ぎんぐの紅茶

紅茶初心者の奮闘記

ナッツ・クリームティー(シルバーポット)

2007年03月24日 | 紅茶屋さんのフレーバードティーの感想
【商品説明】
カップから広がるナッツの濃厚な香りが気分をウキウキとさせてくれるナッツ・クリームティー。
ベースは細かめアッサム使用、ローストしたナッツをイメージした香りを添え、その後ろにキャラメルの香りも潜ませました。

【入れてみた】
鍋でチャイっぽく入れた
ポットでも入れた

【飲んでみた】
袋を開けた瞬間、マヨネーズにも似た酸っぱい人工的な香りが鼻を突き抜ける。
ナッツの香りはこの人工臭さの後ろで、とても控えめに香っている。
飲む前から大変にやばそうな香り…。

入れると、茶葉の時に感じた人工臭さが更に強調される。
液体にしたプラスチックを飲んでいるみたいで、ナッツの香りはとても控えめ。
ティーハウスタカノによると、紅茶に香料をつけるには「香料を化学溶液に溶かしてぐるぐる回るドラムの中で茶葉に香りをつけていきます。化学溶剤は蒸発して香りだけが残ると言う仕組みです。」とあるが、その過程を彷彿とさせるような香りだ(ティーハウスタカノ「高野のひとりごと」の第3回「フレーバードティー」より)。
ミルクティーで入れたが、牛乳では全く隠しきれない人工臭さだった。

シルバーポットのフレーバーもので、こんなに破壊力のあるものは初めて。
ちなみにこれは1パックあたり100グラム。
ううう、どうしたものか…。
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ニルギリ 2006年 クインショラ茶園OP(シルバーポット)

2007年03月21日 | 他インド、ネパール、中国紅茶等の感想
ユイスさんからの頂き物です。

【商品説明】
ソフト、クリアだけれど、少しトロンとした口当たりと存在感。
優しい中にしっかりした意思を感じるかのようですね。

【入れてみた】
茶葉3グラム、お湯200cc、蒸らし時間3分(シルバーポット推奨)。

【飲んでみた】
ニルギリはリンアンの「2005 クライモア茶園 FOP」を飲んだことしかない。
「2005 クライモア茶園 FOP」は、最初にべっこう飴のようなクセのある風味ががつんときて後味が全くなかった。
だけど、このクインショラ茶園は全体的にクセがなくとてもクリアな風味。
紅茶らしい香りに少し花の蜜のような(個人的には、小さい頃飲んだツツジの花の蜜に似ていると思う)甘さが加わった香りがふわっとする。
味は紅茶らしい味がさっと舌を抜け、後味が全く残らない。

飲みやすくておいしい。
ストレート推奨とのことだが、本当にストレートで飲んだ方がいい紅茶だと思う。
とてもクリアで後味がさっぱりした紅茶なので、ミルクティーやアレンジティーにするとこの紅茶の良さが消えてしまうのでは。
ユイスさん、おいしい紅茶をありがとうございましたm(_ _)m

【追記】
商品説明を読み直したら、この紅茶はソフトでクリアと書いてあった。
商品説明は読まずに感想を書いたので(記事の【商品説明】は機械的な丸写しなので、頭に全く残っていないのです)、商品説明との一致にびっくり。
今回の私の感想は、商品説明に影響されたわけではないです~m(_ _)m
た、多分…。
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ばら物語(藤本ひとみ)

2007年03月17日 | お茶が出てくる本&紅茶関係の本レビュー
時代を感じさせる(?)紅茶話です。
少女マンガチックな甘ーい文&世界が嫌いな方は、ここから先は読まないで下さいませ~。







コバルト文庫から出ていた藤本ひとみの作品(80年代頃のもの)は、私と同年代の女性なら知っている人も多いはず…。
当時、超!甘い独特の作風がものすごく受けていた。
先日、そのうちの一つ「ばら物語」(初版は1987年)がブックオフで売っていたので、怖いもの見たさで買って読んでみた。

…うっひゃー!
全てが甘いー!むずがゆいー!!
出版社によるとこの物語のあらすじは、

“夢はのぞめば、きっとかなうわ”――ハロウィーンの夜、運命の恋人「M」に出会った望。彼に虹のバラの種をプレゼントされた望は、「もう一度会いたい」と強く願うのだが…。切ない物語。

あらすじだけで甘すぎる。
物語のサブキャラとして美馬貴司という15才の男の子が出てくるのだが、これが容姿端麗、家柄最高、文武両道(それもトップクラス)、超金持ちと現実にはいないような奴なのだ。

