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ぎんぐの紅茶

紅茶初心者の奮闘記

ポットを温める意味-紅茶と温度の重要性

2010年03月30日 | 紅茶を入れるまでの話
ついにタニタの0.1度単位で測れる温度計を購入。
測定範囲は-50~250度。きゃー。
(何を作るつもりだ)
折角なのであれこれ調べてみた。

■温度の検証■

【かつて70度とみなして入れていたお湯は本当に70度か】
数年前、私はこの記事に惹かれて、70度程度のぬるいお湯で紅茶を入れることに挑戦しては玉砕していた。
しかし、なぜか温度計は買わず、リンアンのこの記事を読んで「沸騰後6分経ったお湯が70度程度なんだ」と思っていた。
そして、沸騰したお湯を冷たいパイレックスのボウルに移し6分経ったものを「70度程度のぬるいお湯」とみなしていた。
そのお湯は本当に70度だったのか?
当時と同じく、沸騰したお湯を冷たいパイレックスのボウルに移し6分経ったお湯の温度を測ってみた。
結果は53度。
低すぎる。入れるのに失敗するわけだよ…。

リンアンの記事(グラフ)にある「沸騰後6分経ったお湯が70度」というのは、前もってポットがきっちり温められていることが大前提だ。
記事をどう読んでも、かつての私がやっていたように「沸騰したお湯を冷えたボウルに入れてその状態で6分放置」とは読めない。
よく読め、当時の私。

【器を通すごとに約10度下がるといわれているのは本当?】
こちらのサイトでは、「器を一つ通す度に10~7度位の温度が下がると思って下さい」とある。
日本茶の入れ方ではよく言われているみたいけど、それは本当?
というわけで、やってみた。

1.沸騰したお湯を計量のために目盛りのついたおたまに移してから(ここで何度か下がっているはず)、冷たいマグカップへ移す→77度。
2.1のお湯をティーカップへ移す→68度。
3.2のお湯をポットに移す→60度。

器から器へ移すのにかかる時間は大体10秒くらい。
器の先端が暖まったところで次の器に移す。
結果からすると、冷たいお椀等に移すたびに7~8度下がる。
よって、「器を一つ通す度に10~7度位の温度が下がる」のは本当。

【そこそこおいしく入る職場の「熱湯」は何度?】
職場のお湯を携帯マグ(メーカーはサーモス)入れて家に持ち帰り、温度を測ってみた。
測った時点で、職場で入れてから2時間が経過。
温度は65.8度。
職場で入れているときは70度超だと思われる。


■色々な温度で紅茶を入れてみた■
使った茶葉はタルボ茶園の09年のオータムナル(DJ-727)。
全て茶葉1.5gに対し、お湯150cc。

【70度ちょっとのお湯で入れてみた】
1.沸騰したお湯を計量カップに移す→91度
2.1のお湯を冷たいおわんに移す→79度
3.2のお湯を温めたテイスティングカップに移す→73度
蒸らし時間は10分。
飲んでみた。

花のような鋭い香りが多少する。
渋みもクセも全くなく、何だか中国茶みたいな味。
味も香りも悪くないけど、全体的に薄い。

【ちょっと手抜きして入れてみた】
1.冷たいってほどじゃないけど、ぬるい計量用おたまに沸騰したお湯を入れる(ぬるい計量用おたまというところと、最初に水を量って沸騰させていないところが手抜き)。
2.1のお湯をちゃんと温めたティスティングカップに移す→87度
蒸らし終わって飲むときの温度は65度だった。

飲んでみた感想は、酸味が強く多少香ばしい味がする。
全体的に薄くて、これといった特徴が感じられない。
正直おいしいかといわれると…うーん。

【沸騰しまくったお湯ときっちり温めたテイスティングカップで入れた】
蒸らし時間は6分。
蒸らし終わって飲むときの温度は75度。
飲んでみた感想は、ほっくりした木の実のような渋みがいい感じに出ている。
また、飲むと香ばしい香りと花のような香りがする。
飲んだ後に、口の中に花のような香りが残るのがいい。
味と香りのバランスもいい。
この紅茶は、熱湯で入れるのが一番おいしいな。


