世界平和願う更紗一堂に 向日、故青木寿恵さん作品展

2013-05-19 07:42:18 | 会 party
 更紗(さらさ)作家の故青木寿恵(すえ)さんが世界平和を願い手がけた作品を飾った企画展「やさしい笑顔の更紗展」が17日から、京都府向日市寺戸町の寿恵更紗ミュージアムで始まる。カンボジアの世界遺産アンコールワットの彫刻や石像をモチーフに、包み込むような笑顔の女神を描いたタペストリーなどが並ぶ。

 更紗はインド発祥とされる染め文様。青木さんは発色の良い植物染料の使用と手描き肉筆にこだわり、独創的な作風は「寿恵更紗」と呼ばれ高い評価を受けた。

 企画展では、アンコールワットの遺跡が内戦で破壊されたことに心を痛めた青木さんが、平和への思いを込めて創作したタペストリーや額装、着物など46点を展示した。

 白い花かんざしを挿し、小鳥のさえずりにほほ笑む女神をはじめ、気品ある表情を浮かべたり楽しげに踊ったりする女神、レンゲやランの花とたわむれる天女、極楽鳥などを表現した作品が並ぶ。青木さんが最晩年に手がけた長さ4メートル超のタペストリーも飾った。

 同ミュージアムは「女神の笑顔を見て心を癒やしたり、ホッとしたりしてもらえれば」としている。

 6月9日まで。月曜休館。観覧料は一般500円、大学・高校生350円、中学生以下と東日本大震災の避難者は無料。問い合わせは寿恵更紗ミュージアムTEL075(934)6395。

【 2013年05月17日 10時24分 】


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