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モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

メキシカンブッシュセージ(Mexican Bush Sage)の花

2007-10-01 11:34:11 | セージ&サルビア

あの夏の陽が懐かしいほど秋雨が続いています。
四季があるから変化があり、愚痴を言いながらも来年が待ち遠しくなりますが、
こんなことで、一生が駆け足で過ぎていくのでしょうか?
自然を感じて生活することがだんだん難しくなってきましたが
悪くない生活かなと思います。
愚痴もいいかなと思いました。

   メキシカンブッシュセージの花


セージでの秋咲きの代表、
メキシカンブッシュセージがやっと咲き始めました。
待ちくたびれました。

ただ、まだ未成熟状態で、別名ベルベットセージともいわれる
ビロード・ベルベットのような赤紫色の花が
無数に咲くまでには全然至っていません。

栽培の仕方に何かがおかしいのかもわかりません。
振り返ってみると
昨年の花後に、根元から5cmぐらい上を切り取り、
腐葉土をマルチングに使い、霜のあたらないところで越冬させました。

春になり、日当たりが一番良い庭の指定席に持ってきて、今までになりますが、
花のつぼみの勢いのないのが気になります。

3年でだいぶ大株になり、一回り大きな蜂に取り替える必要がありそうなので、
来春3月頃の課題です。
念のために、10月中がいい時期なので、挿し芽もしておこうかなと思っています。


 
「メキシカンブッシュセージ(Mexican Bush Sage)」

・シソ科アキギリ属の多年草。-5℃までの半耐寒性だが、霜が降りないところでは
 根元をマルチングすると戸外でもOK。
・別名は、サルビア・レウカンサ(Salvia Leucantha)アメジストセージ、ベルベットセージ。
・原産地はメキシコ。
・開花期は9月から11月と秋の代表的なセージ。赤紫のビロードのような花が次々と咲く。
・草丈1mぐらい。8月までに摘心で丈を詰めるとよい。
・花後は、株元で切り詰め腐葉土・ワラなどでマルチングし越冬させる。


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サルビア パープルマジェスティ( Salvia Purple Majesty )の花

2007-09-24 08:35:28 | セージ&サルビア

昨日夕方からの天気予報は雨。
咲いたばかりの、パープルマジェスティ、コバルトセージ、ムエレリなどの
セージ(サルビア)を玄関前に移動させた。
一滴も雨は降らず、天気予報というよりも天気占いといいたいほど
見事に外れていた。

本題にはいると・・・
パープルマジェスティを検索すると、まったく違う同名の植物がある。

サルビア・パープルマジェスティ  ミレット・パープルマジェスティ


有名なのは、イネ科の1年草でミレット・パープルマジェスティ。
イネにガマのような穂がつき、全体的に茶系の渋い色をした葉が特色で、
観賞用として人気がある。
玄関前などにあると両方が映えると思う。

サルビア・パープルマジェスティは、ミレットほどではないが、
これから人気が出ると思う。

           サルビア・パープルマジェスティの花


このサルビア・パープルマジェスティは、ハイブリッド品種で
両親は、メドーセージと呼ばれるサルビア・ガラニチカ、及び、
日本ではあまり知られていないメキシコ原産のサルビア・ゲシネリフローラ。

草丈及び開花時期はゲシネリフローラの血を引き、丈が高く、晩夏から晩秋まで咲く。
花の色と形はメドーセージの血を引き、青紫色の受け口状の花が咲く。

摘心をしなかったため、直立一本立ちで2mぐらいまで成長した。
30cmぐらいのところで摘心をしてつめると、枝分かれし、
たくさんの花が咲くそうだが、
花穂は2本だけで、茎の太さが1cm近くはありそうだ。

丈、茎、葉などは、大振りで繊細さに欠け、
セージとしてはめずらしく質実剛健だ。

その花穂に、待ち望んでいた青紫色の花が一輪付いた。
周りの顎も紫色に膨らんでおり、晩秋まで楽しませてくれそうだ。

昨年の10月末、紫色に紅葉するパープルマジェスティの苗を手にいれ育てたが、
屋根の下では越冬できなかった。
今年は、冬場の手入れをきっちりとしてあげよう!



