奈良時代や江戸時代の女性のファッションを再現する自髪結体験会と撮影会が7日、京都府長岡京市神足2丁目の神足ふれあい町家で開かれた。モデル役の女性11人が、自分の髪で伝統的なまげを結ってもらい、美しい着物姿を披露した。
日本髪について学ぶ乙訓地域の美容師有志が、技術向上のために長岡京ガラシャ祭に合わせ、2年前から開催している。この日は、11人の美容師らが、順番にモデルに化粧や着付けを施し、びん付け油やくしを使って髪を結い上げた。
奈良時代の貴婦人にふんした女性は、額に赤い花のような模様が添えられ、「高髻(こうけい)」と呼ばれるお下げ髪に似た独特の髪形に仕上げられた。浮世絵の美人画に見られる江戸中期の「丸髷(まげ)」や、未婚の女性に親しまれた江戸後期の「結綿(ゆいわた)」など多彩な髪形が次々と作られ、訪れた人たちが写真を撮りながら、熱心に見つめていた。
モデルを務めたイラストレーターの大鷲枝里さん(30)=京都市左京区=は「思ったより重くなく、自分の髪なので自然で違和感がない」と話していた。
【 2016年11月08日 09時53分 】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます