(写真)レモンマリーゴールドの花
「レモンマリーゴールド」は、細い華奢な枝が斜め上方向に伸び、横に広がる感じでブッシュを作る。5月末にはその上部に小さめのゴールドイエローの花を多数つける。
原産地は、メキシコから南部アリゾナの海抜1200~2400mの渓谷・荒地に生息し、乾燥と荒地に強い潅木となる多年草で、全体的にレモンのような強い香りがある。
園芸品種として人気がある「マリーゴールド」は、同じメキシコ原産でこの地を征服したスペイン人がヨーロッパに持っていき、アフリカンマリーゴールド、フレンチマリーゴールドなどの祖となるが、一年草である。
メキシコ原産の「ダリア」、アメリカ西部地帯原産の「ヒマワリ」も、スペイン人がヨーロッパに持っていきマドリッド植物園で栽培したことで知られているように、キク科のゴールドイエローの花々とマドリッド植物園は関係が深い。
日本にはいつ入ってきたか良くわからないが、荒地に強いので、緑がない真新しい高速道路などの側道に植えられることが多く、数年立つとブッシュを形成している。
庭では、ナメクジが嫌う物質があるので、この忌避植物として活用するとよい。地植えの場合は大きくなるので、花後に刈り込んでコンパクトに育てるのが良いだろう。
レモンマリーゴールドの発見者;レモン夫妻
この「レモンマリーゴールド」は、1882年に米国アリゾナでレモン夫妻(Lemmon, John Gill (1832-1908)、その妻Lemmon、Sara Allen Plummer(1836-1923))によって採取され、翌年の1883年にアメリカの偉大な植物学者グレイ(Asa Gray 1810 - 1888)により発見者にちなんだ種小名で命名された。
ジョン・レモンは、南北戦争の間、悪名高いアンダーソンビル刑務所に投獄されていて病んだ身体を療養するために兄が住むカリフォルニアのシエラネバダ山脈山麓の丘を訪ねた。そこで植物採取の楽しみにふれ、その採取しためずらしい植物をグレイに送っていたという。ここからグレイのプラントハンターとなり、プロの探検家・プラントハンターとなった。
植物愛好家クラブのメンバーであるサラと出会い結婚し、この二人は米国西部地帯中を探検し、数多くの新種を発見・採取した。米国西部原産の植物で“レモン(lemmonii)”と命名されているモノが結構あるようだが、またどこかで彼らに出会うだろう。
(写真)レモンマリーゴールドの立ち姿
レモンマリーゴールド(Lemon Marigold)
・キク科マンジュギク属の耐寒性がある多年草。
・学名は、Tagetes lemmonii A.Gray。英名は、Mt.Lemmon marigold, Copper Canyon daisy, mountain marigold, Mexican bush marigold。
・原産地は南部アリゾナから北部メキシコ。1200~2400mの峡谷に自生する。
・開花期は春4~5月、10~11月。ゴールデンイエローの小花がたくさん咲く。
・葉から刺激的なレモンの香りがする。
・草丈は1mと高く、株張り1mで夏場に細長い華奢な枝を伸ばし繁殖する。梅雨時は、枯葉などを腐りやすいものを除去する。
・9月中旬までに50cmまで詰める。花が咲き終わったら10~20cmまで詰める。
・根からの分泌物がナメクジなどに効くので花壇の縁取りによい。
・荒地、乾燥に強いので、新しい高速道路などの路肩に植えられる。
命名者
Gray, Asa (1810-1888)、1883年に命名
コレクター
Lemmon, John Gill (1832-1908)&Sara Plummer Lemmon (1836-1923)
1882年米国アリゾナで採取。レモン夫妻は、南北戦争後(1861-1865)アメリカ西部中を探検し植物採取を行った。アメリカで発見された3%の新種は彼らが発見したといわれている。
レモンマリーゴールドは、サンタカタリーナ山脈にあるレモン山付近にたくさん自生していて、このレモン山は彼の妻サラによって命名されたという。
