「水のたゆたい」涼へいざなう 京都・大山崎山荘美術館

2014-09-01 10:03:06 | イベント

 京都府大山崎町大山崎のアサヒビール大山崎山荘美術館で、企画展「水のたゆたい」が開かれている。水にまつわる古陶磁や板画(版画)、絵画など約70点が並び、夏のさなか、来館者にいっときの清涼感を与えている。

  仏の印象派画家クロード・モネ(1840~1926年)の「エトルタの朝」は波打ち際の様子が鮮やかに描かれており、ピンク色に染まった空が海面に映る景 色が美しい。有名な「睡蓮(すいれん)」3作や「日本風太鼓橋」も展示されており、「モネは生前何度も引っ越ししたが、すべて海や川のそばに住んでいる。 水がいかに好きだったか作品から伝わってくる」(芦刈歩学芸員)。

 板画の巨匠棟方志功(1903~75年)の「空海頌(そらうみのたた え)」は、いろは歌の48字を頭文字に五七調で歌った詩人佐藤一英(1899~1979年)の作品を主題にしている。草花や虫などの絵と文字が混然一体と なって描かれており、雨や波などの水が、作品に躍動感を与えるアクセントになっている。

 このほか、水辺の風景が描かれた古陶磁や水を蓄えるための器、橋と水鳥の絵が印象的な行灯(あんどん)皿など、さまざまなジャンルの作品が並んでいる。

 企画展に合わせ、本館喫茶室では特製ケーキとマカロンを提供している。リーガロイヤルホテル京都が水をイメージして考案した。オレンジやイチゴ、ウイスキーなどを使った2種類のセットを、それぞれ500円で限定販売している。

 展示、ケーキ販売ともに10月5日まで。月曜休館(15日は開館、16日休み)。入館料は900円(高校・大学生は500円、中学生以下無料)。問い合わせは同美術館TEL957(3123)。

【 2014年08月30日 10時09分 】



最新の画像もっと見る

コメントを投稿