あの町この街あるこうよ

歴史散策まち歩きの記録
たまに丹沢・大倉尾根を登る

愛宕古道街道灯しと千灯供養

2016-08-29 16:42:42 | 京都


愛宕古道街道灯し
             清涼寺                               愛宕神社・一の鳥居(嵯峨鳥居本)
嵐山の渡月橋から北に1kmほどの清涼寺から赤鳥居が建つ嵯峨鳥居本を竹製の灯篭を並べ「愛宕古道街道灯し(あたごふるみちかいどうとぼし)」というイベントがあだし野念仏寺の千灯供養に合わせて8月23~25日の日程で20年前から行われている。
               
初日の行事なのか八体地蔵尊から平野屋の前の愛宕神社・一の鳥居までの500m余りをひょっとこ踊りと子供たちの提灯行列が行われた。

スタート付近に祀られている八体地蔵尊






おさなごのひょっとこ踊りが可愛らしい








最終地の愛宕神社・一の鳥居

 
近くの嵯峨美大生がデザインした手刷りのTシャツ

竹灯篭




    







あだし野念佛寺・千灯供養
2年ぶりのお参りとなった。前回は近くの福知山では冠水被害を受けたほどの豪雨の夜であった。こんな雨でも行うのかと訪ねると仏事だから開催すると答えられたことを覚えている。
今年は『○○暑い日』の夕刻であった。









毎年地蔵盆の夕刻、念佛寺の境内に祀られた多くの無縁仏にろうそくを供える行事である。この地域は古くは風葬の地であって死者の供養のために石仏が祀られていた。その石仏も時代の変化によって埋没されたが、明治の中頃になってまとめられ、千灯供養がはじめられた。

訪れた日:2016.8.23

鵠沼皇大神宮例大祭2016

2016-08-27 13:40:16 | 神奈川民俗芸能
東海道・藤沢宿の西に位置するところに鵠沼・本村と呼ばれる地域がある。
現在は神奈川県立湘南高等学校があり、その南西には832年、社殿造立の皇大神宮(烏森神社)は建っている。その皇大神宮の例大祭が8月18日に行われた。



午後2時に9つに分かれている各町内の山車が集合、参道を進み社殿前の広場でお囃子の競演が行われる。
お囃子の曲目は各町内同様な囃子が伝承されているが、その曲目に大きな差異はないと云われる。



一番 宮ノ前町内会
                 人形:那須与一 製作:1887年(明治20年)頃







おかめのパフォーマンス


二番 上村(かむら)町内会
                 人形:源頼朝 製作:1884年(明治17年)





三番 清水町内会 
                 人形:神武天皇 製作:1890年(明治23年)頃





四番 宿庭(しゅくにわ)町内会
                 人形:源義経 製作:1892年(明治25年)頃





五番 苅田町内会
                 人形:徳川家康 製作:1887年(明治20年)





六番 大東町内会
人形:楠木正成 製作:年不明




                
七番 中東町内会
                 人形:浦島太郎 製作:1897年(明治30年)







おかめ・ひょっとこのパフォーマンス

八番 原町内会
                 人形:日本武尊 製作:1891年(名治24年)頃







カラス天狗のパフォーマンス


九番 堀川町内会
                 人形:仁徳天皇 製作:1908年(明治41年)頃







山車は、三層人形固定式で、下段は破風屋根で精巧な彫刻が施され高さ8m及ぶ総ケヤキ造り。前面は囃子の座になっている。廻り舞台となっていてかなりのスピードで回転する。。車輪は4輪固定していて、旋回は補助輪を軸の下へ入れて行う。





お囃子を演奏する顔が輝いている。
古くから伝わる芸能がある町に住む人たちを山林を切りひらいて造成された町に住む私は、うらやましく思う。
その土地に住む人にとっては、運営資金や人口減など悩む点は多々あるとは思うが末永く続けていただきたいと願う。

訪れた日:2016.8.17



「山の日」の休日

2016-08-11 00:00:00 | 

「山の日」の祝日が今年から始まった。
「海の日」があるので山登りを少々かじる者としては喜ばしい。ただ、「海の日」が制定されて20年も経っての記念日は遅い。

「海の日」と云えば、「海の日」制定の運動に力を入れていた丹沢の山小屋のオヤジを思い出す。何故山小屋のオヤジが「海の日」に力を入れたかは忘れたが、最初の「海の日」には小屋仲間と富士登山をしたことを今でも覚えている。

「海の日」の7月20日は明治天皇が1876(明治9年)、東北地方巡幸の際、汽船「明治丸」によって7月20日に横浜港に帰着したことにちなみ、1941(昭和16年)に制定された根拠がある。

それに引き換え「山の日」は、単に祝祭日のない6月或いは8月に1日設けようとしたもので、国会議員による提案のようだが、何の日でもよかったように思え、「海の日」があるから「山の日」を設けたようにも思える。
それも旧暦のお盆(8月13~16日)につなげた休日を考えていたのだが、8月12日は日航機の事故で外され8月11日となったようだ。
山梨や岐阜県は八月八日、「八」の漢字が山形に因んで「山の日」に制定しているそうだ。
8月11日或いは12日が山に因んでいないのなら、八月八日を「山の日」に制定した方が覚えやすかったのではなかろうか。

「山の日」の休日が始まるこの年に五輪種目に「スポーツクライミング」が追加されたことも嬉しいことだ。
「スポーツクライミング」には、規定の時間内に少ないトライ数で多くの課題をこなせるかを競う「ボルダリング」、高さを競う「リード」、速さを競う「スピード」の3種目が設定されいるという記事を読んだが、まだ一般的ではないので4年後までには広く知れ渡ってほしい。


訪れた日:2016.7.23(丹沢山岳スポーツセンター)