ぎんぐの紅茶

紅茶初心者の奮闘記

記念日

2011年08月29日 | お茶のある風景(読み物)
友人からお誘いがあった。
「(8月)27日にうちに遊びにおいで」

友人の家に行くと、友人のお母さんも在宅していた。
「紅茶を入れて準備しようとしたら、○○(友人の名)に止められたのよ。『せっかく紅茶入れるのがうまい人が来るんだから入れるな』って。」

「紅茶を入れるのがうまい人」かー。
……。
…。
ええーっ!
ちょっと待て待て待てっ。
今、何か聞き捨てならない言葉を聞いたぞ。

私「紅茶を入れるのがうまいって、あのそのえーと、それって私のこと?」
友「そうだよ。台所も準備した。茶葉はこれをお願い。」

手渡されたのは「パティスリー・サダハル・アオキ」のアールグレイ。
アールグレイか…。
ちゃんと飲めるように香りと味をバランス良く入れられるだろうか…。
褒められた嬉しさと緊張とで、頭がくらくらする。

紅茶缶には、推奨の蒸らし時間や茶葉の量の記載がなかった。
なので、出されたガラスポットをお湯で温めた後、ティースプーンで軽く2杯の茶葉をポットに入れた。
その後、使う予定のティーカップ2杯分のお湯をポットに入れた。
蒸らし時間は大体3分。

内心ガクガクブルブル状態で、友人にアールグレイを出した。
カップに口を付ける友人。
緊張の一瞬。
「うん、おいしい。」

その言葉が信じられなくて、急いで自分のカップに口を付けた。
緊張して入れたのに、何故かちゃんと入っていた。
少しクセのあるスパイシーな香りの後に、スタンダードなアールグレイの香り。
紅茶の味も普通においしく出ている。

それでも何だか信じられなくて自分のカップを見ていると、友人が紅茶を飲みながらまた言った。
「おいしいよ。」
そして、自分のケーキを食べ始めた。

ケーキを食べ、紅茶を飲み、楽しそうに話をする友人としばらく目を合わせることができなかった。
うっかり目を上げたら泣きそうだった。
「自分の入れた紅茶を飲みつつ、ごく普通に(!)楽しくおしゃべり」は、長い間の夢だった。
紅茶にはまってから7年弱、身内と客相手に何度失敗をしてきたことか。
それが叶った。
信じられない。
でも、叶っている。

8月27日も食べたケーキの味も飲んだ紅茶の味も、クッキーもカップも友人も、きっと忘れない。
忘れられない。

ありがとう。


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コメント (8)
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紅茶初心者によるゴールデンルールFAQ

2011年08月28日 | 紅茶の入れ方~初心者が抱いた疑問と回答
日本紅茶協会のゴールデンルールの記事を見て、紅茶にはまり始めの頃を思い出した。

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数年前、紅茶に興味を持った当初、紅茶の入れ方がまるで検討がつかなかった。
そこで、入れ方の参考になればと頭の片隅にあった「ゴールデンルール」を調べたところ、こんな(↓)ものが出てきた。

【英国式ゴールデンルール】
1、良質の茶葉を使う
2、ティーポットを温める
3、茶葉の分量を計る
4、新鮮な沸騰している湯を使う
5、茶葉を蒸らす

…こんなんでわかるかあああっ!

料理センスがあれば、きっとこれで十分。
だけど、私は料理センスが皆無。
きっちり書かれてないと分からない。
「良質の茶葉」って何。
「ティーポット」って多種多様なんですけど、何でもいいの?
「茶葉の分量」は「ティースプーン○杯」なんて書いてあるけど、茶葉は砂糖や塩みたいに均一じゃないのに、ちゃんと量れるの?
わーかーらーなーいー!!

