山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
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中国・四姑嫁山の旅(その17)

2010-07-21 | 海外の旅
標識

こんな標識もありました。
本当にその通りだと思います。
自然に対する1人1人の心構えが大切です。


ミヤマアズマギク

足元にはたくさんの花が咲いています。
ミヤマアズマギクが群生していました。
日本で見るアズマギクよりも色が鮮やかでした。


馬に乗った一団

馬に乗った一団がすぐ横を通過します。
どこまで行くのでしょう?
この馬たちは今回の山岳ガイドが飼っている馬だそうです。
人間によく慣れていました。

登山道

緩やかな尾根道です。
風がないので、傘だけで充分でした。
雨具を着ると汗で中から濡れます。
雨は時々激しく降ってきます。
一番先頭はかなり前を歩いています。
どこかで待っているようです。

イブキトラノオ

日本のイブキトラノオと比べると花が全体に短いようです。
ここでは一番多く群生していました。
黄色いのはミヤマキンポウゲです。
これもたくさん咲いていました。

ミネウスユキソウ

標高4300mで出会ったウスユキソウよりも
全体がほっそりとしています。
やはり自然の中で咲いている花はどこか違って見えます。
ここでも数は少ないようでした。


タカネヤハズハハコ

日本の山でもよく見かけます。
日本のものは花の先端がピンク色をしています。
ここでは真っ白でした。
ハハコグサの仲間です。

ガスがかかった登山道

雨がかなり激しくなってきました。
先ほどまで見えていた四姉妹はすっかり見えなくなりました。
みんな黙々と歩いています。


鍋庄坪

ここで休憩しました。
鍋庄坪というところです。
周辺はかなり広い場所になっています。
チベット族の踊りの広場だそうです。
赤い雨具を着けた2人組は関西から参加された女性です。
先頭が出発したのですが、なかなか立ち上がろうとしません。
何か話し合っているようでした。
声をかけたら、やっと立ち上がって歩き出しました。



イブキトラノオの群生

見事な群生です。
カメラが濡れるのも構わず、低い位置から撮影しました。
これだけの群生をみたのは初めてです。
日本のものより背丈も低く20cmくらいでした。
環境が厳しいのであまり高くなれないようです。


白い絨毯

全体を見渡すとこんな感じです。
白い絨毯を敷き詰めたようです。
遠くの山はまったく見えなくなりました。


イワオトギリ

オトギリソウの仲間です。
日本の山ではガレ場によく咲いています。
昔は薬草として使われたそうです。
オシベが大きく飛び出しているのが特長です。


第1チョルテン

最初のチョルテンに着きました。
チョルテンとはチベット語で仏塔のことです。
ここは標高3500mです。
登山口を歩き出して2時間30分経っています。
ガイドが「苦しくなった人は無理しないでください!」と
いっています。
ここで数名がアシスタントガイドと共に降りて行きました。
高度順化がうまくできない人は無理しないほうが無難です。
賢明な選択だったと思います。

ヒレハリソウ

休憩している間も花を探します。
チョルテンから少し離れたところに咲いていました。
別名:コンフリーと呼ばれています。
日本にも薬草として入ってきましたが、その後肝機能の障害を
引き起こす物質が含まれているということで放置されました。
現在は日本でも雑草化しています。
日本で見る花とはようすが少し違っていました。

この日は標高4085mの無名峰まで行くのが目的です。
まだ標高差500m以上あります。
再び歩き出しました。

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30 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
イブキトラノオ (mcnj)
2010-07-21 08:48:05
群生、見事ですね。
こんな高い所に、こんな大きな群生があるのですね。
山が大きいのですね。
他の花達も、綺麗に咲いています。
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イブキトラノオの群生 (hirugao)
2010-07-21 09:05:07
山小屋さん    こんにちわ

4085mを見てため息です。
それにしても見事なイブキトラノオの群生ですね~  凄いです!
やはり中国は広いですね。
当たり前なのにそれを感じました。
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イブキトラノオの群生 (モカ)
2010-07-21 10:13:26
山小屋さま~こんにちは~♪

雨の中を歩かれて低いところから撮られた
イブキトラノオが沁み込んできます。
霧のなかの真っ白い絨毯は壮観です~ね。

このミネウスユキソウが綺麗!
これはウスユキソウに負けてはいません~ね。
違う美しさを感じます。
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白いジュータン (シクラメン)
2010-07-21 10:34:50
山小屋様おはようございます。中国に旅行されてもこれだけ収穫があるのですね。山野草のち知識の薄い私は花を撮っても殆ど名前がわからないでしょう。イブキトラノオの群生はすごい見物ですね。本当に白いジュータンを敷きつめたような圧巻です。チョルテン懐かしくさえ思います。今度行く中国でも高い所もあるのですがこのように花を知っている方がいないと思います。
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白い絨毯 ()
2010-07-21 11:05:27
低い位置からの撮影に併せて広角の全体像が又素晴らしいです~^0^/
小雨のようですが、写真には幸いでしたね。
カメラ、大丈夫でしたか?

↓段々畑が上まで続く画像も心に焼きつきました。
ありがとうございました~♪

暑い日が続いておりますね。
この分ではお祭りの日のお天気は心配なさそうですね。
世話役さん、ご苦労様です。
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3500m (まよこ)
2010-07-21 11:20:55
山小屋さん今日は。
「環境保護は人々の責務・・」本当ですね。
このお花畑この環境は世界の財産 後世にしっかり残したいですね。

一面の白いお花はイブキトラノオだったのですね。
近景でやっと判明しましたが本当にお花の絨毯さながらでしたが 馬がその中を歩いて大丈夫かしらと思いました。
背が低いのでハルトラノオの大型にも思えました。
ミネウスユキソウ・タカネヤハズハハコの白花も印象的でした。

コンフリーのお花の色が濃いですね。
これも中国産だったのですね。ビックリ!!
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標識 (とくさん)
2010-07-21 11:43:35
おはようございます
環境保護は人々の責任。
中国も標識を見る限り、環境に力を入れてるような気がしますが、工業地帯は垂れ流しですね。
全部の人々がこのような意識を持っていれば、世界の環境が良くなるような気がしますが。

昨日の東京の暑さも最高でしたね。
どうして過ごされましたか、一日中家にこもってクーラーを。
それから比べれば我が家は天国です。
窓を開ければ時々風が吹き込み、クーラーの必要ありませんね。
外の最高気温は29度でした。

中国の登山行きが恋しくなりませんでしたか。(笑)
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花の絨毯が!! (とん子)
2010-07-21 16:15:28
高い所まで来ましたね??
お花の絨毯・・お見事ですね??

環境に合わせて花もおおきくなったり小さくなったりなんですね!!

群生が良いですね??まだ息は続きますか??無理しないでくださいね!!
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mcnjさんへ (山小屋)
2010-07-21 18:06:06
イブキトラノオは日本で見るものより
少し短い感じでした。
山一面に咲いていて足の踏み場もないくらいでした。
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hirugaoさんへ (山小屋)
2010-07-21 18:07:24
ゆっくりした尾根道でした。
これからまだまだ登ります。
しっかり付いてきてください。
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