若かりし頃の私ですら、こんな奴が現実にいるわけないだろー!と思い、彼の万能ぶりがさっぱり分からなかったのだが、今回読み直して多少彼のすごさが分かった。
それは、ヒロイン望が美馬貴司の家を訪ねた時のシーン(長い前置きでした)。


彼は、長い脚を下ろして立ち上がり、ちょっとほほえんでソファを指さした。
「お座りよ、紅茶をいれてあげる」
そうして脇に置いてあったワゴンに歩み寄ると、なんと、その一番上のトレーの位置まで脚があったの。
すばらしく、長い……。
あたしなんてようやく中断の棚までなのに、うっ、うっ……。
「ああ、グレープフルーツがある。カリフォルニア・ウィンディを作ろうか。ちょっと、きれいだよ。」
ワゴン中断の果物かごから取り上げたグレープフルーツをトレーの上に置いて、彼はカップボードの上方の扉をあけようとして、その美しい両脚を伸ばした。
<中略>
なんて思ってるあたしの前で、彼は、カットのきれいなグラスをふたつ、ワゴンの上に置き、その下段にはめこまれた小さなクーラーから氷を出して、たっぷり入れた。
それから紅茶の缶をあけ、銀のスプーンを取り上げながらこっちを振り向く。
「一杯は君のために」
言いながらスプーンで葉をひとすくいすくって、透明なポットにサラサラとあける。
「もう一杯はオレのために。そして最後の一杯はポットの中の天使のために」
ポットをのぞきこんでほほえんだその魅惑的な横顔にあたしがぼうっと見とれている間に、彼はそこにお湯を注いで氷グラスの上に傾け、シュガーシロップを入れ、最後にグレープフルーツをまっぷたつに切って、ぎゅっと絞り込んだ。
レモン色のジュースが、彼の繊細な指の間からグラスに流れ込んで、きれいな縞模様を作っていく。
「ほら、カリフォルニア・ウィンディ、どうぞ」
それはほのかに甘く、でもすっきりとした素晴らしくおいしい飲み物で、あたしは思わずいっきに飲みほしてしまって、ほっと顔を上げた。
(「ばら物語」藤本ひとみ 集英社 pp.75-77)


ここでいうカリフォルニア・ウィンディとは、セパレートティーのことだと思われる。
そして、このセパレートティーが作れるようになるまでに私は1年以上かかっている
今だって、ちまちま果汁を注がなくては作れない。
それをこんなに鮮やかに作るなんてすごすぎるよ、美馬貴司。

あと「ポットの天使」をやったら、日本の水では渋めに入ってしまうのでは。
今回はセパレートティーだから紅茶は濃いめでOKだけど…。
それに甘々なセリフはどうにかならないのか。
漢は黙って紅茶を入れるものよっ。

他にも色々つっこみどころはあるが、長くなったのでここまで。
しかし片手でグレープフルーツをきっちり搾るとは、華奢な作りの手なのにすごい握力の持ち主なんだなあ。
彼ならネクタリンを使ったセパレートティーも、片手で絞るんじゃないかしら。
(美しくないか)
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フグリ農園 DJ-2 SFTGFOP1(ジークレフ)

2007年03月11日 | ダージリン
06年のファーストフラッシュ。
ユイスさんからの頂き物です。

【商品説明】
フグリ茶園はこの1stフラッシュの名手として、毎年優れた紅茶を産出していますが、とりわけ2006年のDJ-2は、スウィートコーンのような甘い香りの中に清涼感溢れる香りを湛えた、すばらしい出来栄えとなりました。

【入れてみた】
茶葉2グラム、お湯150cc、蒸らし時間5分(ジークレフ推奨)。

【飲んでみた】
味は、気持ちいいくらいのスタンダードなファーストフラッシュ。
敢えて言えば、紅茶と緑茶を足して2で割ったような味。
香りは緑茶のような香りの底に、木の実のようなほっくりした甘い香りがある。
そのため、全体的に玉露のような甘い香りとなっている。
とてもおいしい。
コストパフォーマンスが最高の紅茶ではないかしら。
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鉱物の部屋

2007年03月10日 | ○○を眺めながら紅茶を
鉱物記事がちらほら出てきているので、思い切って自分の鉱物用のブログを作成。
普段、持っている鉱物を一望することなんてできないんだもの…(引き出しに分散してしまってある)。

私はお茶(酒)を飲みながら鉱物を眺めるのが大好き。
こんな風に持っている鉱物を一望できるケース&スペースが欲しい~。

私の鉱物ブログはこちら→ぎんぐの鉱物部屋
ショーに行ったり鉱物を購入したらアップするので、更新はかなりゆっくりです。
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ゴパルダーラ農園 DJ-345 FTGFOP1 Clonal(ジークレフ)