仕方がないので、あちこちのサイト等で得た知識を組み合わせて入れたのがこれ
(ティーバッグをティーパックと書いてるなー)

あれから試行錯誤して数年。
ゴールデンルールに対して初心者(&不器用)が抱いた疑問と回答(回答はブログにいただいたコメントも参考にさせていただいてます)をまとめてみた。

黒字がゴールデンルール。
赤字が私の疑問。
青字が経験といただいたアドバイスに基づく回答。

英国式ゴールデンルール

1、良質の茶葉を使う
(問)良質の茶葉って何。どこで手に入れることができるの?
(答)紅茶を初めて買う際に、義母に「そこそこの茶葉の最低値はいくらですか?」と尋ねたところ、「緑茶なら50gあたり1,000円かな」という答えが返ってきた。なので、初めて自分で買った紅茶は50グラムで1,260円のウェッジウッドのダージリン
それが紅茶すべてに当てはまるかはいまだに分からないけど(アッサムCTCやセイロンは安くてもおいしいものが結構ある)、ダージリンに関してはかなり当てはまるのではと思う。
良い茶葉を扱っているお店は、リーフル、ジークレフ、リンアン、セレクトショップ、夢やなどなど。個人的にはデパートの紅茶売り場より紅茶屋さんの方が好み。


2、ティーポットを温める
(問)ティーポットっていうけど、お茶が入れられれば何でもいいの?
(答)ティーポットは鉄製でなければOK。耐熱性のコーヒーサーバーはお湯の量の目盛りがついていて使いやすい(紅茶大会ではコーヒーサーバーで紅茶を作っていた)。
ただ、茶こし付き(ティーポットの中に設置するやつ。急須によくある)はやめた方がいいと心から思う。
茶葉が広がらないので、味が抽出されない(かつて痛い目をみたので


(問)「ティーポットを温める」手順はどうなっているの?ポット用のお湯と蒸らし用のお湯を同じヤカンで沸かした場合、ヤカンのお湯をポットに入れると温まるまでの時間が必要な筈。そして、その間もお湯はずっと沸騰している。お湯の沸かしすぎは紅茶がおいしくなくなるらしいし、一体どうしたらいいんだ?
(答)「お湯が沸きかけの時に、ささっとポットの方にお湯をそそいでおいて下さい。ヤカンはすぐ火に戻しますから、コンロの火はつけたままにしといてね。」(漫画「紅茶王子」より)。そして、不要になったポットのお湯は、カップに注ぎ、紅茶を蒸らしている間にカップを温めている。

3、茶葉の分量を計る
(問)茶葉の量は「ティースプーン○杯」と書かれていることが多いけど、ティースプーンって何?
(答)ティースプーンとコーヒースプーンは大きさがこれだけ違う。ここまで書いてあるにもかかわらず、しばらくの間コーヒースプーンをティースプーンと間違えて使っていた。大きさ以外はそっくりなんだもの…(バカ)

(問)茶葉の量は「1人分につきティースプーン1杯」と書かれていることが多いけど、茶葉は砂糖と塩のように粒子が均一じゃない。アッサムCTCとダージリンの大きな葉もすべてティースプーン1杯が1人分なの?感覚的にどうも納得できない。
(答)ティースプーン1杯が1人分でOKかどうかは(私には)わからない。ただ、葉によってティースプーン一杯あたりの重さの差はそれなりにあることは確か。また、葉によって味の出方にも差があり、それらの組み合わせを試行錯誤しながら、自分の好みの入れ方を見つける。
私はそういう試行錯誤が面倒だったので秤を買った。秤の方が早く自分の好みの茶葉の量をつかめる(茶葉の量を数値でつかむので早い)。
秤はデジタル式で、できれば0.1g単位で量れるものがおすすめ。茶葉の量の微妙な調整が可能だから。


4、新鮮な沸騰している湯を使う
(問)水は何でもいいの?
(答)基本的には水道水でOK。でも、できれば浄水器を通した方が良いとのこと(東京のように水がおいしくないと特に…)。 私はペットボトルの水で入れている。
ペットボトルの水の場合、軟水で入れるのが一番良い。でも、エビアンのような硬水で入れるのはやめた方が良いかと。


5、茶葉を蒸らす
(問)蒸らし時間が分からない!
(答)メーカー又は紅茶屋さん推奨の蒸らし時間に従うのが基本。だけど、ルピシアのように「茶葉がすごく多くて蒸らし時間が短い」なんてものもあるので注意が必要。
リーフルやジークレフ、リンアンは茶葉の量&お湯の量&蒸らし時間がきっちり書いてあるので、おすすめ。
農園もののダージリンの場合は、2g/150cc/5分とか、3g/300cc/6分が多いので、入れ方が分からなかったらとりあえずそれで入れることが多い。

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