登山道はひたすら高度を稼いでいました。
先方を歩いている人がいます。
若者でした。
追い付いて話をしたら、「北穂から奥穂まで行く」といっていました。
途中までは同じルートです。
幾らか心強くなりました。
ミヤマアキノキリンソウ
黄色い花はガスの中でもよく目立ちます。
アキノキリンソウの高山型です。
花がきれいにまとまって咲いています。
なかなかスタイルのよい花でした。
クサリ場
少し大きなクサリ場がでてきました。
このくらいなら途中まではクサリに頼らなくても大丈夫です。
晴れていれば渋滞するかも知れません。
濡れた岩で滑らないよう、ゆっくり登りました。
こんな場所は上りより下りが嫌ですね。
ミヤマダイモンジソウ
岩場の陰にひっそりと咲いていました。
花が「大」という字に似ています。
夕べの叩きつけるような雨にやられたようです。
花びらが落ちてかわいそうな姿でした。
クサリ場を過ぎるとまた同じような岩場の連続です。
どのあたりを歩いているのかまったく分かりません。
晴れていれば遠くの山が見えるはずですが・・・
3000m近くまでは来てると思います。
オンタデ
タデ科の植物でイタドリの仲間です。
かなり高いところまで咲いています。
木曽の御嶽山に多いので「オンタデ」とついたようです。
富士山の五合目あたりにも多く、「フジオンタデ」と呼ばれています。
小さい花が集まっています。
メイゲツソウ
オンタデでも特に赤い花をメイゲツソウと呼ぶようです。
別名:ベニイタドリともいいます。
中秋の名月の頃咲くのでこの名があるようです。
折しも今年はきれいな名月が見られました。
両方とも本州中部以北~北海道まで分布しているそうです。
かなり登ってきました。
ガスの時はこのペンキマークが頼りです。
○は歩いても大丈夫、×は行ってはダメという印です。
矢印は歩く方向を指しています。
小さな石に書いてあると動いてとんでもないところにある
場合があります。
「おかしい?」と思ったら自分で判断しなければなりません。
トウヤクリンドウ
この花も岩場を好みます。
なかなかきれいに開きません。
このような天気の時は特に閉じたままです。
名前の通り昔は薬草として重宝されたようです。
ヨツバシオガマ
すぐ近くにヨツバシオガマが3本仲良く咲いていました。
葉っぱが4枚輪生しているのがわかると思います。
ガスといっても小さな水滴の中です。
長く居るとしっとりと濡れてきます。
でも大粒の雨でなかったので、雨具の上だけで大丈夫でした。
北穂分岐
やっと北穂の分岐に到着しました。
涸沢から約2時間40分の登りでした。
右に行けば北穂高岳の頂上です。
左が涸沢岳を経由して奥穂高岳に通じる道です。
とりあえず北穂高岳の頂上に行くことにしました。
トウヤクリンドウ 初めてです
白いリンドウも初めてです
池の段でアキノキリンソウに混じって
まさか ミヤマアキノキリンソウはこれくらい
高い山にしか咲きませんよね
きれいな色ですねぇ。
鎖場と言えば「岩殿山」の兜岩。
あそこの数メートルをご存知ですか?
もう歩いた・ アッ、そう。
もう死ぬかと思いました!
登山は人生と重なるような気がしてきました。
一歩一歩進んでいく大変さと時折癒してくれる高山のお花達。
登山は素敵なミニ人生。
私は申し訳ないくらい晴れた中を歩きました。
ずっと下のカールが見えてて、主人が柄にもなくこわいを連発。
高所恐怖症は私なのに。
こんなとこを歩いたんだとまた自分をほめてます
やはりお花がずっと多いですね。トウヤクリンドウはまだ見たことがありません。
毎日、朝が来るのが楽しみです。今日はどこまでの記事が載るんだろうって。
ありがとうございます
ちゃんと白ペンキでマークが書いてあるのですね。
ガスで周囲が見えないときは、助かるでしょうね。
メイゲツソウ、素敵なお花ですね。名月の頃咲くのですか。お利巧さんなお花です^^
山の温泉に行って、写真を撮ってきました。アキノキリンソウに似た黄色の花がありました。さて、どうでしょうか~?(笑)
いつもお世話になってばかりで、申し訳ありません~
相変わらずガスが掛かってますね。
登山中は一人より二人、二人より三人と仲間が居た方が心強いですね。
険しい岩場の連続で息つく暇もなさそうです。
北谷の岩壁も有名ですね。
北穂高山荘は雪に埋もれているシーズン初めの時からの場面、TVで放映され夢中で見てました。
山道でガスがかかると先が見えなくてしるしがあっても怖いように思ってしまいます。
救助のヘリコプターに出会ったり色々な経験をしますね。
ハワイの山道をドライブ中に山火事に遭遇したことがありました。低い山でしたけど・・・道路から少し離れていましたが怖かったです。
背が高くなりますが、高い山ほど背が伸びません。
風が強いので、その環境に適した姿になるのでしょうね。
雨に打たれて一生懸命咲いていました。
3回くらい登っています。
クサリ場よりチゴ落としからの眺めのほうが怖いですね。
滑ったらそのままあの世行きです。
これからの季節がいいですね。
厳しい上りがあったり下りがあったり・・・
苦しくても頂上にたどり着けば素晴らしい展望が待っています。
人生の頂上は決まっていません。
従ってどんな展望が待っているか・・・
この辺は山とは違うようですね。