津軽三霊峰（その３）

エゾカワラナデシコ

カワラナデシコ（別名：ヤマトナデシコ）だと思いましたが、
花びらの切れ込みが深いです。
もっと深くなると、ミヤマナデシコですがこれは高山に咲きます。
ここは標高５００ｍ以下ですが、緯度を考えれば１０００以上あります。
いろいろ調べたらエゾカワラナデシコという花があることとがわかりました。
これは本州（中部以北）、北海道に分布しているそうです。


キンミズヒキ
キンミズヒキは全国の低地から山地のいたるところで見られます。
８月の初めから１０月初め頃まで咲いています。
最初は茎が小さいですが、ぐんぐん伸びて１ｍ近くになります。
５弁の花がきれいです。


ノコンギク

ノコンギクも全国で見られます。
花の色は濃いブルーから淡いものまでいろいろです。
葉っぱの表面がざらついています。
夏の終わりから秋まで咲いている野菊の仲間です。



近くに７体のお地蔵様が鎮座していました。
やはりここは信仰の山のようです。
それぞれに名前がついているようですが、わかりませんでした。
このすぐ横に展望台があります。


展望台

これが展望台です。
この上でシーハイルの歌を合唱しました。
展望台からはあまり遠くは見えませんでした。
我々以外誰もいませんでした。
ナガボノシロワレモコウ、エゾカワラナデシコ、キンミズヒキ、
ノコンギクなどの花はすべてこの展望台の周囲にありました。



オオカメノキ

頂上に１５分ほどいて下山しました。
先ほどの分岐から「ふれあいセンター」に向かって降ります。
途中にオオカメノキが赤い実をつけていました。
春先にアジサイに似た白い花を咲かせます。
花も実もきれいです。


ホツツジ

白い花が咲いていました。
ホツツジです。
高山に咲くミヤマホツツジは花柱が大きく反り返っていますが、
これはまっすぐ延びています。
小さな花ですが、たくさん咲いているときれいです。



ギンリョウソウモドキ

ギンリョウソウには梅雨時にたくさん会いましたが、こんな時期に
会うとは思いませんでした。
よく調べたらこれはギンリョウソウモドキでした。
ギンリョソウは花が横を向いていますが、これは下を向いています。
恥かしがり屋のようです。
どちらも葉緑素を持たない腐生植物です。




登山道のようすです。
９月だというのにブナの葉っぱが青々していて新緑のようでした。
ここにはブナが多かったです。
ブナは白神山地などにもたくさんあります。
水をたくさん吸い上げるので、「自然のダム」と呼ばれています。
最近、白神山地のブナに刃物で傷つけた落書きが見つかったという
新聞記事がありました。
心が痛みました。


ミヤマシキミ

ミヤマシキミが赤い実をつけていました。
これもいろんなところで見られます。
春先に白い花をたくさん咲かせます。
有毒だそうで鳥も食べないようです。


サワグルミ

サワグルミは大きな木になります。
春に白い穂状の花をたくさんつけます。
実はまるで荒縄をぶら下げたように見えます。
実の一つ一つは像の耳のようです。
頂上から２時間でふれあいセンターに降りました。
約束どおり来た迎えのタクシーに乗り、再び大釈迦駅に
出ました。
これから列車で弘前駅に向かいます。