モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

イキシア・トリフォリアの花

2009-04-22 08:23:40 | その他のハーブ
(写真) イキシア・トリフォリアの花


南アフリカ原産のイキシア第二弾。
オレンジ色の花が咲くイキシア・マキュラータが先に咲いたが、二番目には鮮やかなピンク色の花が咲いた。

イキシアには似たようなピンク色の花が咲くいくつかの原種があるが、名前を突き止めるのに苦労した。たどり着いたのは南アフリカのバルブ協会のサイトであり、世界的に情報量の少なさに驚いた。

結論としては、雄しべ、雌しべ、葉の形などからこの花はイキシア・トリフォリア(Ixia trifolia)ではなかろうかと、とりあえず判断することにした。(間違っていたらご指摘ください。)


(写真)原産地の光景
  

この花は、南アフリカでは比較的雨が降る植物の宝庫でもあるRoggeveld Escarpment(岩肌の高原の急斜面)地域に分布し、晩冬から春に開花する。

その地域の風景は、果てしなく続く草原状の山また山のところであり、木で覆われていない目新しい風景のところだ。

そして、命名者及びコレクターは、南アフリカのボタニスト、ルイス(Lewis, Gwendoline Joyce 1909-1967)。もう一人のコレクターは、南アフリカケープタウンにある国立の自然植物園「コンプトン・ハーバリウム」の初の女性学術員ベイカー(W.F.Barker)の二人によって、1932年に南アフリカのカルー高原(Karroo)でこの花を発見し採取した。



イキシア・トリフォリア
・アヤメ科イキシア属の半耐寒性の球根
・学名 Ixia trifolia G. J Lewis 。 英名African corn lily。
・原産地 南アフリカのRoggeveld Escarpment。砂岩の高原で急斜面に生息する。
・草丈 30~50cm
・開花期は4~5月、一本の茎に5~9個のつぼみをつけ濃い目のピンクの花を咲かせる。
・開花後は花柄を摘み取り、葉が黄色に変色したら根元から切り取り風通しの良いところでマルチングをして夏をすごさせる。
・植え付けは11月末までに行い、深さ2センチぐらいの浅植えをし、葉が出たら土を入れて倒れるのを防ぐ。
・有機質が多い排水のよい土壌。霜にやられないように出来るだけ遅く植える。腐葉土・わらなどを敷いてマルチングする。
・葉がでたら、5~10度の温度を1ヶ月保つ。その後は日当たりの良いところで管理する。


コメント (8)    この記事についてブログを書く
« チェリーセージ①:サルビア・... | トップ | 35年ぶりに観光地として再デ... »

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (isabella)
2009-04-22 12:49:09
コメントありがとうございます。気になるのはコメント欄の差出人をクリックすると以前のプログに到達してしまうのですが、、。ヘミングウエイがアジアに来ていたなんて知りませんでした。ジョゼフ・コンラッドが泊まったのもラッフルズでしたかしら?バンコクに行ったときに行きそびれてしまいました。ベネチア人の友達のお父さんはベネチアのハリーズというバーでヘミングウエイとよく会話していたということをHarry'sで聞いたことがあります。何を話したのでしょうね。
返信する
isabellaさん (tetsuo)
2009-04-22 18:32:21
面白い出会いがあるんですね。

ところで、前のサイトに行くのはこんなことからです。
Y!でコメントを書く場合、ブログ設定のところで、誰が書いたかたどり着けるように”(Y!IDで入っている)ログイン者のみコメント可”という風に限定することが出来ます。
これは悪質なコメントを排除できるのでありがたい仕組みですが、Gooから入ってコメントを書こうとすると、この制限があると書くことが出来ません。
それで、Y!のアドレスではいるので当然のごとく黄色のtetsuoマークがつくことになります。
黄色が無ければGooのほうに飛んできます。
返信する
神秘的 (花ひとひら)
2009-04-22 20:10:55
砂岩の高原で急斜面。
そんなところで、綺麗なピンクの花を見つけたときの気持ってどんなんでしょうね。神秘的でもありますね。

tetsuoさま。一つお教えいただけませんか。もし山深い山村で園芸でなく山に咲く紅い百合があるとしたらどんな百合でしょうか(ヤマユリ、ササユリなら知っているのですが、もし紅い百合が咲いているとしたら何でしょうね)
返信する
花ひとひらさん (tetsuo)
2009-04-22 22:31:42
同じイメージで花を見ていただいてありがとうございます。あんな岩地に乙女っぽい花がある。このギャップが感動するのかもわかりません。
次のお題はとんちではなくリアルにご覧になったと考えていいですか?
園芸品種には赤、ピンク系が結構あるようですが、原種(自生種)だとすると、オトメユリ(乙女百合)或いはヒメサユリ(姫早百合)かと思います。ササユリの仲間で、北に、高山に自生地を広げて独自に進化した種といわれています。ササユリも美しいピンクのようです。
ダイダイ系でしたらヒメユリ(姫百合)赤系でしたらカノコユリ(鹿の子百合)でしょうか。
返信する
カンゾウでもなし (花ひとひら)
2009-04-24 12:11:56
有難う御座います。そうですよね。野生の赤い百合なんてあるのかしら。
鹿の子百合も園芸で見かけるし、オニユリも朱だけど・・・・
実は投稿している「弘ちゃんは生きている」に赤い百合が出てきて、どうもそこだけにしかない珍しい物という設定になっているのです。
ずううとこれが不思議で・・・・
作者は実際に見た事があるからそう記しているのでしょうが(赤いとは言っても私たちが思う赤ではないかもしれません)納得できないので・・・・
珍しい赤系の百合ってなんだろう。
返信する
花ひとひらさん (tetsuo)
2009-04-24 12:40:39
山深い山村を手がかりにすると、低温でも咲く赤い百合とすると「ヒメユリ」の変種がありえます。
こんな色合いです。
http://www.hamajima.co.jp/manyo/00033.shtml
http://www.shigei.or.jp/herbgarden/himeyuri.htm

中国アムール地方から朝鮮半島、本州に分布しますので生息可能です。
ここしかないといえば、「カノコユリ」も該当します。自生種は鹿児島県川内市の甑島(こしきじま)だけのようです。弘ちゃんが行った場所かどうかですが、近畿の山村とすると「ヒメユリ」でしょうか?開花時期が夏となればピンポン!です。
返信する
ありがとうございます。 (花ひとひら)
2009-04-24 18:54:05
有難う御座います。夏!ピンポ~ンです。
やっぱり赤い百合はあったのですね。
スッキリしました。父がこの百合を見ていたのだと思うと、画像にジ~ンと着ました。有難う御座いました。これで自信を持って書けます。
返信する
花ひとひらさん (tetsuo)
2009-04-24 21:04:02
ぴんぽ~ん良かったですね。
この百合なかなかいいですね。赤も、ピンクも。それにしても”鬼””姫”が頭についた百合の大きな違い。昔のヒトは素晴らしいと改めて思いました。
返信する

コメントを投稿

その他のハーブ」カテゴリの最新記事