![中世にお茶が庶民に親しまれるようになる過程を語る橋本講師(大山崎町・大山崎ふるさとセンター)](http://www.kyoto-np.co.jp/picture/2011/09/20110930112052yamap.jpg)
千利休が建てた国宝の茶室「待庵」が地元に残る歴史を生かし、町は国民文化祭で大茶会を催す。今回は国文祭へ向けた連続講演会「お茶の中世史」の一環で、町歴史資料館が企画した。
橋本講師は、南北朝時代に茶屋が登場し、庶民が外でお茶を飲めるようになったと指摘。戦国時代には家でも飲むようになったとし「千利休がわび茶を大成する前から、お茶はすでに民衆に親しまれていた」と説明した。
中世には寺社の境内やあぜ、川のほとりなどさまざまな場所に茶園が作られていた史実も紹介した。「今も茶の木が残っている場所が多くある。皆さんの周りでもぜひ探してみて下さい」と語った。来場者は当時の民衆と茶の多様な接点を、興味深そうに聞いた。
【 2011年09月30日 11時21分 】
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