手描き更紗、柔らかに開く花々 京都で故青木寿恵さん作品展

2017-04-22 08:56:41 | 会 party
 草木染の手描き更紗(さらさ)作家の故青木寿恵(すえ)さん(1926~2010年)が手がけた作品展が15日、京都府向日市寺戸町の寿恵更紗ミュージアムで始まった。今回は「花」をテーマに創作された43点を並べた。

 更紗はインド発祥の染め文様。青木さんは草木染による手描きにこだわり、「寿恵更紗」という独自の作風で知られる。

 初公開の着物「芙蓉(ふよう)の花」は、薄紫色を背景に赤や青でフヨウを描いており、天然染料の柔らかい色合いが目を引く。沖縄の春が題材の着物「春らんまん」は、色とりどりの花にチョウが群がる様子を表現している。

 また、源氏物語をモチーフに登場人物と花を絡めて描いた額装や、カンボジア・アンコールワットの女神を独自の筆致で描写したタペストリーなども展示している。ミュージアム事務局の林宏雄次長は「人工の染料にない色合いや手描きの良さを味わってほしい」と話す。

 5月18日(午前10時~午後4時)まで。月曜休館。一般500円、学生100円。高校生以下と障害者手帳を持った人、東日本大震災の避難者は無料。同ミュージアムTEL(934)6395。

【 2017年04月16日 11時10分 】


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