■感想■
ちょっと手抜きしたときと、沸騰したお湯と温めたテイスティングカップで入れたときの味の違いにびっくり。
飲むときの温度が10度も違うことにもびっくり。
温度によって抽出される成分が違うことを考えると、味が大きく違ったことも納得。
紅茶を入れる手順に「紅茶を入れる前にポットとカップを温め、茶葉を量り…」とあるけど、おいしい紅茶を飲みたかったら、ポットの温めは省略したりいい加減にやったりしてはいけない手順であることがよく分かった。
あんなにお湯の温度が下がりやすいものだとは…。
今後は面倒がらず、毎回ポットもカップもきっちり温めて紅茶を入れます。


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お客様にお紅茶を

2010年03月14日 | 紅茶を入れるまでの話
最初に。
この記事は暗いです。
それでも紅茶がらみだし、「(紅茶を入れるにあたり)私はこんな道をたどっている」ということを記しておくために、この記事をアップします。
(なお、このブログには記事毎に「続きを読む」の設定ができないので、大きく空白をあけています)










随分前に、紅茶好きのお客様が我が家にやって来た。
お客様を迎えるにあたり、あれこれ随分考えたものだ。
茶葉の種類(ダージリンの農園ものははずせない)、カップの柄、紅茶に合わせる食べ物。
ティーポットも準備するつもりだったけど、時間がなくて買えなかった。
当日は、台所で紅茶を入れてカップに注ぎ、そのカップを出した。

先日、そのお客様が夫(紅茶に興味なし)を自宅に招いてくれた。
帰ってきた夫が興奮気味に言った。
「なんか変わった回転する茶漉しが出てきた!君はああいうのは知らないの?」

もちろん知っている。
だけど手入れが面倒そうなのと、台所で紅茶を入れ終わった状態で出せば良いと思っていたので持っていない。
帰ってきた夫は「何だか違う雰囲気だったー」と言っており、楽しそうだった。
そこで、ふと思いついて聞いてみた。
「お客様の家ではポットで紅茶が出てきた?」

夫は答えた。
「うん。ポットで出てきたよ。」

お客様(この場合は夫)に出されたポットと回転式の茶漉し。
推測だけど、ティーコゼーや砂時計も一緒に出されたのではないだろうか。
何より夫が「もてなされた」という気分で楽しそう。

今まで家に来たお客様に紅茶を出すときは、見栄えのするティーカップに紅茶を入れて、それを出していた。
ポットやカップにひっかける回転式の茶漉しはなし。
テーブルウェアについては、さほど重要とは思っていなかった。
大事なのは紅茶の味!と思っていた。
だから、お客様を迎えるにあたり一番に考えるのは、茶葉の種類とかお茶請け。
そして、自分が入れた紅茶を「おいしい」と言ってもらって、楽しい時間を過ごすのが夢だった。

どうして今まで気づかなかったのか。
それは、不器用&経験不足の私には遠すぎる夢。
今まで私が思い描く「楽しい時間」を過ごせたことなんて一度もない(ネタになるような楽しい時間ではあったけど)。
だから今の私が、お客様にもてなす気分を伝えて楽しい時間を過ごそうと思ったら、茶葉に凝るべきではなかったのだ。
凝るべきはテーブルウェア。
美しい陶器のポット、ティーカップとソーサー、回転式茶漉し、ティーコゼー。
普段は絶対使わない道具の数々に、招かれた側は嬉しい気分になる。
現に、紅茶に興味のない夫が嬉しそうだ。
夫を招いた紅茶好きのお客様は、よく分かっている。

今まで我が家に来たお客様は、出される農園物の紅茶になんて思ってきただろう。
あまりおいしくないとか?これがお客に出す飲み物かしらとか??
なのに、出す側は結構嬉しげで得意げ。
なんか、どきどきと緊張までしちゃってるんですけど。
…独りよがりのオタクじゃない。なんて滑稽な。
うちに来たお客様、本当にごめんなさい。

