Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

主人公は僕だった

2007-05-25 08:34:17 | 映画
今回は今公開している「主人公は僕だった」について。監督はネバーランドのマークフォースターという人。日常の中のちょっとしたファンタジーという意味では、似ているテーマかもしれませんが、コメディタッチとロマンス、生きる意味など今回の映画の方が観ていて楽しかったです。ストーリーは自分の人生が誰かの指示(作家による小説)によって決まっていることに気づいたアメリカの国税局職員の主人公。それは死までも決められてしまって、「もっと生きたい!」と頑張る主人公とそんなことを知らずに、いい殺し方を考えて行き詰る作家、主人公を助けようと努力する文学部の教授、はじめは主人公のことを嫌っていたケーキ屋さんの女主人とのラブスートーリー、これらの人物が複雑に絡んでラストにむかっていきます。
主人公をえんじるウィルフェレルが今回はすごくよかったです。奥様は魔女の時には「この人?」って思ってましたけど、アメリカでは非常に有名なコメディアンなんですね。今回の映画では、主人公の孤独、葛藤、素朴で素直な恋愛感情などをうまく演じていたと思います。鼻につく感じはありませんでした(ジムキャリーみたいに)。
あと、作家を演じるエマトンプソンのうまいこと!神経衰弱っぽい、ヘビースモーカーのイギリス人作家を見事に演じています。やはりイギリスの女優さんはとてもうまいですね。クイーンのヘレンミレンもそうですが、ほんとにそういう人にしか見えないところに感心します。ダスティンホフマンも文学部の教授として、出演していますが、こちらもなかなか存在感のある演技でした。

こじんまりしている映画ですが、観終わったあとに「人生ってなかなかおもしろいもの」と笑って思える映画です。

ゲイとしてみると、魅力的な男性は出てきません(笑)。

でも、オススメします!