重文・日本書紀写本を公開 向日市文化資料館

2013-10-02 15:31:06 | 創 creation
 京都府向日市向日町の向日神社に伝わり、国の重要文化財に指定されている「日本書紀」の写本が、同市寺戸町の市文化資料館で公開されている。開催中の企画展「『向日里人物志』の世界-近世乙訓の文化サロン-」に合わせた特別公開で、27日まで展示する。

 日本書紀は奈良時代に編さんされた日本最古の勅撰歴史書。

 展示しているのは神代紀下巻の写本で、延喜4(904)年の奥書があるが、文字の書き方などから奥書も含め南北朝期に筆写されたとみられるという。「六人部本」と呼ばれる写本は1ページ6行、1行につき14字前後が書写されている。

 向日神社に伝わった由来は不明だが、同神社の神職を代々務める六人部家は学者の家系で、神代紀下巻に祭神としていた神々が登場することから研究目的で入手したと考えられるという。

 写本は向日神社の寄託を受け市文化資料館が保管している。企画展で幕末に同神社宮司を務め、国学者で歌人だった六人部是香の著書や肖像画、是香の叔父の節香の和歌短冊を展示しているため、六人部家とゆかりの深い写本も特別に飾った。

 午前10時~午後6時(入館は午後5時半まで)。無料。

【 2013年10月02日 11時28分 】


最新の画像もっと見る

コメントを投稿