もうお客様にも、身内にも、農園物の紅茶なんて絶対に入れない。
高級メーカーのブレンドものも。
フレーバーものなんてとんでもない。
私が入れたら紅茶嫌いを増やすだけ。
「紅茶って茶葉から入れるとこんな味になっちゃうんだ。コーヒーの方がいいな」なんてことになってしまう。
トワイニングみたいに、万人が昔から飲み慣れた紅茶を入れるのが一番まし。
インスタントコーヒーの方がもっとましかもしれない。

次のお客様はいつ来るかわからない。
だけど、テーブルウェアはきっちり買い揃えておこう。

まとめ。
(あくまでも私の場合)
お客様を紅茶で迎える場合は、テーブルウェアと食べ物に凝るのが一番いい。
茶葉はフレーバードでなければ、万人受けするメーカー(トワイニングとかリプトンとか)で十分。
------------------------------------
この記事だけコメントはオフにさせて下さい。

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ぬるいお湯で抽出っていいかも!-紅茶の温度と味の変化

2010年03月12日 | 紅茶を入れるまでの話
普通、紅茶は沸騰したお湯で抽出するものだけど。
夢やさんのサイトで低温のお湯(70度くらい)で抽出した紅茶はおいしいという記事を読んでから、ずっとずっと、それこそ5年近く、ぬるめのお湯で抽出する方法が気になっていた。

なので、思い立つとぬるめのお湯での抽出に挑戦してきたのだけど、何とか成功?したのは1回だけ
あとは、この時この時も味も香りも薄くていまいちだった。

ところが、先日、職場の熱湯用蛇口から出るお湯(70~80度)でルピシアのモンテクリスト(キャンディ)を入れてびっくり。
これ、こんなに甘くて飲みやすい紅茶だったっけ?
いつも少しべっこう飴みたいなクセがあって、それがキャンディの特徴かなと思っていたんだけど。
こんなにおいしかったんだ!
本当にびっくりしたので、ここ数日間は他の茶葉もこの低めのお湯で入れている。
味が全然違うものがあって楽しい。

一体、今までのと何が違っていたのか。
それは、(多分)温度。
職場のお湯は70~80度だから、夢やさんが推奨する70度くらいのお湯と合っている。
そして、お湯の温度を簡単に測る方法としては「沸騰したお湯を温めていない器に移す度に10度下がる」とか、こちらのサイトのように「1.一度沸かしたお湯を火から下ろすと、湯温は約90度になる。2.そのお湯を、温めていない急須に移すと7~8度温度が下がる。3.さらにそのお湯を、湯呑みに移すと7~8度下がっていく。」が紹介されている(日本茶の入れ方の場合)。
なのに、私はずっと沸騰から5分以上経ったお湯で入れていた。
ということは、今まではお湯の温度を下げすぎていたからうまく入らなかったのでは。

そこで、2種類のダージリンを「一度沸騰させてから(推定)70度程度まで下げたお湯」で、蒸らし時間10分以上で入れてみた。
茶葉3g、お湯は150cc。
なお、これは職場ではなく家で入れている。

タルボ農園 DJ-726 マスカテル
マスカットの鋭い香りと、渋みが強い紅茶らしい味が印象的。
オータムナルというより、セカンドフラッシュ。
熱湯で入れると味も香りもやわらかくてほわーんとした感じだったので、印象が全然違う。
どっちの入れ方が好きかというと…ぬるい方。

【マーガレッツホープ農園 DJ-26 チャイナスペシャル】
09年のファーストフラッシュ。
フルーツジュース風味の甘くて強い香りと緑茶の香りがする。
味も薄い緑茶系。
香りは強くて満足なので、味をもう少し濃くしたいなー。
茶葉を増やせばいいのか。

-----------------------------------------
温度を下げたお湯で入れたら、こんなに紅茶の味が変わるとは思わなかった。
はまりそうー。
(ちなみに熱湯で入れてもぬるいお湯で入れても、味の印象が変わらない紅茶もあった)
もう温度計を買ってきちゃおうかな。


