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「運命を分けたザイル2」'07 英
この映画の下敷きになっている「アイガー北壁」は1936年、ナチス政権の国家威信をかけて企てられた「アイガー北壁初登頂」で、
トニー・クルツの死闘を描いて傑作映画になった。
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トニー・クルツ隊のメンバー、そしてアイガー・ヴァント駅の直ぐ上まで下りて来ていながら力尽きザイルにぶら下がり絶命したトニー・クルツの死
つぎに、前作:「運命のザイル」はアンデス山脈の未踏峰初登頂に挑戦し,クレヴァスから奇跡の生還を果たすジョー・シンプソンを描いたセミ・ドキュメンタリー映画で人気映画になり、
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つづく本作「運命を分けたザイル2」でジョー・シンプソンが帰ってきた。
ジョーにとって子供の頃から憧れの登山家トニー・クルツの最後の登山となった「アイガー北壁初登頂」の様子を再現していく。
この映画は、<山岳映画>としては少し変わっていて、
山で遭難して奇跡的に生還した男が、クルツの遭難ルートをたどりながら遭難と山を登る意義を考えていくというもの、
クルツらがどこから上り始めどのルートをたどったか、60年前の登山家たちがどのように考え、どのように感じながら登ったのか、そこで何が起きたのか。
そしてラスト、ジョーの告白で物語は一挙に締めくくられる。
(~検証し終えて突然に~)「もう私には不可能に挑戦し続けたいという若い頃の情熱がなくなってしまったかもしれない。自分だけは死なない,自分だけは絶対に大丈夫という若者特有の根拠のない自信が消え失せたからだ」
生死をかけた<山>だからこそのわかりやすさだが、
年齢の節目節目で、こう感じるポケットは何回かあった事を思い出させられた。
そういう意味でもこの映画は印象的で、<名作>につらなる作品といえそうだ。
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アイガー北壁の凄絶な美しさ。
1800メートル連続する岩の壁で,その一部はハーケンさえ打ち込めない一枚岩で、それをトラバースで乗り切ったとしても、もろい氷が張り付いた壁やオーバーハングの連続が続く。
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