「サルビア パープルマジェスティ( Salvia Purple Majesty )」

・シソ科アキギリ属の半耐寒性の多年草。対暑性は強い。
・流通名ではメドーセージと呼ばれるガラニチカ(salvia guaranitica)と
メキシコ原産のゲシネリフローラ(salvia gesneriiflora)との交雑種。
・ゲシネリフローラは、草丈が2mと大柄。開花期は冬場で朱色の花を咲かせるが、耐寒性は弱い。
花の色をのぞき、この性質を受け継ぐ。
・草丈は、2mまで成長するので、摘心して1.2m程度にし枝数を増やす。
・葉の色は、明るいライム色で、花の色は赤紫。
・温度が低くなると、葉の色は紫色を帯びる。
・冬は地上部が枯れるが、腐葉土などによるマルティングで越冬する。

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サルビア・アズレア(Salvia azurea)の花

2007-09-20 09:28:27 | セージ&サルビア



朝起きてみると、まだ咲くとは思えなかった
アズレアの花が一輪だけ咲いていた。

まるで、秋を予告し、宣言するような咲き方だ。

アズレアは、Azuru(空色)という名だけあって、
他にはない独特な渋い青色であり、
やわで育ちの悪い方々に伸びている枝の先で
風に揺れるアズレアの青い花は、とても情緒がある。

春先と梅雨前に大幅な摘心をしなければいけなかったが、
今年は1回だけしか枝を詰めなかったため、
草丈が長く、強い風・台風などで八方に曲がりくねってしまった。

育ちの悪さはあるが、枝を束ねる時に発する香り、
これから多数咲くであろう青色の花は、
セージの中でも魅力的だ。

ガーデンでのお奨めの一品だ。



「サルビア・アズレア(Salvia azurea)」

・シソ科アキギリ属の耐寒性がある多年草。
・別名は、スカイブルーセイジ(Sky blue sage)、ブルーセージ(Blue sage)、Prairie sage(プレイリーセージ。
・原産地は、アメリカ南東部。
・開花期は、9月~10月。青い花と多数つける。
・草丈は1.5m。摘心が必要。



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コバルトセージ(Cobalt Sage)の花

2007-09-18 08:33:48 | セージ&サルビア

昨日とはうって変わって涼しさを通り越し、寒い朝になりました。
こんなに激変するとセージも大変です。
一方、セージの世界ではクーデター説が浮上しているみたいですが、
法治国家ですので如何でしょう?
傀儡政権ならありそうでしたが・・・・・・・
それにしても、自民党はどこに行くのでしょうか?

気分を変えて、本来のセージを一つ紹介です。



秋咲きの貴重な花、コバルトセージが咲き始めた。
アズレアの方が先に咲くかと思ったが、意外な展開となった。

コバルトセージは、
細長で深緑色のやや厚手の葉。そして、一本立ちの茎。
その先に直立の花穂が伸び、
美しい青色の花がその花穂につき咲く。

セージは、育ちが悪いモノが多く、グニャグニャとしている。
これから咲くアズレアなどがその代表だが。

だからコバルトセージの几帳面な直立性はもの珍しい。
また、葉も遊びのない規格品的な正確さで形がそろっており
全体的に、工業製品的なイメージがあるセージだ。

ファーストインプレッションは、規格品的で非常に悪かったが、
花だけは素晴らしい。

それにしても、このコバルトセージの花の色は、
顎(gaku)に向かって白色が入り、ブルーから白への変化が大変美しい。

コズミックブルーセージと色合いが似ているが、
コズミックブルーセージのポップさにたいして
コバルトセージは、エレガントな感じがする。



「コバルトセージ(Cobalt Sage)」

・シソ科アキギリ属の落葉性多年草で半耐寒性。
・学名はサルビア・レプタンス(salvia reptans)、別名は、West Tax Form。
・原産地は北アメリカ。
・草丈は、50~80cmで、花が咲く前に摘心をし、丈をつめ枝を増やすようにする。
・開花期は、9~11月で、美しいブルーの花が咲く。
・ほふく性と立ち性のものがある。これは立ち性。
・やや乾燥気味の土壌を好む。
・冬は、地上部が枯れるが腐葉土などでマルチングをして越冬させる。


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ジャーマンダーセージ(Germander sage)の花

2007-09-03 07:51:02 | セージ&サルビア

久しぶりに関東地方は快晴です。
近代遺跡のアップは次回に延ばし、快晴にあわせてブルーの花を載せます。




ジャーマンダーセージの花は、美しい青紫色で、

チェリーセージと同じ形状だが、花の大きさは1/2程度と小さい。

葉に特色があり、灰緑色の丸みを帯びた厚手の葉であり、

青紫の花とのコントラストが美しい。

乾燥土壌が好きであり、鉢、ロックガーデン向きのセージだ。


しかしながら
このセージの名前を確認するのに手間がかかった。
ハーブ園でのタグには、“サルビア チャメドリアオイデス”とだけ記載されていた。

いろいろ調べたが、見つからない。
学名から検討したら、“Salvia chamaedryoides”が見つかり、
読みとしては、“サルビア・カマエドリオイデス” となる。