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カップとポットを効率良く温めるには?-紅茶を入れる時の温度管理のために

2010年03月07日 | 紅茶を入れるまでの話
家には電気ポットの類がないので、紅茶を入れる度に鍋でお湯を沸かしている。
時間がそれなりにかかるので、沸かすお湯はなるべく少なくしたい。
なので紅茶を入れるためのお湯を差し引くと、ポットとカップを温めるためのお湯がないこともしばしば。

先日、ニコニコ動画で紅茶を入れる所を見た。
そこでは、お湯が沸きかけたところで蒸らし用のポットにそのお湯を入れて温め、次にそのお湯をサーブ用のポットに移し、今度はサーブ用のポットを温めていた。

なるほどー。
私の場合はポットからカップに直に入れるので(サーブ用のポットがない)、上のサーブ用のポットをカップに置き換えればいいのか。

というわけで実践中。
ポットとカップを両方温められることが増えてきた。
(それでもお湯が足りないことが。いい加減T-falを買うべきかなー。でも台所のスペースが…)


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抽出時間を変えて紅茶を入れる

2010年01月11日 | 紅茶を入れるまでの話
私にとって、サングマ農園 タリズムDJ-28 オータムディライトは、水出しはフルーツの香りがしておいしかったけど、ストレートは渋みの強い普通っぽい紅茶だった。
それを書いたところ、「量と抽出時間を変えてみては?」というアドバイスをコメントで頂いた。
何よりコメントで書かれている紅茶の味がおいしそう!
とても同じ茶葉とは思えない。
私もドライフルーツのような紅茶を飲んでみたい!

そこで、、サングマ農園 タリズムDJ-28 オータムディライトを、茶葉6g、お湯300cc、蒸らし時間4分で入れてみた。
水は都内某所の水道水。
わくわくしながらできた紅茶を飲んでみた。
…渋みがやや強く、紅茶らしい香りはあるけど、期待したフルーツの香りがない。
どうしてーー??
飲めないとなると、余計に燃える。
うー、絶対に私にとってのベストな抽出条件を見つけるぞ!

手っ取り早くベストな抽出条件を見つけるには、テイスティング作業が必要になる。
紅茶のテイスティングといえば、リンアンで紹介されている同じポット3つとカップ9個を使うやり方や、プロのテイスターのようにテイスティングカップをずらっと並べる方法が有名(?)だと思う。
ただ、これらを私がやるにはいくつか難点がある。

・同じポットが3つもない。
・同じカップが9個もない。
・キッチンにポット3つとカップ9個も置くスペースがない。
・テイスティングカップは何十個も持っていない(所持しているのは5個)。
・茶葉に限りがあること。

そこで、持っている5個のテイスティングカップと限りある茶葉で、ベストな抽出条件を見つけるべく頑張ってみた。

まず、用意した道具はこんな感じ(写真の端が切れていますが、参考程度にということで)。



左半分がテイスティングカップのセット、右上左の黒いものが0.1g単位で計れるデジタルスケール、右上右の白いものがタニタのキッチンタイマー。
右下が紅茶のメモに使っているノート。
あと、写真には写っていないけど、コップ1杯の水(口の中をリセットするために飲むもの)と、メモリつきのお玉(お湯を量って入れるため)を使う。

次にあらかじめ茶葉を量っておき、ティスティングカップに入れておく。
今回は、お湯300ccで茶葉4g(ジークレフがよく推奨する入れ方)、お湯300ccで茶葉3g(リーフルがよく推奨する入れ方)、お湯300ccで茶葉6g(頂いたコメントで推奨されていた入れ方)の3通りで、抽出時間を5通り(←ティスティングカップの数)に変えていく。

最初は、お湯300ccで茶葉4g(テイスティングカップ用に分量は変更)の条件で入れた。
写真は茶葉をそれぞれのテイスティングカップに入れ、お湯が沸くのを待っているところ。



