5月のある日、こんなメールをいただいた。
「究極の紅茶を入れるために」(ティム・ドフェイ著)に記載されている、フローティーという抽出方法を試していただけませんか?フローティーとは、簡単に言うと紅茶で紅茶を入れる方法です。
紅茶で紅茶を入れる方法なんて初耳。
どんな味がするんだろう??
早速、「究極の紅茶を入れるために」を買ってみた。
フローティーの入れ方
フローティーはひとつの茶葉でも、2種類の茶葉でも楽しめます。まずは同じ茶葉を使った基本のいれかたと身につけてから、異なる茶葉を時間差で蒸らすスタイルに挑戦してみてください。
1.ふたつのポットを用意し、同じ茶葉を各4g入れる。
2.ひとつのポットに適温、適量の湯(本の中で紹介されている茶葉ごとの適温、適量の目安については、適宜引用する)を注ぎ、20~30秒蒸らしたら、もうひとつのポットに紅茶を注ぐ。さらに20~30秒蒸らして味わってみて、よければカップに注ぐ。
茶葉はダージリン、アッサム、烏龍茶など、なんでもかまいません。
というわけで、まずは
同じ茶葉でフローティーに挑戦。
茶葉は、ゴパルダラ茶園の2010年のダージリン・セカンドフラッシュ。
1.普通に入れてみた
まずは、普通に入れてみた。
分量はお湯150ccに対し、茶葉2g、蒸らし時間5分。
味も香りも強めの紅茶ができた。
フルーツのような強い香りと紅茶の酸っぱさと甘みが合わさって、干しぶどうを食べているみたいだった。
ちょっと個性的でおいしい。
2.「究極の紅茶を入れるために」で紹介されている方法で入れてみた
「究極の紅茶を入れるために」で推奨されているセカンドフラッシュの入れ方は独特。
お湯150ccに対し、茶葉4g、蒸らし時間40~60秒、温度100℃。
紅茶の渋みも甘みも1.で普通に入れた時よりも、かなり柔らかい。
1.で入れると、風味は茶葉の特徴がはっきり出ていて好き嫌いが分かれそうだけど、この方法で入れると茶葉の特徴が殆ど押さえられている。
そうは言っても、渋みや甘み、フルーツのような香りは控えめだけどそれなりに出ている。
紅茶専門店でありそうな、だれでも紅茶の風味を楽しめそうな味。
3.フローティーで入れてみた入れ方は上で紹介した通り。
なお、フローティーで入れる際のセカンドフラッシュの「適温、適量」は、「100℃で150cc」。
2.で入れた時より、味も甘みも渋みもやや強い。
2.と比べて飲むと、2.の方がのっぺりして香りがない紅茶に思えてしまう。
それでも、1.よりはかなり風味が薄く、同じ紅茶とは思えない(1が濃いのもあるかも)。
2.で入れたものもこれも、紅茶専門店で出てきそうな、万人受けする柔らかい味と香りという印象。
4.総評
自分で入れるより、「専門店で出される紅茶」っぽい味になるのが面白かった。
味も渋みもそれなりに出ているのだけど、きつくないので誰でも飲めそう。
また、独特の華やかな香りもふんわりするので、香りもそこそこ楽しめる。
上品な味にまとまりやすい入れ方かな?と思う。
(ただ、茶葉を変えたり何回もフローティーで入れると、きっと違った感想になると思う。)
ただ、茶葉が非常に多く、蒸らし時間が異様に短いため、茶葉が開ききっていない。
今回使ったゴパルダラ茶園の紅茶はかなり個性的だけど、折角の個性があまり出ず、どことなくふんわり香る程度。
味も香りもがっつり系が好きな人には、この入れ方は物足りないと思う。
【追記】
2種類の茶葉を使ってフローティーに挑戦した記録は後日。
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