モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

サルスベリ(百日紅 ひゃくじつこう)の花

2008-09-11 10:22:10 | その他のハーブ

散歩の途中で見かけたのは、サルスベリの花。
よほどサルスベリが好きなようで、紅、ピンク、白とグラデーションを意図した配列で
見事な枝ぶりの木を3本も育てている。

(写真)サルスベリ白色の花


(写真)サルスベリピンクの花


(写真)サルスベリ紅色の花



写真のように、サルスベリ(百日紅)の花が咲き乱れている。
紅色で円錐形に盛り上がった花々が、乾燥した秋風に揺れている。
その姿を遠くから見ると、まるでライラックのようだ。

原産地は、中国南部で日本には江戸時代に入ってきたようだが、
開花期が長く、一つの花が100日も咲いているように見えるので百日紅(ひゃくじつこう)とも呼ばれる。

花及びその形がライラックのようなので春を懐かしく思い出す効果があるが
近づくにつれツルツル、すべすべと怪しげな光沢を出している木肌が目に付き
撫でてあげたくなる。
ツルツル坊主の頭を見るとなでたくなるのと同じ心理現象でしょうか?

百日紅の普及は
サルスベリは今では世界に普及している植物となったが、
西欧への普及は、1790年の頃であり、フランスの植物学者アンドレ・ミッショー(Andre Michaux)が、
中国・韓国原産のサルスベリを、米国サウスカロライナのチャールストンに持ち出したという。

アンドレ・ミッショー(1746-1802)は、
キュー植物園のフランシス・マッソン(1741-1805)とほぼ同年代であり、
フランス政府が支援したプラントハンターで、中近東、北アメリカ、熱帯地方を探検した。
いづれ改めて登場して欲しい人物でもある。

サルスベリ(百日紅 ひゃくじつこう)
・ミソハギ科サルスベリ属の落葉中高木。耐寒性は強くない。
・学名は、Lagerstroemia indica。英名はCrape myrtleで、ミルテのような花弁がクレープのように縮れているのでつけられた。
・ミルテの和名はギンバイカ(銀梅花)
・和名がサルスベリ、別名百日紅(ヒャクジツコウ)
・原産地は、中国南部で熱帯、亜熱帯に分布する。
・開花期は8~10月で、紅、ピンク、白などの花が咲く。花弁は縮れており百日咲いているので百日紅と名付けられたが、実際は次から次へと咲いている。
・樹高4~5メートルで、今年伸びた枝に花がつく。
・剪定にコツがあるようで、太い枝を剪定し、細い枝を残すと自然の形状が維持できるようだ。この逆はこぶが多くなるという。


属名のLagerstroemia(ラジェルストレミア)は、リンネに自ら集めた植物のコレクションを提供したスウェーデンの東インド会社の責任者 Magnus von Lagerström(1696-1759)にちなんでつけられた。

(写真)サルスベリの枝ぶり(白系、ピンク系、紅系)
 



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