お湯が沸くと、お玉でお湯を量り、だーっとテイスティングカップに入れていく。
入れ終わるとキッチンタイマーを蒸らす最大時間(6分)にセットする。
写真は茶葉を蒸らしているところ。



残り時間2分で1つ目のカップに紅茶を注ぐ(蒸らし時間4分)。
ちなみに紅茶はきっちり注がないと、薄めに入ってしまうので注意。
飲んで味の判別がつける。

タイマーが残り時間1分30秒をさした所で、2つ目のカップに紅茶を注ぐ(蒸らし時間4分30秒)。
飲んで味の判別をつける。

これを5個のカップ全てに行う。
カップとカップの間は30秒だけど、30秒あれば紅茶をカップに注ぎ、味を見るくらいなら余裕でできた。
合間に味の大体の感じもノートに記した。
写真は、全てのカップに紅茶を注ぎ味見も一通り済んだところ。



これを、お湯300ccで茶葉3g、お湯300ccで茶葉6gの場合も同様に繰り返す。
それぞれの場合の味の感想は以下の通り。

【お湯300ccで茶葉4g】
蒸らし時間4分→6分で30秒おきに入れた。
どれも全体的にぼんやりした味で、これってオータムナル?状態。
渋みは蒸らし時間4分~4分30秒になるにつれて強く、5分→6分のものは渋みが消えている。
甘さは蒸らし時間4分→4分30秒になるにつれて強く、5分→6分のものは甘さが消えている。
木の実っぽいほっくりした味もあるが、これも蒸らし時間4分~4分30秒になるにつれて強く、5分→6分のものは消えている。
このお湯の分量と茶葉の場合、蒸らし時間は4分30秒がベストかな。

【お湯300ccで茶葉3g】
蒸らし時間4分→6分で30秒おきに入れた。
全体的に渋みが勝っており、甘みはほとんどなし。
蒸らし時間4分→6分になるにつれて渋みが強くなる。
ただ、フルーツのようなかすかな香りが、蒸らし時間5分30秒→6分のものにする。
このお湯の分量と茶葉の場合、蒸らし時間は5分30秒がベストかな。
(蒸らし時間6分の場合は、渋みが強くてちょっと飲みにくい)

【お湯300ccで茶葉6g】
蒸らし時間3分→4分30秒で30秒おきに入れた。
前2つの入れ方に比べて、明らかに風味がはっきりする。
蒸らし時間3分→3分30秒は、渋みと酸味とフルーツ系の香りががつんとする。
レーズン入りの食パンの耳によく似た味。
蒸らし時間4分→4分30秒は、渋みがなくなるが酸味や香りもすべて薄くなる。飲んでいて水っぽく感じた。
このお湯の分量と茶葉の場合、蒸らし時間は3分がベストかな。
蒸らし時間3分30秒は3分よりも渋みが抑え目で、飲みやすくはあるけど折角の風味も消えかかっている感じだった。

【結論】
入れた範囲の中では(and私にとって)、この紅茶はお湯300ccで茶葉6g、蒸らし時間は3分がベスト。
レーズン入りの食パンの耳みたいな味がおいしい。
ただ、どの抽出条件でも甘さはほとんど感じられなかった。
何かしらの条件が悪いのか、私が悪いのか、何にしても残念(コメントを下さった方、ありがとうございました)。
(この茶葉、ウバマニアさんの感想もいいんだよね)


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紅茶の商品説明を読む

2010年01月03日 | 紅茶を入れるまでの話
リーフルで購入した「フグリ農園 DJ-12 ティッピークローナルはおいしかった。
感想も書いていて楽しかった。

私が感想を書く際は、参考として店側が書いた商品説明を添えることにしている。
今回、「フグリ農園 DJ-12 ティッピークローナルの商品説明を写していてふと気がついた。
この商品説明、他の紅茶に比べて妙に長い。
そして、随分力が入っているように感じる。