仕入商品の場合は、タグが付いてくるのでこのようなことは起こりにくいが、
挿し木などで自ら育てて販売している園芸店で起こりえる出来事であり、
街の園芸店といえども専門性の重要性を改めて実感した。

どのような仕事でも、好きにならなければ、関心がなく記憶にとどまらない。
ましてや、先に先にと興味を持って学習していくことすらありえない。
また、間違いに気づくことすらない。

年齢に関係なく、
プロを目指す。わからないことがわかる。
こんな人間でありたい。 
と思った。




「ジャーマンダーセージ(Germander sage)」

・シソ科アキギリ属の多年草。
・学名は サルビア・カマエドリオイデス(Salvia chamaedryoides)。
・英名は、ジャーマンダーセージ、メキシカンブルーセージ。
・原産地は、カリフォルニア・メキシコ北部。
・-5℃以上の半耐寒性で、日当たりの良い乾燥した土壌を好む。
・草丈は、30~50cm程度で横に広がる。
・開花期は、初夏から晩秋までと長く、青紫の花が咲く。


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緑のベルベット サルビア セミアトラータ(Salvia semiatrata)の葉

2007-08-21 09:13:25 | セージ&サルビア
清水公園のハーブ園に展示してある
非売品のセージには、気になるものが多い。

6月から気になっていたものが展示されており、
その名は、サルビア セミアトラータ。



このセミアトラータの葉は、見るものをひきつける力がある。

コモンセージの葉も魅力あるが、セミアトラータは格が違う感じがする。

セミアトラータの魅力は、
洗練された形状と風合い。 が全てだ。

ハート型或いは釣鐘型の葉の形状でステッチが入ったかのような縁取りがみられ、
緑のベルベットとも言うべき美しさがある。

葉の曲面が、太陽の光の反射を微妙に変え、
同じ平面とを思えない、緑の濃淡を描く。

このセミアトラータの葉を見ていると、
心安らかで、洗練された時の流れが楽しめる。

ベルベットは、13世紀のイタリアで作られ、“繊維の宝石”といわれるほど美しい素材で、
王侯貴族の正装などに使われた。

ブルボン王朝の貴族、イギリスエリザベス女王の服、ナポレオン皇帝の戴冠式で使用したマント
などに使用されていたそうだ。
現代では、女性のフォーマルなドレス、宝石箱の内張りの布、高級なカーテン生地などで使われている。

肝心のセミアトラータだが、
展示品しか現物がなく、苗が入荷或いは9月になれば“さし芽”で増やす事があるみたいなので、
入荷次第連絡をもらうことにした。

耐寒性が弱く冬を越すのが難しそうだが、もう一つのセージの楽しみが増えた。



「サルビア セミアトラータ(Salvia semiatrata)」
・シソ科アキギリ属の耐寒性がある多年草だが、霜には当てない方がよい。
・原産地はメキシコの標高2000m地帯に生息。
・草丈は1mから1.5mと高いので、摘心をして丈をつめ、枝を増やすように育てる。
・花期は、夏から秋と長い。
・ガク・花がツートンカラーで珍しいそうだ。(これも楽しみ)


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涼やかな「ボックセージ(Bog Sage)」

2007-07-13 07:01:01 | セージ&サルビア


真夏の花ボックセージが咲き始めた。
10日には一輪だけ、翌11日にはこのように結構咲き始めた。



ボックセージは、秋まで長期間咲き続け、
明るい空色を楽しませてくれる。

このボックセージの明るい空色は、真夏になればなるほど涼やかになり、
例は悪いが、
真夏ほど、アイスクリームよりもカキ氷の方がのどの渇きを満たしてくれるが、
これに近いものを満たしてくれる。
感覚的ではあるが、1度か2度体感温度を下げる効果がある。

ボックセージは、
19世紀初めに英国の植物学者ジョージベンサムによって発見され、
湿地で生息していたのでボックセージと命名された。

ハーブ類の多くは、古代エジプト、ギリシャ、ローマなど地中海周辺の野草で
人間に有用なものが利用され伝承されてきた。

19世紀は、アメリカ大陸探索の時代みたいで、
ボックセージを初めとしてチェリーセージの一種であるヤメンシスイェローなども
20世紀のメキシコで発見された。

ハーブの中で、ボックセージ、チェリーセージ、ヤメンシスイエローなどを
セージ(またはサルビア)と呼んでいるが、
これらは、シソ科アキギリ属に属しており、
全世界で900種を超えるといわれている。