「レモンマリーゴールド」は、細い華奢な枝が斜め上方向に伸び、横に広がる感じでブッシュを作る。5月末にはその上部に小さめのゴールドイエローの花を多数つける。
原産地は、メキシコから南部アリゾナの海抜1200~2400mの渓谷・荒地に生息し、乾燥と荒地に強い潅木となる多年草で、全体的にレモンのような強い香りがある。
園芸品種として人気がある「マリーゴールド」は、同じメキシコ原産でこの地を征服したスペイン人がヨーロッパに持っていき、アフリカンマリーゴールド、フレンチマリーゴールドなどの祖となるが、一年草である。
メキシコ原産の「ダリア」、アメリカ西部地帯原産の「ヒマワリ」も、スペイン人がヨーロッパに持っていきマドリッド植物園で栽培したことで知られているように、キク科のゴールドイエローの花々とマドリッド植物園は関係が深い。
日本にはいつ入ってきたか良くわからないが、荒地に強いので、緑がない真新しい高速道路などの側道に植えられることが多く、数年立つとブッシュを形成している。
庭では、ナメクジが嫌う物質があるので、この忌避植物として活用するとよい。地植えの場合は大きくなるので、花後に刈り込んでコンパクトに育てるのが良いだろう。
レモンマリーゴールドの発見者;レモン夫妻
この「レモンマリーゴールド」は、1882年に米国アリゾナでレモン夫妻(Lemmon, John Gill (1832-1908)、その妻Lemmon、Sara Allen Plummer(1836-1923))によって採取され、翌年の1883年にアメリカの偉大な植物学者グレイ(Asa Gray 1810 - 1888)により発見者にちなんだ種小名で命名された。
ジョン・レモンは、南北戦争の間、悪名高いアンダーソンビル刑務所に投獄されていて病んだ身体を療養するために兄が住むカリフォルニアのシエラネバダ山脈山麓の丘を訪ねた。そこで植物採取の楽しみにふれ、その採取しためずらしい植物をグレイに送っていたという。ここからグレイのプラントハンターとなり、プロの探検家・プラントハンターとなった。
植物愛好家クラブのメンバーであるサラと出会い結婚し、この二人は米国西部地帯中を探検し、数多くの新種を発見・採取した。米国西部原産の植物で“レモン(lemmonii)”と命名されているモノが結構あるようだが、またどこかで彼らに出会うだろう。
(写真)レモンマリーゴールドの立ち姿
レモンマリーゴールド(Lemon Marigold)
・キク科マンジュギク属の耐寒性がある多年草。
・学名は、Tagetes lemmonii A.Gray。英名は、Mt.Lemmon marigold, Copper Canyon daisy, mountain marigold, Mexican bush marigold。
・原産地は南部アリゾナから北部メキシコ。1200~2400mの峡谷に自生する。
・開花期は春4~5月、10~11月。ゴールデンイエローの小花がたくさん咲く。
・葉から刺激的なレモンの香りがする。
・草丈は1mと高く、株張り1mで夏場に細長い華奢な枝を伸ばし繁殖する。梅雨時は、枯葉などを腐りやすいものを除去する。
・9月中旬までに50cmまで詰める。花が咲き終わったら10~20cmまで詰める。
・根からの分泌物がナメクジなどに効くので花壇の縁取りによい。
・荒地、乾燥に強いので、新しい高速道路などの路肩に植えられる。
命名者
Gray, Asa (1810-1888)、1883年に命名
コレクター
Lemmon, John Gill (1832-1908)&Sara Plummer Lemmon (1836-1923)
1882年米国アリゾナで採取。レモン夫妻は、南北戦争後(1861-1865)アメリカ西部中を探検し植物採取を行った。アメリカで発見された3%の新種は彼らが発見したといわれている。
レモンマリーゴールドは、サンタカタリーナ山脈にあるレモン山付近にたくさん自生していて、このレモン山は彼の妻サラによって命名されたという。
好みはしょうがないですね。
そういえば、コスモスもメキシコ原産なんですね。日本の情緒に溶け込んでいますが・・・