考えてみたら、私だって紅茶の感想を書く時はおいしいものには力が入るし、特徴がなかったりすると、どう書いていいか困る。
商品説明を書いている人だって人間だものね…。
増してリーフルみたいに沢山のダージリンを仕入れると、中には表現に困る茶葉だって出てくるだろう。

そこで、去年飲んだリーフルのファーストフラッシュの紹介文と、自分の感想をつき合わせてみた。
うん、結構いい線いっている。
私が感じた、リーフルの商品説明の特徴はこんな感じ(スペシャルティーとオーガニックは除く)。

----------------------------------------
・おいしい紅茶の場合、味についての説明が長い。
味にあまり特徴がなかったり、「?」な紅茶の場合は茶葉の形や水色についての紹介が長く、味自体の記述は短い。
もしくは、紹介文全体が明らかに短い。

・普通程度においしい紅茶の場合、味の感想が「グリニッシュ(これはファーストフラッシュの場合)」「フルーティな甘さ」「味わいある」「バランスの取れた」等の、他のダージリンでもよく使われる表現をつなぎ合わせて終わってしまう傾向がある。
逆にすごくおいしかったり、特徴のある紅茶の場合は、その紅茶にしかない表現が使われる。

・かなりおいしい紅茶の場合、「逸品」や「極上」等の最上級系の言葉が使われることが多い。
これは「○○農園の逸品」という制限つきの表現のことではなく、単に「逸品」と表現されているもののことである。
----------------------------------------

この法則から外れている紅茶も結構ある。
例えば「グムティ農園 DJ-1 マスカテル」は表現の割には「???」な感じだったし(「私にとっては」だけど)、「オカイティ農園 DJ-3」はあっさりした風味の紹介だけど、おいしかった。
でも、これってそれなりに参考になるんじゃ?とか思ったりする。
商品紹介を書く人も(プロだけど)人間だから、おいしかった紅茶なら自然に表現も変わるし、普通の紅茶なら一通りの表現程度にしかなり得ないよ。多分。

というわけで、リーフルが扱う09年オータムナルで「商品紹介を読んでみるにおいしいのでは?」という紅茶をピックアップ。
(スペシャルティーとオーガニックは除く)

・マーガレッツホープ農園 DJ-538 マスカテル
・サングマ農園 タリズムDJ-28 オータムディライト
・タルボ農園 DJ-726 マスカテル
・オカイティ農園 DJ-391 プレミアム(これは次点かな?)

少なくとも上3つは買って検証予定。
商品説明を読むなんて、紅茶を買い慣れた人には当たり前のことだろうけど、私には大発見(?)だったので書いておく。
ちなみに、今までは値段でおいしさを判断して買っていた…。

--------------------------------------
10.3.12追記
やっぱり、商品説明と実際の味はそれほど相関性はないかも…。
上であげた4つのダージリンのうち上3つを買って飲んだのだけど、タルボ農園がまあまあであとはあまりオータムナルっぽくなかったなあ。


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09年ダージリンファーストフラッシュのテイスティングまとめ

2009年09月27日 | 紅茶を入れるまでの話
私が飲んだ09年もののダージリンのファーストフラッシュのまとめ。
入れるのに使った水は、ストレートは「南アルプスの天然水」、水出しは「日田天領水」

<ストレート(ホット)>

(画像はクリックで大きくなります)

<水出し>

(画像はクリックで大きくなります)

各茶葉の文章でのレポートは、カテゴリ「ダージリン」からどうぞ。

------------------------------
★について、次回からは★4以上のみ記すことにします。
ブログの幅が変更できないので(goo仕様)、テンプレート選びにすごく苦労した…。


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ダージリン ファーストフラッシュを一人で飲んでみる

2009年06月20日 | 紅茶を入れるまでの話
これからしばらくの間、09年の各農園ごとのファーストフラッシュの感想が続く。
入れている環境?は以下の通り。

<ストレート>
・テイスティングカップで入れている。
・水は「南アルプスの天然水」。

<水出し>
・テイスティングカップで入れている。
・水は「日田天嶺水」。

風味全体の評価は表にしたときにまとめて★で表す予定。
(★がないと表が見にくい)

