町幕府八代将軍・足利義政(1436~90)が西芳寺(苔寺)の瑠璃殿にまねて建てた観音殿。
江戸時代になって金閣に対して銀閣と呼ばれた。



花まつり 花御堂


参道


満開前の4月2日、蹴上インクラインから哲学の道を通って銀閣寺迄を歩く。

春・祇園巽橋・朝5時半の風景

2019-04-07 07:30:15 | 京都
巽橋は祇園の北側に位置し、この辺一帯が伝統的建造物群保存地域に指定されており、祇園の中でも特に風情がある場所として人気を集めている。
雑誌やテレビなどで祇園が紹介される際には巽橋と周辺の風景使われることも多く、ドラマや映画などにも登場する。
























車を3台揃えて記念写真、これも早朝だからだ






辰巳大明神
その名の通り、京都御所の辰巳の方角の守護神として祀られた。
今日では、祇園の芸妓や舞妓が芸事の上達を願う神として、また商売繁盛の神として信仰されている。
伝説によると、辰巳大明神横の巽橋には狸が住んでいて、橋を渡る人を騙して川の中を渡らせると云う悪戯をしていたため、困った人々が狸を祀る祠を祀ったところ悪戯が収まったと云われる。