モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

江戸下町風景 神田明神下⇒神田明神⇒聖橋

2007-06-22 01:04:03 | 近代遺跡
神田明神下といえば銭形平次が住んでいる長屋があるところであり、
銭形平次が投げた銭は寛永通宝だった。


この銭は、幕末まで造られたポピュラーなもので、それまでは、永楽通宝など外国製の貨幣が流通していたが、
寛永通宝がこれらを駆逐したというから如何に大量に作られたかがわかる。

だからこそ惜しげもなく投げ銭が出来たのだろう。

銭形平次捕り物帳は、野村湖堂の作品だが、あたかも史実であるがごとくイメージされるのは、
小判を投げ銭として使うとリアリティがないが、寛永通宝ならばありえる。
というディテールを押さえているところにもありそうだ。

ちなみに現在の古銭としての売買価値は、製造年代で異なるが100円程度からとなる。

地下鉄千代田線湯島駅を下車し、この神田明神下界隈を夕方に散策した。

だいぶさびれたかもわからないが、“神田明神下”はやはり魅力があり、
入ってみたい店がいくつかあった。


神田明神下 左々舎(ささや)
神田神保町を中心とした界隈は、出版社が集中しており、作家などがカンズメにされた
山の上ホテルとか、憂さを晴らした飲み屋などが現存するが、

この左々舎も作家など出版関係者が多いらしい。

しかし今日は、神田錦町のいつものバーで待ち合わせをしているので、後日探検をすることにした。

神田明神下から坂を上がっていくと、神田明神がある。
神田明神に関しては、別途書いてみたいので、本日はこれまで。



神田明神を抜けると聖橋に至る。
聖橋周辺は、地下鉄丸の内線、JR中央線、総武線がクロスし、
神田川の開けた都市空間の先に、秋葉原のネオンがきらめいている。
時間は、19時を過ぎたあたりでトワイライトゾーンのエンドにあたるが、
昼と夜の境目であるこの時間帯は、都市を魔力的に魅了する瞬間がある。




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