また、テストパックで飲んだものと普通の20~50gパックで飲んだものが混在している。
手持ちのファーストフラッシュの感想を書き終わったら、総括としてグラフ化したものを出す予定。
うー、最後までできるかなー。
頑張ります。


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紅茶の味を農園ごとにグラフ化してみた

2009年06月19日 | 紅茶を入れるまでの話
先日、今年飲んだ08年ダージリン オータムナルの味を表にしてみたところ、以下のようになった(詳しくはこちら)。
(画像が横に長いので、スクロールするか全画面で見て下さい)


(クリックで拡大します)

表の各数値の意味は「3:強い 2:普通 1:弱い 0:全くなし」。
この表を「100%積み上げ横棒」でグラフ化し、各茶葉の全体評価と味の構成を分かるようにしたのは前回の記事の通り
だけど、数値化することによって他にも分かることがある筈。
というわけで、やってみた。

この表を「積み上げ面」でグラフ化してみた。



(クリックで拡大します。右側に示されている農園は一部しか載っていませんが、グラフには対象の農園全てが入ってます。)

私が抱いた今年のオータムナルの大まかな印象が分かる。
すなわち、「藁みたいな口がきゅっとする渋みがメインで、紅茶らしい味と甘味が味のベースにあり、果物みたいな香りがふんわりとのっている紅茶。」
ちなみに、ダージリンフェスティバルの表を「積み上げ面」でグラフ化するとこうなる。



ダージリンフェスティバルのファーストフラッシュは、私にとって「紅茶らしい風味がメインで、渋みと緑茶風味が二次的にあり、ふんわりと果物っぽい香りがのっている紅茶」だったらしい。
…緑茶風味が二次的なもので草の香りがそれほどしないファーストフラッシュって、あまりおいしくなさそう。
実際その通りでおいしくなかったのだけど。

さて、次に、08年オータムナルの表を「塗りつぶしレーダー」でグラフ化してみた。


(クリックで拡大します)

藁みたいな口がきゅっとする渋みが強い紅茶は、サングマ農園、マーガレッツホープ農園、オカイティ農園、タルボ農園(スペシャルティー除く)から出ていたらしい。
「藁みたいな口がきゅっとする渋みが強い」というのは、すなわちオータムナルらしさが出ている紅茶だ。

これ、ダージリンフェスティバルの表でやったらどうなるだろう。
ダージリンフェスティバルでは、各エリアごとにそれなりの数の紅茶が出てくる。
もしかしたら、エリアごとの風味の特徴なんて出るのでは?!

やってみた。


(クリックで拡大します)

表では分からないが、各農園はエリアごとに並べられている。
表から読み取れるエリアごとの紅茶の味の傾向はこんな感じ。

・ロヒーニ農園やロングビュー農園、ティンダーリア農園のあるクルセオン・サウスの紅茶は渋みが強め。
・ミム農園、アリヤ農園、ドゥーテリア農園のあるダージリン・イーストの紅茶は緑茶風味が強め。
・シンブーリ農園、ソウレーニ農園、オカイティ農園のあるミリクの紅茶は風味が薄め。

だけど、今回のフェスティバルはルピシアの入れ方に問題があったと思われるため、エリアごとの味の特徴ではなく、エリアごとのルピシア側の入れ方の特徴が出ているようにも思う。

前年までのダージリンフェスティバルの記録があれば、昨年との比較とか来年の予想(?!)もできるかもなんて思ったけど、肝心の記録がない。
今後はきちんと記録を取ろう…。


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08年ダージリン オータムナルのレビュー(水出しアイスティー編)

2009年06月14日 | 紅茶を入れるまでの話
08年ダージリン オータムナルのストレートの感想はこちら

08年のオータムナル。折角なので水出しでも入れてみた。
条件は以下の通り。

・5個のテイスティングカップを使って入れている。
・水はあずみ野の水(硬度27)を使用。
・茶葉3gに対し水150ccで入れている。
・冷蔵庫に一晩(8時間超)置いた。