中南米では、500種以上が発見されており、
この地域はセージの宝庫でもある。
これからも新種が発見されるかもわからない。



「ボックセージ(Bog Sage)」
・シソ科の多年草。耐寒性・耐暑性強い。
・別名、サルビア・ウリギノーサ(Salvia uliginosa)
・原産地はブラジル、ウルグアイ、アルゼンチンなどの南米
・ボック(湿地、沼地)に生息。
・夏場は水切れしないようにマルチングする。
・草丈50~80cm。台風の時期は支柱を立てる必要あり。


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深い~深い~ブルー「コスミックブルーセージ(Cosmic blue)」

2007-06-10 12:39:38 | セージ&サルビア


コスミックブルーセージは、メキシコ原産であり、
Sinaloa(シナロ)という地域で見られるのでサルビア・シナロエンシス(Salvia sinaloensis)と呼ばれる。


園芸店では、コスミックブルーセージで通っているが、
その理由はきっと
宇宙深遠を連想させる深いブルーにあると思う。
それほどこのコスミックブルーの花が咲き乱れる姿は、
宇宙を連想させる。

昨年は、いつ咲くのだろうと思っていたが、9月頃に咲き始め、
宇宙膨張のように、15cmぐらいの高さで、横に広がりはじめ、
他の植木鉢の隙間を埋めるようにブルーの花が咲き乱れ、見事だった。
グランドカバーとして使うのもいいだろう。

花が咲き終わると11月になるが、葉が茶色味を帯び紅葉する。
耐寒性が強いが、このまま越冬はしないので、土から1cmくらいを残し刈り込み
腐葉土でマスキングしておくと良い。

今年は、昨日から咲き始め6月上旬に、小さなブルーの花がさいた。
 

「コスミックブルーセージ(Cosmic blue 、Salvia sinaloensis‘Cosmic Blue’ )」
・サルビア・シナロエンシス 、シナロアセージ、バイカラーサルビア
・コスミックブルーセージ、ブルーファンタジー
・花の時期は初夏から秋
・草丈 30cm ~ 50cm 、ほふく性がある。
・半耐寒性の多年草
・日あたり、水はけがよく、軽い乾燥した酸性土壌を好むのでピーとモスを混ぜるとよい。

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やっと古代ローマからの花を見る 「コモンセージ(common sage)」

2007-05-04 06:35:26 | セージ&サルビア
「コモンセージ(common sage)」がやっと咲きました。
2年目です。
薄紫の小さな花が対になって咲いているが、セージ・サルビアの特徴である、
受け口の花弁が見られます。

 

「コモンセージ(common sage)」は、古代ローマ時代から
薬用として珍重されており、
その効用は殺菌・止血などであり、
ローマの兵士とともにその時代時代の未開拓地に携帯されていたであろうと
想像すると歴史に興味が持たれます。

塩野七生(shiono nanami)さんの「ローマ人の物語」は大変な大作で、
毎年年末に1冊続編が刊行されている。
この本で言っているローマ帝国の維持・拡大の要因の一つとして
「全ての道はローマに通じる。」という道路網の整備をあげている。

首都ローマから帝国の周縁・隅々までに至る道路を整備し、
拠点拠点に軍団を置き、高速でローマの軍団が移動できるようにした。
この関係は、ネットワークとハブという関係であり、統治の戦略的な手法が
発明されたが故に、ローマ帝国を維持する安全が確保できた。

また、この制度を運用するためには兵士が必要であり、
ローマ市民の義務としての税金でサラリー(給与)を出す職業軍人制度を
編みだすなど、現代の仕組みがローマ帝国時代に発明された。
なお、サラリーの語源は、ラテン語の「Salarium(塩の)」であることは有名だ。

ローマ帝国中興の祖としてカエサルが著名だが、
彼が生きていた時代は、紀元前100~紀元前44年であり、
日本では、稲作が定着した弥生時代の中期にあたるからすごい。

この高速道路を、ローマの兵士とともに、
武器・食料・動植物などが同行され、
コモンセージも行き来したのではないだろうか?

そう考えると、なかなか奥ゆかしき灰緑色の葉であり、
ノーブルな薄紫の花である。
2年目にして初めて見た花に歴史ロマンを感じた。

セージは、古から生活によってチョイスされ磨かれてきた人間の知恵の宝庫であり、
興味・関心がますます高まってくる。


コモンセージ(common sage)
 ・シソ科、
 ・ヨーロッパ原産
 ・常緑・多年草
 ・低木、50cm
 ・陽あたりの良い水はけの良い土壌
 ・夏場は半日陰が良い。
 ・乾いたらたっぷり水をやるが乾燥気味が良い。
 ・耐寒性強いが霜には当てないほうが良い。
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