2007年03月09日 | ダージリン
05年のオータムナル。ユイスさんからの頂き物です。

【商品説明】
ゴパルダーラ農園は、手堅い製茶技術と香りのよいクローナル種の紅茶で知られていますが、今年もライチのようなフルーティな香りの、飲み口柔らかな紅茶を作り出しました。カップから優美に香り立つやさしい香気は、飲む人の心を和ませてくれます。

【入れてみた】
茶葉2グラム、お湯150cc、蒸らし時間5分(ジークレフ推奨)。

【飲んでみた】
香りはべっこう飴のようなクセのある甘さの一歩手前。
べっこう飴の甘さだけを出しクセが出るぎりぎりの所で押さえた、そんな印象だ。
とても濃くて甘ーい香り。
味は、日東紅茶を思わせるクセのないスタンダードなものだが、香りの甘さに引っ張られ味まで甘く感じられる。
熟して落ちる寸前の果物のような、絶妙な濃い甘さを持った紅茶。
すごくおいしかったです。
これからはゴパルダーラ茶園も気をつけてみよう…。
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お茶(酒)のお伴

2007年03月04日 | お茶色の日々
春はファーストフラッシュの季節だが、私にとっては鉱物即売会の季節でもある。
昨日は、某店のツーソンショー(鉱物ショー)からの新着品即売会があったので、いそいそと行ってきた。

買ったのは「Yita Ridge Mine,Shewa Prov.,Ethiopia」のオパール。
ブルー系のオパールだ。



エチオピアのブルー系オパールはあまり見ないような。
(よく見るのはファイアーオパールかな。リンク先の一ページ目に原石の写真が一つ載っている)
このオパール、水をかけてみるとものすごく面白い。



水をかけるとファイアーオパールそのものの遊色が出る。
ウイスキーみたいなコクのある輝きがきれい。
青い遊色部分は表面だけで、下が厚いファイアーオパールの層のためにこうなると思われる。

店頭で水をかけたのを見たときは、予想外の色の変化にびっくりした。
だってオパールに水をかけると、普通は乾燥時の遊色が強くなるものだから。
(この場合は青色が強くなると思っていた)
購入を迷っている私に、一緒にいた石好きさんが(店のかたの了解も取って頂いてm(_ _)m)オパールに水をかけてくれたおかげでこのびっくりな色の変化が分かりました。

えへらえへらとこの石を見ながら酒とお茶を飲んでいます。
夜の時間が楽しいです。
買ってよかったー。
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「どこかにいってしまったものたち」(クラフト・エヴィング商會)

2007年03月03日 | お茶が出てくる本&紅茶関係の本レビュー
お茶が出てくる本ではないけど、飲み物つながりとして。

内容(「MARC」データベースより)
明治から昭和20年代まで、珍品を商ったクラフト・エヴィング商会の「3代目」が、商品の解説書や宣伝用のチラシなどを再現。架空の書物や地図、機械など、不思議な品を紹介する空想博物館。

ここに出てくる商品は全て架空のものだが、写真や説明書が本物っぽく、本当にその品があったように思える凝った出来だ。
どの商品も魅力的~。
飲み物系では「七色李酒」「流星シロップソーダ」がある。
私は「七色李酒」が欲しいなあ。
七色李酒とは…

すももから造られた珍しいお酒です。<中略>本品は、その色を白、翡翠、青磁、菫、緋、桃、黄の七色に分けていたようですが、瓶は包装紙に覆われ、中身の色は一本ずつ打たれた通し番号で照合する仕組みになっています。
(「どこかにいってしまったものたち」クラフト・エヴィング商會 筑摩書房 p29)

このすもも酒は、醸造されてから100年が経っており、未開封で残っているのは本に載っている一本(青磁色)のみ。
でも、「こうして開封されずにあり続けることで、いつまでもこの一本は美しい透明な青い酒として、見えない杯に注がれることでしょう。」の一文が素敵。

この本は、文と写真のセットで見てこその楽しさがある。
どこか違う世界に飛びたい時は是非。

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OKAYTI Aroma DJ-485(リーフル)

2007年03月02日 | ダージリン
2005年のオータムナル。
これもユイスさんからの頂き物。ありがとうございますーm(_ _)m

【入れてみた】
茶葉3グラム、熱湯300cc、蒸らし時間6分で入れた。

【飲んでみた】
ほっこり木の実のような香りと味が最初に出てきて、次に炭のような鋭い渋みのある味が出てくる。
華やかな風味(紅茶によっては感じるフルーツのような風味)はほとんどなく、落ち着いた風味のどっしり系の紅茶。
それでも、オータムナルにしては味がやわらかい。
ストレートでオータムナル特有の味と香りを楽しめます♪

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