まず、エクセルで各茶葉の風味を表にした。
(横長の画像なので全画面で見て下さい)


(クリックで拡大します)

農園名の左に付いているアルファベットは茶葉を購入した店の名前。
(Le):リーフル
(Se):セレクトショップ

★の意味は
★5:リピートしたい
★4:おいしい
★3:まあふつう
★2:はっきりいっておいしくなくて一袋飲みきるのが辛い
★1:まずくて入れるのも憂鬱。

各数値の意味は
3:強い
2:普通
1:弱い
0:全くなし

次にこのエクセル表をグラフ化した。


(クリックで拡大します)

なお、各茶葉の補足は以下の通り。

【タルボ農園 DJ-667 CH(SPL)】
味は薄め。
甘い人工的っぽいマスカットの香りが強い。
おいしいマスカットのフレーバードティーみたい。
(マスカットのフレーバードティーの方が香りが嫌になるほど強いけど)

【ジャンパナ農園 アッパー DJ-213】
口がきゅっとするような渋みメインの紅茶。
ほうじ茶系の焙煎した味が強く出ている。

【タムサン農園 DJ-216】
母の手作りの野菜ジュースみたいな味。
セロリとか色々な野菜にリンゴやオレンジとか酸味のある果物を飲みやすくするために少し混ぜてみましたみたいな。
後味がセロリをかじった後みたいな風味が残る。

【チャーモン農園 DJ-214】
余韻にマスカットっぽい香りが残る。
少し石灰風味が混じる特徴的な紅茶。

【プッシンビン農園 DJ-224】
渋みがやや勝った甘みのある紅茶。
味はやや強い。
ほうじ茶のアイスティーを思わせる味わい深さがある。

【バダンタム農園 クローナルティッピー DJ-496】
シナモンのフレーバードティーのような紅茶。
紅茶の味はかなり抑えめで、甘くてシナモンチックな香りが強くのっている。
飲んだ瞬間にびっくりした。
スタンダードなオータムナルの水出しから大きく外れているけど、これはこれですごくいい。

【タルボ農園 クローナルティッピーDJ-711】
2つのチャイナスペシャルほどではないが、渋みが出た味。

【タルボ農園 チャイナスペシャル DJ-712】
飲んだ瞬間の野菜スープみたいな味が印象的。渋みが強め。
DJ-629と同時に入れたけど、印象が随分違う。
こちらは味が複雑でオータムナルにしては薄め。

【タルボ農園 チャイナスペシャル DJ-629】
渋みが強く出ている。それがマスカットっぽい香りとよく合っている。

【サングマ農園 ユメコバリ EX-27】
マスカットの香りが鋭く抜けた後、花のような香りがふわっとする複雑で華やかな香り。
というか、石鹸チックな香り(食器はよく洗ったし洗剤の香りでもない)。
フレーバードティーなら「人工臭い」で片付けそう。
天然なのが信じられない香りメインの紅茶。

【オカイティ農園 ルビー DJ-473】
渋めで重厚。華やかな香りが味の濃さに押され気味。

【オカイティ農園 クラシック DJ-460】
味が薄い。石灰風味と野菜スープ味を足して割ったような味が特徴的。

【マーガレッツホープ農園 クローナルティッピー DJ-508】
マスカットの香りがつんと鼻を抜ける。
紅茶のほどよい渋みとよくあっている。
★4.5。

【マーガレッツホープ農園 チャイナスペシャル DJ-507】
全体的に味が薄い。藁みたいな渋みと木の実の甘さとが混ざった複雑な味。

【サングマ農園 DJ-451】
藁みたいな渋みがきつめ。
飲むたびに鼻にふわっとフルーツジュースみたいな香りがぬける。
おいしい。

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こっそりつぶやき。
エクセル表をグラフ化する時はわくわくする。
グラフ化すると相対的なその茶葉への印象とか、味のイメージとかがはっきりするから。
今度から茶葉の評価はこの方法にしようかなと思ったり。


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コメント (2)
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