京都では、8月の13日から始まり16日の五山の送り火に終る盂蘭盆(うらぼん)には、各家に於て先祖の霊を祀る法要が行われるが、その前の8月7~10日の4日間に精霊(御魂 みたま)を迎えるために六道珍皇寺に参詣する風習がある。
これを「六道まいり」あるいは「お精霊(しょうらい)さん迎え」とも言われる。
これは、平安時代においてこの辺りが、墓所の鳥辺山の麓で、俗に六道の辻と呼ばれた京の東の葬送の地であったこと、それはまさに生死の界(冥界への入口)であり、お盆には、冥土から帰ってくる精霊たちは、必ずここを通るものと信じられた。
参詣人は境内で御霊(みたま)を迎えるために「迎え鐘」を突き、買い求めた高野槙(こうやまき)に精霊を宿らせてわが家に持ちかえる。これを「六道参り」という。
《六道珍皇寺》
境内には昼は朝廷に、夜は閻魔庁につとめたという平安初期の歌人・官人の小野篁(おの の たかむら)を祀る〈篁堂〉もあって,亡者の鎮魂の信仰伝承に富む寺である。
《六波羅蜜寺》
《千本ゑんま堂・引接寺》
《千本釈迦堂・大報恩寺》
《壬生寺》
訪れた日:2018.8.6~9